おっさん、わしは最近、男性の体格についてよく考えるんだ。
歳をとっても、ずっと現役バリバリでいられる男って、
背はそれほど高くなくて、ドラム缶のような、頑丈な胴体を持っている。
これが最近確信している仮説だ。
ピカソがそうだ。ピカソがパンツ一丁の写真は大好きだ。
生命力の象徴みたいだ。
ピカソよりも背が高いけど、初めて三宅一生さんに会ったときにも、
「これこそいつまでも老けないでいられる男の体だ」と思った。
ジェームス・ブラウンもエネルギーの詰まってそうな体をしている。
50歳のときのライブなんか、本当にダイナマイトみたいなエネルギー、目にも止まらぬマイクスタンド倒し芸!
ひょろりと細い体格も、若いうちはいいけど、歳を取ったら、もたなくなる気がする。
マイケル・ジャクソンのことは大好きだけど、
01年の、43歳のときのライブを観ると、体力的、感覚的な衰えが隠せない。
ジェームス・ブラウンが70すぎまで現役だったことを考えると、やっぱり少し衰えるのが早い気がするなあ。
ところでわしの体は、マイケルよりもひょろひょろで薄っぺらい。
将来のことを見通して、もう少し太って、がっしりしたほうがいい気がする。
おっさん、あなたはたしか170と少しくらいの身長があるのに、体重は40キロ台だったはず。
お互い、もう少し太ろう。
去年、旅行先のビジネスホテルでサウナに入って、サラリーマン的なおじさんたちに囲まれたのだけど、
そのときにすごく感じたのは、
男は、20歳くらいが体力のピークで、
そして肉の付き方は、30台の後半が、一番張り詰めてパンパンになる気がする。
その後はしぼんで行くわけだけど、そのしぼみ方がすごく個人差があるんだ。
お尻とか太ももがしぼんで、その弱い土台の上に下腹だけが膨らんで乗っかってる感じのおじさんもいれば、
白髪なのに立派に張り詰めたお尻を太ももを誇示してる人もいる。
そう、その、40をすぎてから肉体のしぼみ方、膨らみ方こそが、その男の人生の答え、という気がしたんだ。
いい男になろうぜよ。