北海道にお礼を

わしは基本的に新聞を揉んでるだけなのだけど、
そのことが予想外に、様々なバリエーションのエピソードを生んでいく。
その様子や振れ幅を観察するのが、いつの間にか人生の楽しみの一つになっている。

この間の松山ツアーが、何が起こるかわからないマジカルミステリーツアーだったとすれば、
今回の北海道は寸分の狂いも無い豪華パッケージツアー。

北海道で圧倒的シェアを誇る北海道新聞社様の主催で、
司るのは天下の大手有名代理店(多摩美の卒業生からすれば、憧れの花形就職先)。
手配された飛行機はよくわからないけどエコノミーよりちょっと上、
ホテルのロビーにはシャンデリア、バスルームにはテレビが。

おかしいぞ…というか、笑える。
わしはあくまで、新聞を揉んでいるだけの男。どうしてこうなった?

一夜明けてのクリスマスオーナメントを作る工作教室は、イベント会社のスタッフさんがスムースに設営、
大型ショッピングモールの広場、きらびやかなツリーがそびえるふもとで
わしの作った150センチぶんちゃん等が飾られた舞台がスタンバイ。
音響さんがビートルズをサンプリングしたオシャレなクリスマスソングを流し、
司会のお姉さんが完全プロの台詞回し、
ぶんちゃんの着ぐるみもどこからともなく現れ、
照明に照らされたわしはインカムを付けて作り方の説明。
一時間強の教室を三回転させ、のべ200人以上の参加者様に体験していただく。
地元新聞社や地元テレビ局の取材、
各回終了後わしは、舞台上で本の販売&サイン会。

こんなに完璧にお膳立てされたイベントは初めてだ。
新聞を丸めてガムテープを貼っているだけなのに、雰囲気が華やいでいた。
おもしろいなあ…

いかなるシチュエーションでも、大人の事情がどう違おうとも、
子どもの自由な造形活動は普遍的な魅力を放つ。
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スタッフさんがラインストーンシール的なものを用意してくれていたので、
熱心に貼る子が多数。
それにより、不思議な魅力の作品が生まれる。
ドラえもん型雪だるまも、なんとなく異国情緒が漂う。
まあそれ以前に、ドラえもん型雪だるまという発想が素晴らしいけど。

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小さな男の子が作ったキカイダーは、
ケーブルテレビ等の発達で、世代間で鑑賞するキャラクターのギャップがなくなるケースがあること、
そして本物の芸術は年月が経っても人の心を掴めることを表している。
それにしても…
ざっくりしつつもすぐにキカイダーと分かる、
何ともモダンでハイセンスなデザイン。

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世の中の定型に捉われず、好きな色を選択し、ラインストーンシールを貼ることで、
サンタもだいぶイスタンブールな印象に。

札幌の皆様、素晴らしい創作、素晴らしい一泊ワークショップ旅を、どうもありがとうございました。
新聞を揉んでいるだけなのに、有名人気取りでサインなどした手前、
それに恥じないよう、今後とも頑張ります。

一世紀後も大芸術家として名を残したいとは言わないけど、
あの人は、アーティストだったけども世の中を嫌わず、世の中に対して誠実であったよね、
みたいなことは言われたいと思う。
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by syun__kan | 2014-12-08 22:09 | 日記 | Comments(0)
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