レセプション

全然モテない地味な女子が、新しく入った学校で、
何故かすごいイケメン二人に気に入られ、迫られて、どうしよう!

みたいな展開のマンガとかドラマとかあるけど、
そういう気持ちになる。
三宅一生さん関係のレセプションに行くと。

いや、別にわしが人気者なわけではないが…
三宅一生さんや安藤忠雄さんや佐藤卓さんや深澤直人さんや皆川明さんがその辺を歩いていて、
その人たちが、ともするとわしのことを知っていたりするという状況は、慣れない。
地味系女子の心情に近いものがある。
閉店間際の半額のお総菜売り場から、いきなり天上界に引き上げられるような。

今回の国立新美術館での「三宅一生展」のレセプションは、輪をかけて、
大規模で、大盛況だった。
中田英寿さんや小泉進次郎さんもいたりして、華やかだった。

三宅一生さんと挨拶させていただき、わしは自分の作った造形物への自信は無いままだが、
とりあえず、「ああ、済んだんだ」と思うことができた。

帰り際、展示の準備で関係各位の連絡調整に当たっていた三宅一生事務所の女性とご挨拶した。
品格ある国立の美術館で様々な組織が関わり、新しいことも盛りだくさんなこの展示、
一番大変だったのは、この「連絡調整」だったのでは?
ゆっくり休まれていただきたい。

ところで帰り道、わしは手持ちの現金が無いことに気付いた。
先日のホワイトデーで、ずっと怠っていた妻へのサービスをしたために、
もうお金がないのだ。

そう、今回の造形物やら、ワークショップやら、
わしが時間的にも体力的にも気持ち的にもいっぱいいっぱいになると、割を食うのは家族である。
だいぶ長らく、そんな状況であった。
三宅一生展への制作が一段落付き、久々に奥さんのためのハリネズミケーキを買ったのであった。
ホワイトデーは、なぜ給料日の直前に設定されているのか?

銀行のカードはいつも奥さんが持っている。
昔使っていたゆうちょカードはあったが、残高が千円にも満たないため、コンビニで引き出すこともできなかった。

財布にあった140円を、パスモにチャージして、何とか乗換駅まで来ることができた。
西武池袋線に乗り換えるわけだが、もう本当に無一文に近い状況、
一番安い切符も買えない。
窓口で問い合わせたが、クレジットカードでは切符は買えないとのこと。
どうする?

結局わしは、パスモを返却し、カード代の500円を返してもらって、切符を買って帰った。
西友で明日の朝のパンと、オムツを、クレジットカードで買った。

いかなるアートもファンタジーも、現実的な闘いから生まれるのである。
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by syun__kan | 2016-03-15 23:20 | 日記 | Comments(0)
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