通勤

通勤時間は、一日の中で唯一、わしの一人の時間である。
家から15分歩いて駅まで行き、
15分間電車に乗り、
駅から10分レンタル自転車に乗り、職場に着く。
帰りはその逆である。
家では奥さん、職場では同僚との関係性の中に、わしは生きている。
誰の監視下にもない時間は、基本的に通勤時間だけである。
別に関係性の中で生きることが苦痛なのではない。
ただ事実として、そうである。

通勤時間をわしは、本を読んだり、音楽を聴いたり、ぼんやりしたりして過ごす。
一人の時間だからといって、気合いを入れて何かしよう、と思うわけではない。
しずしずと過ごす。
今日は家から歩いて駅に着くと、広告ばっかりのテイクフリーのペラペラの小冊子(フリーペーパーというのか?)の表紙に、「柴田恭兵インタビュー」の文字があるのが目に入り、思わず手に取る。
わしは「あぶない刑事」が好きだった。
小学校の頃、4時に再放送していた。
柴田恭兵のインタビューを読む。
とくに目立ったことは書いてなかったが、とにかく柴田恭兵はもう59歳で、
草野球チームに5つ入っていて、そのため友達が60人くらいいて、
演じることが好きなのだそうだ。
そしてわしの頭の中は、柴田恭兵、及びあぶない刑事で満たされる。
降りた駅で小冊子を捨て、レンタル自転車に乗る。

トゥットゥットゥットゥットゥールル・トゥートゥットゥットゥットゥットゥールル
トゥットゥットゥットゥットゥールル・トゥートゥットゥットゥットゥットゥールル
優しい、何てウソだぜ、いつも、
ふざけた、ことはいっさい、ゴーメンだー。

頭の中に、あぶない刑事の挿入歌だった「ランニング・ショット」が流れて止まらない。

勝手な捨てゼリフの、一つでも投げつけ、
無理にでも笑って、駆け抜けてゆくさ、行くぜ!
オ、ゲロン。風は!トゥっトゥーゲロン!いつも、オウイェー
テイクオフ!回る!トゥっトゥーゲロン!時のゆくままー
トゥットゥットゥットゥットゥールル・トゥートゥットゥットゥットゥットゥールル
トゥットゥットゥットゥットゥールル・トゥートゥットゥットゥットゥットゥールル
カモンカモンカモン!

途中であぶない刑事の妄想は消え、わしは最近いつもやっている、
平成の新日本プロレスの名勝負ベスト10を決める妄想に入った。

1位、橋本真也対小川直也(2000.4.17)
2位、武藤敬司対高田延彦(1995.10.9)
3位、武藤敬司対蝶野正洋(1991.8.?)
4位、アントニオ猪木対グレート・ムタ(1994.5.?)
5位、蝶野正洋対小橋建太(2003.5.?)
6位、獣神サンダー・ライガー対ザ・グレート・サスケ(1994.?.?)
7位、…

7位以降が難しいのである。
長州力の試合も一つは入れたいものだ。
ランキング表を見た長州力が、自分の試合が入っていないことを知ったら、
プライドが傷つくかもしれない。
と、わしは長州力に気を使う。
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by syun__kan | 2010-12-02 20:52 | 日記 | Comments(0)
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