重ねるな
帰り道、自転車の中学生の集団を見た。
塾帰りっぽい。
彼らはチェックの柄のシャツを羽織っていた。
5人中3人チェックだった。

わしは、チェック柄のシャツは着ない。
なぜなら、線と線、もしくは帯と帯を、
縦横じゅんばんこに規則正しく交差させる、必然性が、
わしの中に見当たらないからだ。

わしは縦のストライプのシャツを着る。
普段着用のワイシャツを二着持っているが、どちらも縦のストライプだ。
線と線、帯と帯が、安易に交わらず、
一定の距離を保っている。

チェックは融和と妥協、ストライプは孤独と潔癖の印象を受ける。

わし自身の性格が孤独好きで潔癖だから、ストライプが好き、というわけではないのかもしれない。
融和的で妥協的だからこそ、服を着てバランスを取ろうとしているのかもしれない。

交差させるか、平行させるか。
重ねるか、重ねないか。
何と重なり、何と重ならないようにするか。

私は、「重なるな」と言いたい。
黒澤明が「生きる」という映画を撮るなら、
ヴィターリー・カネフスキーが「動くな、死ね、甦れ!」という映画を撮るなら、
じゃあわしは「重ねるな」という映画を撮ろうか。

でもサンドウィッチは好きである。
ハンバーガーも、だーいすき。

服の柄は生き方のメタファーではないのかもしれない。

わしの横で、奥さんが「無駄な日記だった」とつぶやいた。
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by syun__kan | 2012-05-14 22:17 | 日記 | Comments(0)
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現代芸術家、関口光太郎の日記。
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