恐怖

だいたいにおいて、ワークショップというのは恐怖だ。

普段の授業であれば、ある程度、いろいろなことに対して予測がつく。
参加者の顔もわかるし、こう投げかければこう返って来るということも予想がつく。
活動場所の状況、どこに何があるか、
スタッフさんのレベルも。

しかしだ。年に何度か依頼を受ける、各地でのワークショップというのは、
一回限りの一発勝負。
場合によっては、初めて行く場所で、
初めて顔をあわせる参加者、初めて接するスタッフさんとの活動となる。
果たして計画がうまく転がるかどうか・・・

昨日11月23日と今日24日は、なんと愛媛県松山市、松山大学において、
主に学生さんを対象としたワークショップにお招きいただいた。

22日、わしは職場の学校行事で疲れきり、23日は4時半に起床して電車、飛行機を乗りつぎ、
初めての四国、初めての愛媛に単身降り立つ。

坂の上の雲ミュージアムを見学した後、徒歩で会場となる松山大学に向かう・・・
以前は奥さんが補助として同行してくれたものだが、
現在は子育て中なので、わし一人。
松山大学さんは芸術系ではまったく無い。
わしにとっては未知のフィールド。
アート界の住人であるわしにとっては、いわば完全アウェイ。
「ブルータス」といえば石膏像ではなく、ファッション雑誌のことであるとおそらく想起するであろう人たちと、果たして話が出来るのだろうか?!
果たして「芸術系でない大学生」というのはどんなものなのか?
つのる不安!
恐怖!

その時浮かんだのは、なぜか三宅感君の顔。
高崎の美術予備校時代からの親友だが、
おそらくライバルであるからか?普段はほとんど連絡を取らない。
しかし、彼に触れれば、わしはいつでも、

「やらねば!」

と覚悟が決まる、
わしにとっては興奮剤のような存在である。
学園祭が行なわれている松山大学のキャンパス内で、思い立って、突如彼に電話した。

「もしもし」

「あ、もしもし、関口です。三宅さんですか?」

「ああ、久しぶり」

「(かくかくしかじかで)、今ものすごく不安なんだけど、励ましてくれないだろうか」

「え?」

「がんばれ!とか」

「じゃあ・・・がんばれ」

「お前ならできる!とか」

「お前ならできる」

「なんか声が弱くないか?」

「いや、昨日まで風邪引いちゃってさ」

「そうだったの?大丈夫?がんばってよ!」

「やあ、でもまあ、ほんとがんばってよ!」

「わかった、ありがとう。がんばるよ。じゃあ、そうゆうことで、以上でした。
じゃあどうも、はい、またー。失礼しますー」

ということで、三宅君から元気のようなもの。
元気のようなサムシングをもらったわしは、「一遍10メートル伝」というタイトルのワークショップで、
道後温泉に浸かる一遍上人をみんなと作った。
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今日、仕上げます。
がんばるぞ!!!
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by syun__kan | 2014-11-24 08:49 | 日記 | Comments(0)
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