This Is Itai

友人の結婚式にて、余興でマイケルダンスをすることになった旨は、前回述べた。
ひそかに、多大なプレッシャーを感じていたことも、既報の通りである。
この間、本番を迎えた。

新郎新婦がお色直しのために退場した後、わしもひっそりと退場し、
トイレにて自分の見た目をもっと抜本的にお色直しする。

わしに与えられた、着替えのための時間は20分間なので、手際良さが求められる。
テンパらないように、手順表もメモ書きした。再録する。

①鼻をつける
②リキッド+パウダーファンデーション(耳、首、手も)
③まゆ毛、アゴ
④くちべに
⑤サングラス
⑥ウィグ
⑦くつした、ズボン
⑥上着(安全ピン)
⑦ベルト
⑧手袋
⑨テーピング

以上である。
③の「まゆ毛、アゴ」とは、眉墨で、まゆ毛を描いた後、アゴの割れ目を忘れずに描け、という意味である。

新郎新婦が再入場し、しばらくしてわしの出番が来た。
友人たちが作ったメッセージビデオが終わったあと、マイケルが登場する予告があり、
わしが扉を開けて入ってくる。

わしは踊った。
3分半のダンス、終盤は友人に頼んでおいたバックダンスと共に。

最後は、わしが描いた、This Is Itのポスターをパロディーしたお祝いの旗を掲げておしまい。

努力に見合うリアクションは得られたと思う。
わしは投げキスと共に、再び退場した。

ああ、終わった。
ここ1ヶ月半、頭をかすめ続けたプレッシャーとも、お別れである。めでたし!!
今度はトイレでなく、新郎新婦がさっきまでお色直ししていた豪華な個室を与えられ、
わしは元の姿に戻る。

しかし、もうひと山あった。
席に戻って料理の続きを食べようとしたら、腹が痛いのである。

その場にいられないくらい痛い。
激痛と言っていい。
わしは、みたび退場した。

どうやら、胃酸が物凄い出ている。
ロビーに座ったまま、動けない。

本番前にダウンするのではなく、ちゃんとやることやって、本番後に緊急事態に陥るあたりは、我ながらスマートである。
その点は、2009年のロンドンにおけるマイケル・ジャクソンよりも優れている。
わしは本番前は、自己暗示をかけていたのか、特にテンパらず、普通に振舞っていた。
料理も普通に食べていた。

しかし本番の3分半を経ている間に、溜まりに溜まった胃酸がジュワジュワッと出たに違いない。
とにかく、痛い。のである。
戻らなければ、と思いつつも、動けないのである。

それでも何とか立ち上がり、会場に戻ろうとしたら、
最後のあいさつを終えて退場してきた新郎新婦とすれ違ったのである。

式が終わり、外に出ても、変わらず超痛い。
奥さんと二人でレストランに入り、1時間ばかり休憩したら、少しは、動ける、くらいの痛みになった。
ようやく家路。

とにかく、これほどわしが腹を痛めたのだから、幸せになる義務が彼らにはある。
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自宅にて、逃げ腰の愛犬と。背後は、去年わしが結婚式をした時に友人の三宅感氏が贈ってくれた、素晴らしいアロエの絵。
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by syun__kan | 2011-05-14 22:20 | 日記 | Comments(3)
Commented by ラブ子 at 2011-05-15 21:33 x
ブラボー!!
ナイスパフォーマンス!!!
Commented by サンコン at 2011-05-16 22:36 x
求められれば、いつでも。
Commented by 読者 at 2011-06-01 14:48 x
初めまして。
いつも読ませていただいてます。
絵のアロエは、キダチアロエでしょうか、それともアロエ・ディコトマでしょうか。
この絵を見て、とても惹かれたのでアロエを育ててみようと思ったのです。もしご存知であれば種類を教えていただけたら嬉しいです!
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