島根滞在制作8日目:怪獣

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8月6日のワークショップに参加してくださった17名の方は、
3つのグループに分かれていただき、
途中、ヤマタノオロチの首と頭を作ってもらった。
あらかじめわしが作っておいた1本を参考にしてもらい、
各グループに芯となる木を配って作って行った。
今日は、参加者様たちが作ったその3本の首と頭を、
関口的世界観に寄せるために、
ひたすらアレンジした。

この内、広島からいらしたご家族が作られた1本は、
まず頭の角度を変えた。
首を、体に平行に付けるのではなく、縦に付けることにしたので、
前を向かせるために、首と顔を90度にする必要がある。
また、目がとても大きかったのを、切れ長な感じに変えさせてもらった。
長谷川集平の絵本「トリゴラス」のような顔になった。
東宝のゴジラ怪獣「チタノザウルス」風でもある。
そして首に建物的なモールドを付けた。
写真の中では、真ん中の1本である。

次に、美術部顧問の先生のご家族が作られた1本は、
やはり頭の角度を変え、
目の周辺を少しアレンジした。
「対メガロ」の時のゴジラ風の、目の深い感じになったと、個人的には思っている。
そして首に建物的なモールドを付けた。
写真の中では、手前の1本である。

最後に、未就学児と保護者様中心のグループが作られた1本は、
頭の角度を変え、
目を切れ長にし、
そして首に建物的なモールドを付けた。
写真の中では、奥の1本である。

どの顔も、頭の角度と目以外はほとんどいじっていない。
口やツノは、参加者様の造形をそのまま引き継いでいる。
どれも、素晴らしく素敵な顔になっている…
関口一人で作ったものより遥かに良い。
やはり、一般の方の造形の方が勢いと意外性と純粋さがあり、
それを関口が修正することで偶然性が生まれ、面白さが出る。

このアレンジで、今日の制作時間は終わってしまった。
1本3時間くらいかかっている。
疲れたが、しかし面白かった。
関口は生粋の怪獣少年である。

怪獣について語り出せば長い。
語っていいかい?
だめ?
ちょっとだけ!

じゃあかいつまんで説明すると、
ゴジラ、モスラ、キングギドラ等は「東宝系」。
ゴジラ怪獣と言ってしまっても良い。
彼らは何というか、武骨で、「拙者とて武士の端くれ」とか言い出しそうな、
ストロングスタイルの香りがする。

これに対し、ウルトラマンや、
バルタン星人、レッドキング等が「円谷系」。
いわゆるウルトラ怪獣である。
彼らはカラフルで、意外性に富んだ造形をしており、
ハイカラである。

第3勢力と言って良いか…
若干マイナーだが、ガメラの怪獣が「大映系」である。
非常に乱暴に言ってしまえば、小学生の落書きのようなデザイン。
特に昭和のガメラ怪獣は、
かろうじてギャオスはキリッとしていてアートを感じるものの、
他は非常にやぼったい。ジャイガーとか、バルゴンとか。
体の三分の一くらいが頭である。
しかしそれが逆にインパクトある、とも言える。

ここから先、初期のウルトラ怪獣をデザインした成田亨について、
30分くらいかけて延々と書いてしまったのだが、
キリがないのでDeleteした。
これだからオタクは!!
ただ、成田氏の、
「新しいデザインは必ず単純な形をしている。人間は考えることができなくなると、ものを複雑にして堕落してゆく」
という言葉をきちんと胸に刻み、
反省し、
残りの期間頑張っていくなり。
余計なことは要らないのだね!

そして追伸。
昭和のゴジラの着ぐるみに入って演技していた、
スーツアクターの中島春雄さんが、
7日に亡くなったそうです。
残念です。

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by syun__kan | 2017-08-09 23:51 | 日記 | Comments(0)
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