ホールディングス

最近肌荒れしない。
思春期から、29歳の今日まで荒れ続けたわしの肌も、
ようやく年甲斐というものを身に付け、吹き出物を止めたのか。
中学生の時、医者に「二十歳になれば治る」と言われたが、
そんなものとうに過ぎ、もうなかばどうでもよくなってもいたが、
ようやく終わるのか。

ならば、前髪を切りたい。
額を全開にして生きたい。
額の肌荒れを考慮して、散髪でも前髪を潔く切りきれなかったところがある。
おでこを出して、カワイクなりたい。
憧れのセンパイにもアタックしたい。というわけでもないが、
人間いつでもおでこを出せる状態にあるというのは良いことだと思う。

でも、もう今後肌荒れしない、という確証はない。
今はたまたま落ち着いているだけなのかも知れない。
だとしたら、前髪は切れないが…
そんなこと言ってたらいつまでも前髪を切ることに踏み切れないことになることだ。
完全に終わったのか、たまたま今は小休止しているだけなのか、見極めることは意外と難しい。

と思っていたら、玄関のチャイムが鳴った。
ドアを開けると、スラックスにワイシャツの男性が3人立っていて、頭を下げている。
一人は唇が厚く、髪が薄い。
もう一人は恰幅が良く、縁メガネをかけている。
もう一人は色黒で若く、黒髪だがチャラい印象。

唇の厚いおじさんが、名刺をくれる。
そこには「株式会社 日本肌荒れホールディングス 新座営業所」とある。
そして、
「このたびは、肌荒れの終了をお伝えにあがりました。
今までお疲れ様でした。
もう荒れませんので、どうぞそのつもりでお過ごしください」
と言い、3人で再度頭を下げた。
そして帰っていった。

どうやら、日本の肌荒れは、この会社がつかさどっているらしい。
どうやって操作しているのかは知らないが…
そういえば、「肌荒れの終了をお伝えにあがりました」と言うときに、
ハンドルをひねるようなジェスチャーをしていたので、
何かのバルブをひねるような形で操作しているのかもしれない。

ということで、よくわからないけど、わしの肌荒れは終わったらしい。
良かった。

しかしその後、忙しく、髪を切りに行く暇はなく。
わしの髪はだいぶ伸びてしまった。
そしたら今日、鏡を見たら、肌が荒れている。
終わってないじゃんか!

そしたら携帯に未登録番号から電話がかかってきた。
出るとおじさんの声で、
この間とは違う、なんだか邪悪な感じの雰囲気で、
「トゥービーコンティニュード」
と言われた。
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by syun__kan | 2012-08-30 23:23 | 日記 | Comments(2)
Commented by 中一の女子 at 2012-09-03 13:37 x
どうしたら早くとめてくれるんだろ。お金とかアイスとか渡したらとめてくれるのかな~?こんな迷惑なことやめてほしいな~。
Commented by 関口 at 2012-09-04 23:17 x
二十歳になれば治りますよ(一般論としては)。
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