豊潤な日

4月15日の日曜日、わしは4時45分に起きた。
5時20分くらいの電車に乗り、西武池袋線~埼京線~高崎線で、前橋に向かう。
リュックには、ガムテープ5巻とこの間作ったファスナーの形のオブジェ。
電車内で、眠らなくては。と思いつつも、寝られなかった。
前日に図書館で借りた恩田陸の「ドミノ」を読んでいた。
伊坂幸太郎の「ラッシュライフ」とよく似た感じだった。
なぜ似ているのだろう?
おそらく元ネタになってる古典の小説だの映画だのが被っているのだろう。
8時過ぎに前橋に着き、父に車で迎えに来てもらい実家へ。
朝食は電車内で食べていたが、母に勧められてパンを食べる。
さらにそこから母方の祖母宅へ。
祖母らに勧められて煎餅を食べる。
倉庫に仕舞ってあった、感性ネジのパーツを引っ張り出す。
ついでに学生時代の作品「動物」も。
両親が合流し、祖母宅の庭で作品を修理したりしていると、通りすがりのおじさんおばさん方が「何だあれ全然意味が分からない」という顔で見て行く。
というか立ち止まってたくさん話しかけてきてくれる。
急遽ミドリのガムテープや様々な色に染まった和紙が必要になり、
母に買いに行ってもらう。
昼食にカレーとホタテの味噌汁と里芋の煮っ転がしとキュウリの浅漬けとイチゴをご馳走になる。
腹出る。
その後ラストスパートで作品の修正をする。
2時に運送屋さんが2トンロングのエルフで来る。
作品をやおら積み込む。
運送屋さん出発。
わしは実家に戻り、ヨーグルトアイスを食べる。
すぐ前橋駅に向かい、電車に乗る。
眠らなくては、と思ったが寝れず、恩田陸の「ドミノ」を読む。
十把一絡げに言えば、局地的なストーリーが同時進行し、たびたび絡み合い、結末に向かって収束する話だ。
「ドミノ」も「ラッシュライフ」も。
そういう話では、登場人物たちは本当に休みなくよく動く。
2時間ほど電車に揺られ、池袋に着く。
明日からの週に職場で使う商品を買うため、行ったり来たりする。
リブロで漢字検定の問題集を買い、パディントン原画展の招待券をなぜかもらい、
世界堂でカラーシールを買ったらメンバーズカードの有効期限が切れてて更新する。
奥さんと西武池袋線の改札で待ち合わせする。
これからのことに向け、カレーパンと缶コーヒー・エメラルドマウンテンをキヨスクで買い、食べる。
丸の内線で銀座へ。
ELTTOB TEP ISSEY MIYAKEに行くと、運送屋さんはもう着いてる。
時刻は19時45分。
店内には、明和電機さんのインスタレーションが燦然と飾られている。
20時ジャスト、明和電機さんのスタッフが到着し、搬出を始める。
土佐信道さんもいる!
土佐さんは、水色の作業服を着ていなかった。なんて、口が裂けても書けない。
わしも高校生の頃、魚コードのストラップを買って嬉々として付けていたものだ。
「魚機図鑑」も熟読した。
まさにアイドルである。
名刺をお渡しした。
明和電機さんのインスタレーションの搬出と同時に、わしの作品を搬入するなんて。
ひとえに感慨無量である。
に、浸っている場合ではない。
搬入は戦いだ!
ありゃ?
わしはリュックを開けたが、ガムテープが1巻しかなかった。
群馬で4巻を使い果たした模様。気づいてなかった…
仮に5巻使い果たしていたとしたら、わしの搬入は一巻の終わりだった。
危ない橋だ。
ところでわしはいつも空間にけんかを売って空間を攻撃するつもりで作品を作っているので、
ELTTOB TEP ISSEY MIYAKEという何も恨みもない空間に自分の作品を置くのは、
それなりに勇気が要った。
店内各地にも、わしの「動物」を配置する。
こんなゴミすれすれの物体がこんなスタイリッシュ空間にあっていいのか?と自問するが、
わしにはこれしかできない。
あれこれあれこれ微調整を経て、22時20分、搬入を終えた。
帰りがけ、担当の方が、三宅一生さんから預けられたお土産をくれた。
三宅一生×アーヴィング・ペンの豪華な写真集と、なぜか明和電機さんの製品「オタマトーン」色違いで三個。
嬉しい。
オタマトーンは一つ学校に持っていって生徒に遊んでもらうことにする。
丸の内線、西武池袋線を乗り継ぎ、自宅最寄り駅に23時15分着。
マクドナルドでビッグマックとコンビニでビールを買い、家に帰って夕食。
明日は6時に起きて仕事だ…気合を入れて真摯に眠らなくては。
と思いながら、0時15分に就寝。
わしの脳はようやくスイッチが切れてくれた。
何か豊潤な日だった。
http://www.isseymiyake.co.jp/ELTTOB_TEP/jp/ginza/
[PR]
by syun__kan | 2012-04-16 21:42 | 日記 | Comments(0)
<< 欝は治る 最近いろいろなことがある >>