昨日職場に行ったら、
みんなが「明日は雪だ」とうそぶく。
これから降ると。
明日朝は雪かきしなきゃいけないと。
同僚たちが言う。
そんなわけないじゃないか。
笑止千万。
かなり暖かくなってきた。
降るわけない。
うちにはテレビが無いからわからないが、
まさか天気予報まで本気でそんなこと言っているのではあるまいな?
もう2月である。
「2月が一番寒い」という人がいるけど、冗談ではない。
一番寒いのは、間違いなく1月である。
そんな風に言う人は、本当は寒さにあまり敏感ではないのだろう。
あまり困っていないのだろう。
わしのような、本物の寒がりにとって、2月になることの意味は大きい。
全然寒さが違う。
確かに寒いが、いられる。存在できる。
居ても立ってもいられないような寒さではない。
この程度の寒さなら、降ったとしても、雨だろう。
それに、困るのである。
いまわしは貧乏暇なしを極めている。
雪で電車が止まるとか、道がアイスバーンで歩きづらいとか、
そんなトラブルに足止めされているわけにはいかない。
3月までに、屋外に設置する新聞とガムテープの巨大作品を作らなければならないという、初めから矛盾した命題を抱えたわしにとっては、
生活そのものがトラブルである。
トラブルのプールで潜水している。
「雪が降るかも」なんて言っている人は、ひょっとして、トラブルを求めているのではないか?
こんな2月の暖かい日に、「今夜は雪だ、都内に積もる」なんて言っている人は、
リフレインに陥った日常に刺激を求めているのではないか?
楽しみなのではないか?雪による困り感が。
別にそれ自体悪いことではないし、わしだってリフレインに陥る時期もある。が、
あいにく明日は雪は降らない。
もう暖かいのである。
と思って寝たら、翌朝、外はがんがん雪が降っていた。
外に出ると、最高に寒い。