草対人間

職場で、職員だけで35℃の猛暑の中、草刈りをした。
花壇に、人間が意図的に生やしたもの以外のものが、山盛り茂っていたからだ。
帰宅後、奥さんと話す。

わし「地球ってほんと草生えやすいよね」

奥さん「まあ、そうね。
廃墟とか、人間が放っておくと、すぐ草に覆われるからね」

わし「隙あらばすぐ草だらけになるよね。
それを何とか押さえつけて暮らしてるんだよね、人間は。
東京の都心とか…
丸の内とか六本木とか、
相当に、相当に押さえこんでるよね。
草を。
考えてみればすごくがんばってるよね。
すぐ出てくるからね。
出てきて、すべてを覆い尽くそうとするからね。
それを無理やりググッと押さえて、大変で汗水垂れてるのに、平気なふりして、
涼しい顔を作って、
街です。都会です。
直線です。
ハイソサエティでございます。コンチネンタルです。システマチックインテグレータですっつって、
かっこつけて生きてるんだね。人間は」

奥さん「まあ、そうね」

わし「そう。草とのたたかいなわけよ。現代社会は。近代都市は。
でも、それでも人間は、あえてちょっと草を生やすんだよね!!!
植え込みとか、花壇を作ってさ!
アスファルトやコンクリートで全部固めないで、
ちょっとだけ土ゾーンを作るんだよね。
それで少しだけ植物を生やす。
ソサエティを邪魔しない程度に。
でも油断すると落ち葉積もっちゃったり、雑草だらけになっちゃったりして。
それを必死に管理するのね。
何でだろね!
大変じゃないか!!
ぜんぶコンクリしちゃえばいいじゃん!!!」

奥さん「園芸とか、楽しいじゃん。
トマトとか生ったら嬉しいじゃん」

わし「いや、やはり矛盾しているのではないか!
がんばって押さえつけているのに、あえて生やして、でも生えすぎないように苦労して管理するなんて、何をやってんだろうか、人間って!」

奥さん「君がそう言うのは、
単に今日の草刈が大変だったからではないかな」

わし「・・・そうか。
すごく納得した。
たまにはいいこと言うね!」

奥さん「たまにはって、いつもだめなこと言ってるってことか!」

わし「いやそうじゃなくて。
今の意見には、ユーモアを感じたんだ。
人が本当に納得する話しって言うのは、正しいか間違ってるかっていうよりは、
時としてそこに何かしらのユーモアがあるかとか、
ほっこりするようなエピソードが盛りこまれているかってことの方が重要になったりする。
君の話は大体いつも正しいのだけど、
どこか、身も蓋も無い傾向がある気がして。
リアリスト過ぎるというのは、必ずしも得策ではないんだ」

奥さん「・・・そうね」

ということで、両者が納得するという稀な形で会話は終わった。
[PR]
by syun__kan | 2014-08-22 22:04 | 日記 | Comments(0)
<< 復習問題 泣かないで >>