広島滞在制作・9日目・健康保健衛生

爪が伸びてきた。
2週間とはそういう長さだ。
出発前から予想はしていた。
期間中、爪伸びるだろうなと。
しかし、家の爪切りを持って出かけると、家族が爪を切れなくなるし、
でも行った先で爪切りを買うのはもったいないけど、どうしよう…
みたいな逡巡を経て、
結果無策で旅立った。
今はただ、伸びた爪を見つめて呆然としている。

健康面では、主に4点、不安要素があった。
上唇、手首、腰、風邪である。

上唇については、わしはいつも制作中、
ガムテープをちぎり、
上唇にいったん留め、
両手で新聞紙を握って形作り、
上唇からテープを取って巻き付ける、
という方法をとるので、
一日やっていると、何度も上唇に付いたテープを「ペッ」と取ることになり、
最後にはわしの上唇は赤く、セクシーな感じになる。

二日も続けてやると、そこはかさぶたになり、
下手をすると血が出る。

12日もの間、一日10時間以上の制作を続け、
果たしてわしの上唇はどうなってしまうのだろう、唇無くなるんじゃないだろうかなどと思っていたが、
二日目終了の時点で確かにかなりのダメージを負っていた。
しかし持参したリップクリームが使い終わり、
新しいのに買い替えたところ、
とても相性が良かったようで、
その後わしの上唇は健康を取り戻している。
まるで新聞ガムテープアートなんかやってないんじゃないかというくらいにプルンとしている。

手首については、昨年、
三宅一生展に出品するための人体像をものすごく集中して作っていたら、
右が腱鞘炎になってはれてしまった。
ガムテープを切るときに、右手のスナップを効かせる際、
疲労が溜まる様だ。
今回も心配していたが、
要するに、「ああ、だいぶ溜まってきたな」と思った時点で、
いったん休めれば良いということがわかった。
そんなに難しくない。

腰については、わしは元来腰痛持ちなので、
疲れがたまった際や、
あと無理な体勢のまま根を詰めると発症する。
下手するとぎっくり腰に近い状態になるので、警戒していたが、
今のところ大丈夫だ。
以前発症したときは、「お姉さん座り」をしながら制作したので、
今回は男らしく、あまりお姉さん座りしないようにしている。

風邪については、一番危ないのが冷房の効き過ぎだ。
新幹線やホテルなど、
「節電どこいった?」と思うくらい効いている場合があるので、
常にジャージを携帯して警戒している。
制作しているミュージアム・スタジオも、時間帯によっては冷房がグーッと効いてくる時があるが、
幸いガムテープ服という通気性ゼロの衣装を着ているため、
わしはわりと快適である。
あと、栄養面に関しては、
最初のころはやや偏りがちだったが、
美術館に炊飯器が持ち込まれたことでかなり改善した。
以前野菜ジュースを差し入れてくださった方が、再度差し入れてくださったり、
美術館の職員さんがおかずを恵んでくださり、
果ては昨日はうなぎをいただいた。
おかげさまで、栄養状態はかなり良いと言える。

というわけで、万全の態勢だ。
今日はついに尻尾まで作りこみ、
魚型の全体を覆うことに成功した。
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こちらが尻尾である。
わしの大型作品に頻繁に顔を出す、
「自転車少年」も、駆けつけてくれた。

明日は休館日で、2度目のオフだ。
宮島でいったん休みます。
その後の3日間で、お城に入れるよう、内部構造を作る。
気を引き締めて頑張ります。
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by syun__kan | 2016-08-07 23:22 | 日記 | Comments(0)
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