踏切7時半

自転車にまたがり、踏切が開くのを待っている。
今は朝の通勤時間。
左右の矢印のランプはどちらも点灯したままで、
当分開かなそうだ。

向かい側で、わしと同じく自転車にまたがり、踏切が開くのをまっている若者がいる。
イライラした雰囲気を発散している。
眉間にしわを寄せて、身を乗り出して線路の左右を覗き込んでいる。
ペダルに乗せた足をカクカク揺すっている。

わしはというと…
全然イライラしていない。
心は穏やかだ。
悟りの境地に達したかのように、薄目で遠くを見つめている。
空が青いですなあ…

いや、わしだって、朝の時間帯が忙しくないわけではない。
早く職場について、始業までに片付けたい仕事はたくさんある。
しかし…うまく帳尻を合わせる技術が、もう、8年目にもなると身に付いているものだ…。
5分くらい遅れたって、必ず何とかなる。
つじつまを合わせられる。
やりくりできる。

向かいの彼は、何をそんなにイライラしているのだろうか?
5分遅れて、大ごとになる事情があるのだろうか。
わしに置き換えると、例えばどんな状況ならばイライラするだろうか…?
ああ…ここ一番の、勝負のかかった日だったら…
入社試験とか、受験とか。
すごく重要なミッションを抱えているとか。
そういう事情であれば、朝に踏切が5分開かないだけでも、イライラするかもしれない。
なるほど。
彼はそういう状況なのかもしれない。
すごく真剣なのかもしれない。
今日という日をガチンコに生きているのかもしれない。

そう考えたら、わしより彼のほうがえらい気がしてきた。
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by syun__kan | 2014-06-18 22:06 | 日記 | Comments(0)
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