わんぱく冒険隊

「そんなものもう捨てなよ、大人になったらもう使わないよ。
生きてくのに邪魔になるだけだよ」

と言われても、

「いや、捨てない。まだこれ必要な気がする。
というかこれこそが大切なものな気がする!」

と言って、懐に、とある感覚を抱えて守り続けてきた人が、アーティストなんだと思う。
子どものころからある、とある感覚を。
そういう意味でアーティストは子どもだ。
わしももちろん子どもだ。
奥さんも同様にアート系なので、子どもであるが、
奥さんはさらに、家庭環境や学校での満たされなかった子ども時代をタイヤのように引きずったままのアダルトチルドレンで、
輪をかけて子どもだ。

わしら夫婦は自他共に認める、生粋の子どもコンビである。
わんぱく冒険隊である。
お付き合いを始めて10年目であるが、ほんとに二人の子どもとして、共闘の年月を重ねてきた感じだ。
何が悪い。ここでいう子どもとは、経済的に自立してないとか、社会に出る気がないとか、そういうことではない。
輝かしい、子どもとしての、とある感覚を保持し続けて、二人で社会で闘ってきたのだ。
時に心をあざだらけにして働き、秘密基地を作るように、賃貸住宅を借りる。
便座に座って、トイレットペーパーがセッティングされているホルダーを見て、
これはわしが働いたことによって得た財産としてのペーパーホルダーか、と思って、
感慨深くなることがある。
ほんとに楽しかった、この10年は。

しかし、二人の冒険隊も、もうすぐ終わるのだ。
と、昨日の土曜日、二人で家に歩いて帰るとき、そう思った。
今年のアート活動が終わって、久々に休日らしい休日を過ごせるようになって、急にそう思った。
奥さんのおなかはスヌーピーの横顔のように、ひらがなの「つ」のように膨らみ、
今にも生まれそうだ、わしの子が。

冒険隊は3人になり、そうなったら何がどうなるか、今は予測もつかない。
わしら二人は子どものままなのか?何か変わるのか?

わからないけど、今まさに終了しようとしている二人の10年を思ってセンチメンタルになり、
何か記念式典でもできないかと思っても何もできないので、せめてオリオン座を見上げた。

愛してるよ、奥さん。
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写真は棚に入りきらなくて、棚の上に置いたりんご二つ。
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by syun__kan | 2013-12-08 20:55 | 日記 | Comments(0)
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