ボリさん1歳

ボリさんは先日、概ね無事に1歳を迎えた。
奥さんが自主制作してプレゼントしたリュックに一升餅を入れて背負ったが、
特に泣かずに立ち上がった。
最近は、指差しできるようになってきて、
今日は奥さんに抱かれて散歩中、
上空の飛行機を指差し、「わーわー」言ってたのこと。
そして伸ばした手をにぎにぎしていたとのこと。
飛行機が掴めると思ったのだろう。

それを聞いて、わしは自分も似たようなことをしたことがあると思った。
今のボリさんより大きい、3歳前後のときだと思うが、
実家の前の道で、西の空に沈む夕日を見て、

「見えてるってことはそこにあるんだから、歩いていけば着くだろう」

と思い、夕日に向かって歩き出したのだ。
これは後で親に聞かされたから知ってるとか、そういうことではなく、自分の記憶として残っている。
「またまた光太郎は、何やってるんだか!」みたいな大人の反応に対し、

「なぜ止める?見えてるんだからいつか着くだろうが!
そんなことも分からんのか?逆に何言ってるんだ、大人たちは?」

という感情を抱いた、鮮明な記憶がある(もちろん今でもその思いは変わらない)。

ボリさんを見ていると、本当に素晴らしいなと感じる。
しかし何がそんなに素晴らしいのか?
それはやはり、未来がたんまりとあるからだろう。
来賓の市長代理のおじさんが、前途洋洋とか、無限大とか表現するような、未来。

今は2、3歩しか歩けないが、
そのうちボリさんはスタスタ歩けるようになるだろう。
その後反抗期があって、いろんなことに「イヤ」とか言うだろう。
そして保育園または幼稚園に入る。
小学校に上がって、分数とかやるだろう。
平行四辺形の面積とかを求めるだろう。
中学に入って、
思春期には「は?てゆかおやじまじうざいんだけど」とか言うだろう。
義務教育はそこで終わるから、その後の進学は分からないが、
まあまあ高校、大学?行くのかな。
私立きついな。
ちょいちょい恋愛をしたりしようとしたり甘酸っぱくなったりして、
ゼクシィを買ったり買わなかったりで、
そのうち所帯やつれして白髪が出たりするかもしれない。

普通だね。
それってこういっちゃ何だが普通だね。
何がそんなに素晴らしいのか?

でも、それってやっぱり素晴らしいと思う。
ボリさんはやっぱり、素晴らしい。

だから、そんな未来を生きている、わしだって素晴らしいんだ。
と思ったよ。
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by syun__kan | 2014-12-18 22:55 | 日記 | Comments(0)
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