土手

母の日が覚えられない。

元々、誰かの誕生日を覚えたりとか、そういうのが苦手なたちなので、
まあしょうがないと思っていたが、
33年生活してきて、一向に記憶されないので、変だなと思って奥さんに聞いてみたら、
母の日は日付で決まっているのではなく、
5月の、第何曜日とか、そういう感じで決まっているらしい。
そりゃだめだわ。
覚えられるわけない。
○月○日とか、せめて日付で決めて欲しかった。

よって、申し訳ないけど、
母の日を祝ったことがない。
子どもの頃に気まぐれに何かやったことはあるのかもしれないけど、
毎年その日を意識して、何かする、ということが、何というか、わしのスケジュールにない。

わしは先生だったりもするのだけど、
学校で、みんなでそれにちなんで何か作ったりとかも、したことないなあ…
すみません。

いや、だからといってわしが、自分の母に何の感謝もないのかと言えば、もちろんそんなことないですよ。
「感謝しかない」というわけでもないけど…
まあ、すごく身近な人への思いというのは、たった一言で表せるものではないというか、
全ての出来事に対して納得している、というのは有り得ない。
ただ、基本的に、
そう、最も根源的な部分では、
母のことは好きである。

どうしてなのかな、と考えると、思い浮かぶのは土手だ。
すごく幼い時の記憶だ。
今では183センチもあるわしだが、小さい頃は小さかった。
怖い夢を見たりもした。
そういう時は、隣の布団で寝ている母の布団にもぐりこんだ。
小さいわしにとっては、大人である母の体は大きく、
隣で寝ていると、
まるで、暗い土手の付近にいるようであった。
あの、土手のほとりの安心感、
あの記憶というか、染みついた感覚があるから、
わしは何があっても母のことは好きなんだと思う。

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by syun__kan | 2017-05-19 00:49 | 日記 | Comments(0)
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