手の子

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連休初日。
奥さんと娘は、友人たちと電車で出かけるので、
朝わしは、車で二人を駅まで送った。
ラジオでマドンナの「ホリデイ」が掛かる。
わしは一人となったので、
洗濯と犬の散歩を済ませてわしは、
岡本太郎記念館に展示している作品のメンテナンスに行った。

メンテナンスというか、開きたかったのだ…
手を。
この作品は、手が地面に立っていて、
手のひらの中央から女の子が出ている形になっているが、
狭い旧居で作った影響で、わしの気持ちも縮こまったのか、
手を軽くにぎり気味の感じで仕上げた。

しかし設置の時、会場の広さというか、
雰囲気をみて、

「やべ、開けば良かった」

と思ったのだった。
やはり、狭い世界で深く考え込んだことって、一歩外に出ると全然通用しない、
という場合はよくある、
これもそれだ。
やや握り気味の方がバランス的に良いと思っていたが、
こうして置いてみると、バランスとかそんなことはどうでもよく、
「手である」ということがストレートに伝わる方が重要だとわかる。
握り気味だと、「手である」ということが、
一目で伝わりづらいのだ。

しかし設置時は手を開かせる時間は無く、
そのまま展示は開始し、
会期はわりと長いので、
わしは、「会期の半ばまでに、もすこし手を開けたらいいな」という思いを、
うっすらと抱いていた。
今日がそれだ。

朝、記念館に電話してアポを取り、
途中池袋に寄って好きなラーメン屋さんに行ったが休みで愕然として気を取り直してコンビニでカップラーメンを食べてから表参道に向かい、
午後2時頃記念館に着き、
相変わらずお客さんで賑わっている中、
やおら新聞紙とガムテープを取り出して、20分ほどかけて、
小指と薬指の角度を変えた。

しかしながら、今回の作品は、
「でかい」という属性がないし、
他の出品作家さん達の作品が特濃なこともあってか、
お客さんの目を引かない。
作業しながら、そして作業後もしばらく、
お客さんの反応をうかがっていたが、
もう一歩、
どうがんばるかはわからないけど何かしらがんばらなくちゃだめだ、
という思いが浮かぶ。
何かが甘かった。
今後に活かそう。

そういうわけで、
手は若干開かれたものの、
印象は大して変化しなかった。
「手を開きたい、そうすりゃもっと良くなる」という思い自体が、縮こまった思考だったのかもしれぬ。

そして、カメラを忘れたのでガラケーで撮影したけど、
iPodも持っていたのでそっちで撮ればよかった。

などという、景気の良くない、ゴールデンウィークらしくない、
反省会のような日記もたまにはいいじゃない。
マドンナの「ホリデイ」も、
内容のわりに、旋律に哀愁があると、ずっと思っている。

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by syun__kan | 2017-05-03 22:54 | 作品写真 | Comments(0)
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