美術の話

【モンテネグロ出身の彫刻家、サルディーニャ・ブゲジョリ氏のインタビュー】

「私はいつも、既成の概念にとらわれない作品づくりを目指してきました。
彫刻というジャンルを意識しないで、作品をつくる、ということです。
観客は作品を見たときに、常に何らかのジャンルに分類して自分の頭にインプットしようとします。
これは映画だ、とか、彫刻だ、絵画だ、小説だ、音楽だ…など。
私の作品を、人は「彫刻だ」と言いますが、実は私にそのつもりはありません。
私はいつも、「自分が今まで見たことのない風景を見てみたい」という、ただ一心で、作品をつくってきました。
その結果である作品を、既成の概念に当てはめようとすると、
世の中においては、一般的に「彫刻」と呼ばれるジャンルに近いのでしょう」

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「これは私の1976年の作品、『四角形のエクスペリエンス』です。
母体となっている大きな箱は世界を、小さな窓が反復するようなディティールは、世界に生きる人々の、それぞれの生活を表しています」

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「これは、1983年の作品、『忘却のサルバドール』です。
人は、自分の見たもの、体験したことなどを、どれだけ記憶して生きていけるのか、という寂寥感を表現しました」

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「これは、1991年の作品、『潮騒のペスカトーレ』です。
生身の肉体と、直線的な人工物の、相容れない対立を描きました」

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「これは、2002年の作品、『東北のプロレスラー』です。
若いということの、強さと脆さを表現しました」



…みたいな感じで、世の中にある美しいものを、
全部自分の作品ということにしちゃえたら、いいなあと、たまに思う。
「美術作品」という肩書が無いからみんな注目しないだけで、
世の中には、美術なんて吹き飛んじゃうくらい美しいものが、無限に溢れてその辺を歩きまわってるからなあ。
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by syun__kan | 2011-01-16 15:12 | 日記 | Comments(0)
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