ジーザス・クライスト・スーパー布テープ

神様は万物を作られた。
新聞紙に巻きついて作られた。
ガムテープ。
いや、そんな呼び方は失礼だ。
ガムテープとは、特定の商品名である。
正しくは布粘着テープ。
わしにとっての神様だ。
これがなくちゃ、何にもできやしない。

わしは小学校3年生のとき、夏休みの宿題の工作で何作ろうか迷っているとき、
両親から、「新聞紙を丸めて布粘着テープを巻き、立体を形作る」手法を教えられた。
それでわしは、ステゴサウルスを作ったのである。
以来、たまに新聞&ガムテープ工作を作っていたけど、そんなに熱中していたわけではなく、
しかし多摩美の彫刻科で、その手法に無限の可能性を感じ、
自分の必殺技として認識したわしは、
新聞に布粘着テープを巻いてる・ジャクソンに変身する。

とにかく素早く、どこまでも大きく、やりこめばどこまでも細かく、
そしてリーズナブルに立体を作り出せるその手法は、
まさにわしが抱いていた瞬発的、拡大的な妄想を現実化するのにうってつけだった。

様々な布粘着テープを使った。
ホームセンターに売っている148円5個セットや、百均のものまで。
その中で、品質の違いに気づく。
どのテープでも立体を形作ることはできたが、
たいがいのテープは、一週間経つと、
ぺら…ぺら…
と、剥がれてきてしまう。

しかし、そんな中、ほとんど剥がれず、元の形を保持し続けるテープの存在に気づいたのである!

先ほど、布粘着テープはわしにとっての神様と言ったが、
厳密に言うと、全ての粘着テープが神様なのではなく、
一週間形を保持し続けた、このテープこそが、本物である!!!
日東電工 包装用布テープ No.757スーパー!!
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ひかえおろう!
頭が高い!
(わしにとって)

パッケージに「スーパー布テープ」とあるので、スーパー布テープと普段からお呼びしているが、
このテープは実際、スーパーである。

保持力だけでない。
滑らかな手触り、そして繊維がきめ細かく、手切れが良い。
他のテープは、切るとギザギザになったり、繊維が飛び出てしまったりすることが多いが、
スーパー布テープさんはそういったことがほとんどない。
厚さも、薄すぎず、厚すぎず、ちょうど良い。
そしてその色。
黄土色過ぎず、赤過ぎず、
ちょうどわしら黄色人種の肌のようで、ぬめっとしてセクシーである。

巡り会えたのは、たまたま多摩美の画材屋「びけん」に売っていたからだ。
以来、「びけん」で何度も30個入りの箱を注文した。
何しろ、わしの作品は、5メートル級の大型の物の場合は、布粘着テープは数百個必要になる。
大学卒業後は、インターネットで箱買いし、
家には常に切らさないようにしていた。
実家にも常備してある。
たぶんこれまで、数千個購入しているはずだ。

ということを人に言うと、
「日東電工にスポンサーになってもらいなよ!プレゼンに行きなよ!」
と必ず言われる。

時間がないこともあったが、わしには何となく気が進まなかった。
わしにとって日東電工スーパー布テープは神様だったからだ。
近寄りがたい、神聖な存在。
お布施します。
ちゃんと買わないとだめだよ。
アイドルは神聖であり、親衛隊は抜け駆け禁止。その心理に似ている。

しかし今回、きっかけがあり、
わしはついに日東電工さんの社員さんとお会いした。
神々しい「Nitto」の文字のあるお名刺をいただいた。
主はきませり。
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by syun__kan | 2014-02-02 18:59 | 日記 | Comments(0)
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