車道に愛を

車道が好きじゃない。

「速い方がえらい」
「上手い方がえらい」
「高価な方がえらい」

こういった価値観に、車道上は支配されているように感じる。

単純すぎる!
おれのほうが速いぞー、おれのほうが金持ってるぞー、ブーンブーン、
これではまるで子どもではないか。

でも、わしが普段、車道にたくさんお世話になっていることは、分かっている。
普段から、買い食いしたりして消費している商品は、ほぼすべて流通業の賜物であるし、
わしの作品だって、馴染みの運送業者さんにいつも運んでいただいている。
車道あっての関口光太郎!

でも、でも…。

「速くないけど、そこが良い」
「上手くないけど、魅力的」
「高価じゃないけど、私にとっては宝物」

こういった価値観。一見矛盾した価値観。「けど」入りの価値観。
これがアートではないか。
それに魅力を感じるから、アートをやっているのである。

だから普段より、美術の授業をし、自らもアートを司るわしは、
歩道の価値観に生きているのである。
歩行のスピードだからこそ目に留まるものに、価値を見出そうとする。

普通免許(AT限定)は持っている。
18歳から3年くらいは、原付に乗って車道に参戦していた。
しかし原付は、3年乗って3回こけて、最後は盗難に遭ったので、
車道の印象はやはり良くない。

それが最近…そんなこと言ってられなくなってきた。
ボリさん(2歳5か月)は、今日から幼稚園のプレに行き始めた。
家族を社会的に運営するには、車道の力が必要になったりするらしい。
学校に通い始め、急に迎えに行く用事があったら?
荒天時は?
奥さんが教習所に通い始めた。
事態は動いている。
いつまでもナイーヴな感性を無駄に露呈し続けるわけにはいかん、のかもしれない。

近いうちに、わしは限られた貯金を切り崩し、初めての自動車を買うのかもしれない。
運転するのかもしれない。
シートベルト締めるかもしれない。
ワイパー振るかもしれない。
その時に見えるものは?
わしの目に映る車道の価値観は?
やはり単純で子どもっぽいだろうか。
それとも、これまでとは違う景色が見えるだろうか。

何度も言うけど、仲直りとは人生で最も素晴らしいものの一つである。
車道を愛する日が来てほしい。
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by syun__kan | 2016-05-11 22:48 | 日記 | Comments(0)
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