闘いは続く

うちはほとんど湯を張らないで、シャワーで済ます。
でも時々湯船にお湯を入れて、浸かる。
いただき物の入浴剤を、ちょうど消費するくらいのペースで入る。
たまに入ると、良いものですよ。
温まります。

この間も湯を張ったのだけど、出る際、お湯を抜いたら、
排水溝がいまいち排水せず、
風呂場にお湯が溢れてきた。
わしは産まれたままの姿で排水溝と向き合う。
排水溝の、剣道の防具のように格子状になっている円形のふたを取って、
針金の先に毛がついているようなブラシを突っ込んでほじくり返すが、たいしてゴミは取れない。
奥さん曰く、排水溝は、その毛ブラシで最近ほじくって可能な限り掃除したとのこと。
わしは直感する。
この排水溝には、その先があると。
溜まっている排水に手を突っ込み、その先の、何て言い表せばよいかわからないパーツを外そうとする。
パーツは、確かにしっかりと排水溝に噛み合っていて、
一見外れなそうだ。
わしは頑丈なハサミを持ってきて、パーツの表面の凹凸に噛み合わせ、
力の限り、ひねる。
するとパーツは、ククッと動き、キュロロと回り、外れた。
その先は、沼みたいな雰囲気の排水が溜まっていて、
わしは産まれたままの姿でビニール袋を持ってきて、手に被せ、その手を沼に突っ込んだ。
ビニール越しに触れる、沼の主の感触。
すくい上げると、小トトロくらいのオクサレ様が現れる。
わしはビニール袋を裏返しにしてそのままオクサレ様を包み、口を縛り、ゴミ箱に捨てた。
パーツを再びはめこみ、剣道の防具のようなふたをして、
シャワーで水を流す。
スムーズに流れる水。
あーっはっはっはっはっはっは。
よきかな。

今日も湯船に湯を張って風呂に入った。
出るとき、お湯を抜いても、全く問題ない。
スムーズに流れるお湯。
耳をすませば、アパートの内部構造にまでスムーズに流れ行く我が排水のニュロロロという音が聞こえる。
よきかな。

しかし、いずれまた溜まるのだろう。オクサレ様は。
決定打を与えられないものってある。
今日だって、わしのまゆ毛が伸び放題だったので、
奥さんがダルビッシュのように整えてくれた。
イケメンだ。
しかし、しばらく経てば、また生える。
生活においては、決定打というものがない。
闘いは、永遠に続く。
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by syun__kan | 2012-12-09 23:58 | 日記 | Comments(0)
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