セロハンテープのお話

セロハンテープがあるでしょ。
まだ、ほとんど使ってない。
テープが厚く重なって、透明でなく、黄色くみえるくらい、新品。
テープカッターの、ギザギザのところから、テープをはがして、親指と人差し指でつまむ。
ビーッて、引っ張り出す。
ビーーーーッって、引っ張り出す、
そのまま走る!
ビーーービビーイーーーーイイイッて、宙を駆けていくセロハンテープ。

ビビビーーーーーイイイーーーーーーービビビ
べバビビイイビイイビビビーーイイーーーーーーイビビーーーーーー
空間を一直線に、セロハンテープが切り裂く。

テープがはまっている、プラスチック車輪が、カタカタカタカタっと回る。
振動するテープカッターのボディ。(でも倒れない)

ビビビーーーーーイイイーーーーーーービビビ
べバビビイイビイイビビビーーイイーーーーーーイビビーーーーーー
どこまで行くんだ、セロハンテープ。

新品だったセロハンテープも、これだけ疾走したら、さすがに薄くなる、透明になって、じきに芯の白が透けてくる。

ついにテープが尽き、芯の白い紙が一瞬テープに連なって出て、絶えた。
フワッ、宙に浮くセロハンテープ。ヒラリ!

すぐに風にあおられ、ひるがえり、
ねじれ、粘着面どうしがひっつき、
地面に着いたテープに砂や砂利がつく。
ジャリジャリジャリジャリジャリ。あー。

おしまい。
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by syun__kan | 2012-03-21 22:41 | 日記 | Comments(1)
Commented by 添え状と封筒 at 2012-12-22 15:08 x
とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。
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