独り言の業

わしはよく、独り言を言うらしい。
それも、ぜんぜん意味のわからないことを言うらしい。
ただの奇声だったりもするらしい。
それで、奥さんによく怒られる。
奥さんは、わしの独り言を聞くのが嫌いらしい。
わしはどんなことを言っているのだろう?
今思い出そうとしても、思い出せない。
でもたしかに、わしは全く一人でいるときより、
奥さんといるときのほうが、たくさん独り言を言う気がする。
独り言を、聞いてほしいのだと思う。
わしがこの世にいたという記憶を、
少しでも誰かの頭の中に残しておきたい、
という、いつもの考え方に則した常動行動だ。
でも、奥さんがそれを嫌がるなら、潔く、慎むべきだ。
わしの、嫌な記憶を、この世に残してもしかたない。
だから、わしは、自分の手をキツネにして、キツネに話しかけることにした。

わし「こんにちは、エイベックスの社長です」
キツネ「君はエイベックスの社長ではないよ」
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by syun__kan | 2009-11-15 09:34 | 日記 | Comments(1)
Commented by 読者 at 2009-11-15 13:29 x
よけいあやしいですよ。
あ、Hさんが奥さんになった。
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