ブロッコリー所感

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冷蔵庫の野菜室を開けたら、パルプフィクションの黒人のような彼がいた。
ムキムキのボディに湧き上がるアフロ。
野菜室の引き出しから、窮屈そうにガタゴト這い出してきて、
わしの目の前に存在した。

わしが食べかけていたレーズンパンを、ゆっくりと奪い取ってムシャとかじり、
飲みかけていた牛乳も奪って飲む。

「赤ん坊が生まれました、と」

彼は語り出した、

「母乳に成分が入るとおなかが張るから、
仕方ないから食べると言ってたのは、ユー?」

アフロやひげから雫がしたたっている。
わしはただ、見すくめられて、たぶん口が半開きになっていたと思う。

「成分が良くないと分かる前に買っちゃっていたから、
捨てるのはもったいないから、
苦行かもしれないけど一気に食べちゃおう。
そういうテンションで食べられるために、おれは土から這い出して来たんだっけか?」

そこまで聞いたわしは、彼を押して、
後ろで沸いている鍋に沈めた。
全部沈みきらなかったけど、とにかく蓋を押し付けて閉じ込めた。

数分して、蓋をそっと開けて彼を裏返した。

また数分して、彼を取り出して、マヨネーズをかけてアフロにかぶりついた。
一息に全部食べた。
美味しかった。苦行なんてとんでもない。全然飽きなかった。まだ食べられそうだった。
そのままボディも半分食べた。
さすがに根元は火が通ってなかったので残した。

そういう経験だった。
群馬産ブロッコリーの丸茹では。
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by syun__kan | 2014-01-21 20:43 | 日記 | Comments(0)
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