涙と鼻水のあいだ

さっきまで、「パコと魔法の絵本」を観ていたので、泣いていた。
とんでもなく泣ける話だったなあ。
昔より、てんで涙もろくなった。
以前は、あんまり泣かない子だった。
小2くらいから、18歳くらいまで、涙を一粒も流していなかった。
感受性が鈍っていたのだろうか。共感回路が絶たれていたのだろうか。
18歳のときに、どうしても泣きたくなって、
音楽を聴いて、真剣に泣こうとしたら、なんとか涙を一粒流すことができた。
それ以降、逆に涙もろくなってきてしまった。
テレビで、湘南の映像が映り、BGMで桑田圭佑さんの「波乗りジョニー」が流れて、
イントロのピアノの音を聞いただけで、涙が溢れてしまうようになった。
今では、映画を観るとほとんど毎回泣いてる気がする。
わしの選ぶ「泣ける映画ベスト3」は、
3位「平成たぬき合戦ぽんぽこ」
2位「パコと魔法の絵本」
1位「お父さんのバックドロップ」
だ。
いや、特に泣ける映画でなくてもいいのだ。
どんな映画でも、一箇所くらいは泣けるポイントがある。
そこを逃さずに泣けばいいのだ。
どうしてこんなに泣くことに積極的になっているのだろう。
まあいいのだ。
今のわしなら、なんだって泣ける。
ペットボトルでも泣ける。
風邪気味の時なら鼻水も出る。
涙と鼻水を同時に拭きながら、泣いているのか鼻炎の処理をしているのかわからなくなる。
映画を観終わってから、
「今のは泣いていたのか?本当に感動的な映画だったのか?それともただの鼻炎だったのか?」
と、わからなくなる。
泣ける要素は、映画の価値の一つだから、それを正式に享受できたかどうかは、大事なことなのだ。
鼻炎では困るのだ。
でも、そんなものなのだろう。
映画を観終わった直後の、新鮮な気持ち、
感性が一段階引き上げられたような気持ちも、
映画館を出て現実世界で過ごすうちに、すぐにうやむやになってしまう。
とくにこんな曇った日には。
ちょうど、涙だと思っていたら、鼻炎なのか何なのかよく分からなくなっちゃうように。
濃い色水の中に、新しい色の水を一滴垂らして混ぜるように。
人生は涙と鼻水の狭間にあるのだろう。
いつまでも消えてなくならない傷を付けるのは大変だ。
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by syun__kan | 2008-09-28 15:08 | 日記 | Comments(0)
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