我X故に我在り
ちょうど一週間前、私たちは結婚式を敢行した。
鬱でありながら準備、本番を乗り切った奥さんは賞賛に値する。
素晴らしい頂き物を、有形無形、たくさんした。
例えば友人の三宅感氏は、大きなアロエの絵をくれた。
絵本創作研究会OBのアニメーターの方々は、素晴らしい(一般メディアレベルの)お祝いDVDをくれた。
小池正典氏は、わしが何年も前から欲しいとアピールしていた、
「明るい夜に出発だ」というタイトルの版画をくれた。
「明るい夜に出発だ」。
素晴らしいタイトルだ。
あまりにも好きなので、わしは自分の彫刻のタイトルに拝借したくらいだ。
夜は暗いから、本来おとなしくしているべきだ。
夜は暗い。
そんな夜を、明るくしてしまう。
も、むしろ出発しちゃう。
それこそ、作品化できる、精神状態の一例だ。
「雨に唄えば」がいい例だ。
雨が降っていたら、濡れるから、家の中でおとなしくしているべきだ。
そんな中、ジーンケリーは、
外に出て、唄って踊っちゃうもんね~。
そう、この精神状態。
これが作品になる。
本来マイナスなものをプラスにする。

結婚式の翌日、わしと奥さんは、チャラのライブに行った。
アルブレヒト・デューラーのように髪を伸ばして真ん中分けにしたギタリストが、かなりかっこよくギターを弾いていた。
バンドメンバー紹介の時には、歯で弾いていたので、
この間のワークショップの帰りに、ハードロックカフェでジミ・ヘンドリクスの映像をみたばっかりだったわしと奥さんは、「あー知ってるこれ」と思った。
それにしても、マイケル・ジャクソンが死んでからというもの、
わしが何か公演を観にいくと、みんなマイケルを演ってくれる。
この日は、バックボーカルの人とドラムの人が、ジャクソン5を歌っていた。
ガンズ・アンド・ローゼスを観にいったときも、
アクセル・ローズが「I Want You Back」をほんの少し歌ってくれたし、
去年の10月にプロレスを観にいったら、なぜか試合前に女性ダンサーが踊るコーナーがあって、
案の定マイケルメドレーだった。
蝶野正洋を観にいってマイケル・ジャクソンを聴けたので、あの時は得した気になった。
チャラのライブは、カラフルな衣装で、完全にJ-popの文脈上のものだったなあ。
家に帰って、ウィキペディア(ウィキ・・・この便利なものよ)で、チャラを調べた。
現在42歳。10代の頃にもっとも影響を受けたアーティストは、プリンス。とのこと。
なるほど、それであんな、タオルを絞って声を出すような歌い方をするのか。
ところで、この安定しない天気よ。
ライブの帰りは、小雨で、とても寒かった。

翌日は、21年度の仕事の整理のため、職場に行った。
しかし、朦朧としてくる。
度重なる寒さのぶり返しと、疲れに起因する体調不良であるとすぐに察し、
5時にさっと帰った。

翌日は、倒れて、ほとんど起きなかった。
今年に入ってからの矢継ぎ早の忙しさ積み重なり、
結婚式が終わって職場が春休みになったことを合図に、発露したのだろう。まあ、予定通りではある。

翌日、その翌日も、家でほとんど何もせずに過ごした。

翌日、昨日、金曜はだいぶ回復し、再び職場に出向く。
帰りに、山崎由佳氏の個展を観にいく。
場所は下北沢。
下北沢は、髪を長く伸ばして真ん中分けにした男がたくさんいて、
山口小夜子のような女を連れて歩いていた…。
はい、これが「アングラ」。
わしがバスガイドなら、「こちらがアングラでございます」と紹介したと思う。
アングラが、下北沢のブランドなのだろう。
ブランドになってしまったアングラは、あまり興味深くない気がした。
山崎さんの、人柄、人あたりは超一流。
柔らかい。名前からして柔らかい。
ネピアなんかじゃない。
ティッシュで言ったら、明らかにカシミア。
男は、女に、何かを言って聞かせたいのだろう。
「男は、女に、何かを言って聞かせたい」
この法則というか、ベクトルは、世の中を形作る一つの真実だと思う。
その意味において、山崎さんは、超一流の聞き役、話し相手だと思う。
ただし、柔らかすぎる…気もする。
おせっかいかもしれないが…。
硬いものが、すべて、美しいかつおぶしのように、上質とは限らない。
硬いけど、どうでもいいものも、多い。
山崎さんの柔らかさ、可変体度は、かなりのレベルな気がするので、
質の低い硬いものにまで、あれこれ惑わされてしまわないか心配になったりもするけどまあこれもただの思い過ごし、大きなお世話だろうな、こういう人に限ってものすごく頑固だったりもするのだろう。
わしは、ブッダの
「暑さと寒さと、飢えと渇えと、その他すべてのものに打ち勝って、ただサイのツノのように進め」
という言葉が好きだよ。

今日は、職場で夕方まで仕事し、その後、三宅感氏に電子辞書を渡しに、
彼の自宅のある東京の外れまで電車を乗り継いで行ってきた。
彼に、何かお礼をしたかったのだ。結婚式の二次会の受付や、アロエの絵のお礼を。
しかし、彼は、先日、電子辞書を自分で購入してしまっていた。
なので、わしが用意した電子辞書は、もらい手のないまま、宙に浮いてしまった。

最近わしに、自然な形で創作意欲が沸いてきている。
この夏、何か作ろうと思う。
そしてその作品を、岡本太郎賞に応募し、賞金200万円をもらうことにした。
プリンスの曲に、「I Rock Therefore I Am」というタイトルのものがある。
訳すると、「我ロックする、故に我在り」。
わしはこのタイトルが、好きだというか気になる。
自分に置き換えると、何だろう?と思ったりするからだ。
「I Make Therefore I Am」か?
しかし最近のわしは、授業したりワークショップしたりで、人に何か作らせてばかりだ。
「I Make People Making Therefore I Am」という感じだ。
ちょっと長い。
タイトルは、なるべく短いほうがいい。
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by syun__kan | 2010-04-03 22:09 | 日記 | Comments(2)
Commented by yukayamazaki710 at 2010-04-04 23:50
!!!

電子辞書!!
サイのツノ!!

ご来場ありがとう!たくさん話せて嬉し楽しだったよ。
Commented by 関口 at 2010-04-10 09:09 x
わしも、入り浸りたいくらい楽しかったよ!!!!
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