ネジ曲がったような真っ直ぐなような感性

昨日は電車に乗って、岡本太郎記念館に、展示に向けた何度目かの下見に行ってきた。

電車の中で、周りを見回したときに、
自分が一番安っぽい服を着ているのでは?と思うことがある。

履いているハーフパンツは数年前にユニクロで買い、その後履き倒して、
もともとの黒がすっかり灰色になって、
ヨレヨレで、ちょっと木工ボンドが付いている。
同じ車輌の他の乗客のズボンは、もう少ししっかりとした色がついている。
わしのズボンより、もう少し最近に買ったのではないか。

わしのTシャツは、ディズニーランドで買った、キャプテンEOの柄。
Tシャツの柄としては気に入っているが、職業柄としては、一年の半分をTシャツで過ごす仕事なもので、リピート率はかなり高く、
マイケル・ジャクソンの功績は色褪せないが、Tシャツとしては、やはりかなり色褪せている。
そして職業柄、ちょっと絵の具が付いている。

その上に、つやつやした薄いジャケットを着ている。
これはそれなりに高かった。
同僚の結婚式でマイケルジャクソンのコスプレをしてダンスした際、衣装の下地にするために買ったので、多少奮発したのだ。
式の後、いろいろくっつけたキラキラしたマイケル的な装飾物をすべて取り除き、
今こうして普段着にしているのだ。
ただし、ハーフパンツに対するコーディネートとしては、全然不正解だと思う。
自分でも分かっている。
マイケルも怒っている。なんだそれはと。

靴は、真っ赤なハイカットのコンバース。
しかしこれが、小さい。
都会の靴屋は、混んでいて、うるさくて、店員さんも殺気立っているので、
わしはとてもじゃないけど、落ち着いてフィッティングなんてできない。
なので、「これでいいですっ」ってさっさと買ってしまったら、案の定、小さかった。
でももったいないので、履いている。
これしかない。お出かけ用の靴は。
纏足の中国少女に思いを馳せる。
同じ車輌の乗客は、わしより高価かどうかは知らないけど、
とりあえずサイズの合った靴を履いているように見受けられる。
わしは29歳にもなってまともに靴も買えやしない。

あとメガネ。クーレンズで買った五千円くらいのもので、つるの先は犬に噛まれた痕がある。

わしが身に付けているのは、それだけ。
帽子も時計もアクセサリーもない。
髪の毛だって何にも付いていない。ジャストドライヘアー。

周りを見渡すと、みんなもっとおしゃれだ。
靴下だって新しそうだ。
やはりわしが一番安っぽいものを着ているように見受けられる。

でもいいのだ。
服は一番安っぽくても、一番文化的に先鋭な感性を持っているのは、わしである。
そう思うことにしている。

おごりかな?暗いかな?ドストエフスキーっぽい匂いがする?
でも、このくらいのことは思っていていい。
だって、一つの車輌の中で、感性で一番をとれないくらいの人物の展示なんて、誰も観たくないじゃないか?
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by syun__kan | 2012-09-17 19:19 | 日記 | Comments(0)
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