広島滞在制作・1日目・こむら返り

明け方、強烈なこむら返りで目が覚めた。
しかし、声をあげるわけにはいかない。
ここはカプセルホテルである。
壁一枚隔てた左・右・上・右上・左上には、別のおじさんが寝ている。

水分不足が祟ったか、あるいはこの1×1×2メートルほどの狭い空間が災いしたか。
とはいえ、今回泊まっているカプセルホテルには、ある程度満足している。
新しいので設備が清潔だし、
何よりこのミニマリズム感、ソリッド感が、好きだ。
おじさんが一人泊まるのに、これ以上はそぎ落としようがないであろうという、
そう、何というか、
潔癖というか、現代における禅というか、そんな感じだ。

搬入や7/16~17のワークショップの際もここに泊まったので、
攻略法も大体掴んでいる。
歯ブラシ、櫛等のアメニティは、だいたい揃っているが、紙コップだけがないので、
フロントで「紙コップください」と言うことも忘れない。

この広島で、わしは制作しかやることは無い。
昨夜寝たのは0時過ぎだったが、
今朝は6時45分には、もうホテルを出るしかなくなった。

ホテル近辺には、「松屋」と「なか卯」がある。
WSの際は松屋だったので、今日はなか卯できつねうどんの朝食。
コンビニで昼食も買う、
内訳はメロンパンとベーコンが乗ったパン、レーズンパン、紙パック1リットルのミルクコーヒー。
菓子パンはなぜ「菓子」と呼ばれるのだろう、
まるで「食事」として認められていないみたいだ、
徒歩で、朝の、ひとけのない繁華街を抜け、
大きな通りを歩き、大きな川を越え、
丘を登って、そこは広島市現代美術館、
まだ7時半。

警備の人はわしを認識しているので、
まだ誰も居ない館内に入れる、
ソファでわしは、滞在制作用の衣装をせっせと作る。
今作るんかい!というツッコミを自分で思う。
ガムテープシャツとネクタイ。

試着しているうちに職員さんたちも出勤される、
わしは開館の10時までのラストスパートでガムテープズボンを作る。

開館ぎりぎりで完成し、着用し、10時に制作をスタートさせるが、
伸縮しないガムテズボンでわしの下半身はガチガチに固まってしまい、しゃがむこともできない。
昼休憩時に修正しようと思いながら、
下半身ガチガチのまま「大人魚姫の城」の制作を進める。

11時くらいまで一人くらいしかお客さんがいらっしゃらなかったが、
昼頃には少しずつお見えになり、
中学校の美術部の集団などが来て新聞ガムテ工作を体験してくれたりし、
わしは思い切り制作でき、その様子が見世物にもなるという夢のような時間を過ごした。
本当に、待ちに待ったこの2週間が、1時間、また1時間と減っていくのが、
早くも惜しかった。

17時閉館後、19時半まで制作し、
館を後に。
美術館の裏手にある、スカイウォークという動く歩道に乗ると、
イオンのショッピングモールに着く、
そこの和食レストランに入ってかつ丼を頼み、食べるが、
胃もたれしそうでポットの水をほぼ全部飲んだ。

ショッピングモールは大きく、映画館まであり、
今日封切りの「シン・ゴジラ」に心を動かされたが、
レイトショーすぎて見終わると0時近くなってしまうので今日はやめておいた。
野菜ジュースや30%引きのサンドイッチ、下着のシャツを買って、
適当に出口を出るとあまりよくない口だったようで、
ホテルを探し45分間さまよい歩いた。
やっと到着し、奥さんと電話して、今こうして日記を書いている。
明日もリオオリンピックに出ている選手くらいの集中力で一日を燃やしたい。

ちなみにカメラをホテルに置いて来てしまったので、しまった滞在制作の様子をブログ用に撮影できなかったと思ったのだが、
広島現美さんのツイッターに写真が載っていて助かりました。
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https://twitter.com/HiroshimaMOCA/status/758845819713753088/photo/1
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by syun__kan | 2016-07-29 23:04 | 日記 | Comments(0)
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