トラベリング

f0177496_2329328.jpg

何だか最近、いろいろなものを受け入れられるようになったことに気づく。
というか以前が、異常だったのか?
興味の幅が、強烈に狭かった。
学生時代まで。
大学生の頃なんか、ほとんどマイケル・ジャクソンしか興味なかったもんね。
それでもって、反対に、許せないものがたくさん。
CGをたくさん使った映画とか、日本産のポップスとか、アキバ系の文化とか、当時の現代美術のフラットな潮流とか。

この間、上野で、道に座って、「あなたを見てインスピレーションを受けて書きます」みたいな、自らが書いた「書」を売っている若者を見た。

学生時代は、そんなもの見たら、強烈に嫌悪感を抱いていた。
「そんな、くすぶった、突き抜けない自己顕示欲なんて、人様に見せるもんじゃない!!」
みたいな感じで。

でも、この間のわしは、
「それをみて楽しんだり和んだりする人がいるんなら、ええやん」と、咄嗟に思ったんだ。
これはどういう変化なんだ?

わしも、いろいろ経験して、ある程度大人になったということか。
まあ、若い頃はその極度に限定された美意識が、とんがった作品作りにつながっていたのかもしれないし、
一概にどっちが良いとかは言えないが。

というような流れで、10年遅れくらいに宇多田ヒカルさんのベストアルバムを聴いていたりする今日。
奥さんは元々宇多田さん好きだったようで、「何を今さら」みたいに言っている。

面白いな、と思って聴いているけど、歌詞に疑問が残った。
奥さんに質問してみる。

わし「宇多田ヒカルの『traveling』なんだけどさ」

奥さん「どうしていきなりその話なの?」

わし「いや、明日から旅行行くじゃない。それにちなんで『traveling』についてなんだけどさ、
最初の歌詞が、
『仕事にも精が出る、金曜の午後、タクシーもすぐつかまる、目指すは君』
っていうんだけど、
何で仕事中なのに『君』を目指してるの?
『君』って恋人のことでしょ?
さぼってるやん!」

奥さん「本気で言ってるの?あなたは。
ねえ、本気なの?
これは、『君』に会うのが楽しみで、頑張って仕事を終わらせたっていうことだよ!」

わし「えー!
タクシーに乗った時点は、もう仕事終わってるってこと!?」

奥さん「そうだよ!
どうせおぬしはあたしに会うために仕事急いだりしないからわからんのだろう!」

わし「ち、ちがうよ!とくに理由が無くても仕事に精が出るっていうのは、立派で良いなと思ったんだよ!
それにこの歌詞はその後もどうもよくわからなくて、
『僕の席は君の隣』っていうのが出てくるんだけど、
タクシー乗ってる最中でしょ?
彼氏はタクシーの運転手なの!?」

奥さん「そんなわけないだろう!
その時点ではもうタクシーは降りて『君』に会ってるんだよ!」

わし「えーー!!」

という感じで、そう、明日からは家族3人で二泊で三重旅行に行く。
思えば学生時代は、国内旅行についても、意義をあまり感じてなかったぜ。
「刺激が少ないから成長が無い!」みたいな理由で。

トラベリング、君を、
トラベリング、乗せてアスファルトを照らすよ。
トラベリング、どこに、
トラベリング、いるの、これからがいいところ。
[PR]
by syun__kan | 2015-05-01 23:29 | 日記 | Comments(0)
<< 再々放送 オリパラの発表 >>