緑色のトカゲ

努力が必ず報われるとは限らない、そんなことはわかっている。
分かっていてもいなくても、ストレスは溜まる。
遅く帰ってきて、飯、風呂、すぐ床に就く。
明日も早い。頭が何も切り替わらないうちに、すぐ明日の仕事がカムズアライブ。
もう布団に入ってしまったけど、なんとか、このストレスを解消できないか。
と考え、隣で寝ている奥さんに向かい、物語を語り始める。
自分のストレス解消のための物語り。

むかしむかし、あるところに、緑色のトカゲがいました。
ライトグリーンでした。
サイドにオレンジのライン。おなかはペールグリーンでした。
名前は、ニック・ボック・ウィンクル。

茶色の大地を歩いて行きます。

うしろから、黄色のトカゲがついてきました。
たくさんついてきました。
ものすごいついてきました。
鳥の群れみたいに、V字型についてきました。
ニック・ボック・ウィンクルは、戸惑いました。
「なんでついて来るんやろ…」

そのうち、空からピンクのトカゲが降ってきました。
すごい降ってきました。
ガーっと降ってきました。
地面に、18センチくらい積もりました。
一面、ピンクのトカゲ。
ピンクのトカゲは、軽かったので、ニック・ボック・ウィンクルと黄色のトカゲは、潰れずに済みました。
ピンクのトカゲを押しのけながら歩きました。
ニック・ボック・ウィンクルは、戸惑いました。
「なんでこんな降って来るんやろ…」

そのうち、地面に亀裂が入りました。
ガガガガガ。
地面が割れました。
トカゲたちは、割れ目に落ちて行きました。
全員落ちました。
割れ目は、トカゲの群れでいっぱいになりました。

そのうち、割れ目が閉じました。
トカゲたちは、潰れました。
グチャ。ペチャ。
潰れて、合体して、一匹の巨大なカラフルトカゲになりました。
カラフルといっても主に黄色とピンクです。
ニック・ボック・ウィンクルは、後ろから598番目、
腰骨のあたりにいました。
ニック・ボック・ウィンクルは、戸惑いました。
「なんで合体すんねやろ…」

地面の下の、巨大カラフルトカゲは、
土を食べながら、進み始めました。
ガガガガガ。
土を食べても、ウンチはしません。
おなかに溜まっていきます。
なので、巨大トカゲは、どんどん大きくなっていきました。
そのかわり、質量保存の法則みたいな感じで、巨大トカゲの皮はどんどん薄くなりました。
厚さ1センチ。ああもう、5ミリ。3ミリ。
そして、巨大トカゲは、地面を破り、地上に姿を現しました。
でももう、体の中は茶色の土ばっかりで、薄い皮は、限界です。
おなかが破れて、土が出てきました。
ザー。ザザー。
おなかが破れて、超巨大トカゲの皮が残りました。

風が吹いてきて、超巨大トカゲのおなかの穴に吹きこみました。
超巨大トカゲは、ブワっとなって、ふくらんだかと思うと、ひるがえり、
空に飛んで行きました。
ニック・ボック・ウィンクルは、
「ノーコメント。さよなら世界。お前が出ていかないなら、俺が出てくぜ」
と言いました。

おしまい。
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by syun__kan | 2010-11-18 22:53 | 日記 | Comments(2)
Commented by rabuko at 2010-11-20 22:59 x
ニッカ・ポッカ・ウィンクルと呼んでしまった自分は酒好きなんでしょうか、だめ人間なんでしょうか

出てっちゃったニック・ポック・ウィンクルはどこに行ったのでしょう。私たちは世界とさよならできないのでとりあえずがんばりましょう。お仕事おつかれさま!
Commented by 関口光太郎 at 2010-11-23 12:53 x
ニック・ボック・ウィンクルは、
きっとどこかに着地したよ。
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