カテゴリ:日記( 508 )

今年印象的だった作品、2016

毎年末恒例の、今年鑑賞した作品を5つ挙げる日記を書こう。


「幸福」/岡村靖幸
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いやあ、岡村ちゃんはすごい。
何しろ、何があっても音楽をやり続けるのだ。

1986年のデビュー以来、
いわゆる激太りをした時もあったし、
3度も逮捕されて有罪判決を受けたこともあった。

それでもやるのだ。
お客さんの前に姿を現して、歌って踊るのだ。
太ってもやるのだ。
収監されても、釈放されたらまたやるのだ。

その時、お客さんからどんな目が向けられるか?
岡村ちゃんはどんな気持ちでそれを受け止めるのか?
ちょいと想像できない、これは。

しかし、何があってもやめないで、やり続けているという様子は、
だんだん凄みを帯びる。
「おお…」となる。
その事実自体が発熱するのだ。
その人にとって、それがそんなに大事なものであるという証明が、ぎらぎらと明らかになっていく。

才能も大事である。
事実、岡村靖幸は天才的なシンガーソングライターダンサーだ。
しかしそれ以上に、「やめない。何があってもやり続ける」という姿勢こそが、表現者にとって大事であると、
わしは教わった気がするのだ。
本作は、今年1月に出た、岡村ちゃんの新作アルバムである。



「ブレードランナー」
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今年は新幹線で広島に行く機会が多かった。
東京―広島間はけっこう遠いので、
車内でどう過ごすか対策が必要だった。
結局、パソコンでイヤホンしてDVDを観ればいいじゃないかという結論に達し、
何本か観た。
わしは全く映画通ではなく、どれを観ればよいのかさっぱりわからないので、
選ぶのは少し悩んだが、
ブレードランナーも選んだ。
学生の頃、同級生の彫刻科の田中君の下宿に行った時、
背表紙に手書きで「ブレードランナー」と書かれた、録画したと思われるVHSがあったからだ。
「田中君、ブレードランナー好きなんだ」
と思った記憶が、なぜか鮮明だ。
田中君は別に特別親しいわけではなかったが、下宿が近かった。
何故家に行ったのかは思い出せないが、親しかった同じく近所の松井さんに誘われたのかもしれない。
五分刈りで目がきれいで、寡黙な青年だった。
田中君を分析するための手立てを得るために、見渡した時に目に入ったのがブレードランナーだったのだろう。
とは言っても、わしはそれを観たことがなかったのだが。
今年、十数年越しに、それが解析された。

要するに、「手作りカオス」の迫力に支えられた映画だったと思う。
近未来の、雑然とした雨の降りしきる街並み、
コンピュータグラフィックスも良いけど、
一つ一つ作った看板、電気を通わせたネオン、水を降らせた雨、本当に歩いている人たちによる雑踏は、たまらなく魅力的だ。
わしが広島で作ったのも「手作りカオス」を目指した作品だったので、
少し勇気をもらったかもしれない。

ただし、これを観たからと言っても、
田中君のことはまださっぱり分からない。



「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」
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「シン・ゴジラ」については、8月1日9月4日の日記ですでに書いた。
ここでは、なかなか「シン・ゴジラ」を観てくれない奥さんについて記述したが、
結局、奥さんは、わしの勧めに応じ、
単身、「シン・ゴジラ」を観に行ってくれたのである。
そして、その後、彼女は一人で、自発的に、
いわゆる4DXで、もう一度観に行ったのである。

嬉しそうに4DXの感想を語る奥さんだが、
わしはむしろ一度だけ観た記憶が徐々に遠くなっていて、応じきれない部分もあったりして、
しかしながら好きな作品を身近な人と共有できて良かった良かった。

そのかわりと言っては何だが、
わしは今まで観たことのなかった、しかし奥さんは良く知っている、
庵野監督の作品である、
「エヴァンゲリオン」の、劇場版を、DVDで観ることになったのである。
中学生の頃、同世代はみんな観ていたが、
プロレスと嘉門達夫にしか興味がなかったわしは一寸も触れたことのなかった、
綾波レイさん、こんにちは。
碇シンジさん、こんにちは。今日も悩んで大変ですね。
アスカ・ラングレーさんは、出てこなかった。
この映画の続編である、「劇場版エヴァンゲリオン・破」には出てくるそうだが、
それは観ないでおこう…
いや、本作がつまらなかったわけではない。
面白かった。
このシリーズが、「序」「破」と続いて、その後奥さん曰くわけのわからない「Q」へと続き、
完結編となるはずの4作目が、待てど暮らせど出ず、
ファンは悶々としていると。
奥さんに聞いた。
「破」を観てしまうと、続きが気になり、
その悶々に巻き込まれてしまうのではないかと危惧したので、
このくらいで手を引いておくことにした。



「PPAP」/ピコ太郎
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テレビを持っていないため、
世の中のトレンドから取り残されることが常の関口だが、
この作品はテレビよりインターネット発であったため、
一か月遅れくらいでこの関口まで届いた。
まあ、きっかけはテレビだったが。
わしは朝、眠い目で洗い物しながら、棚に置いたガラケーで、ワンセグで「めざましテレビ」を見る。
数年前に知り合った方が「めざましテレビ」のファンだったことにより発生した習慣だが、
なかなか良いのだ。
世の中のことは、これで大体わかる。
そこで紹介され、出会った、こちらのペンとリンゴとパイナップルの話。
わしはハマってしまった…
一か月間くらい、大体毎日見た。
はっきり言って、日々の様々な不安が、
これを見ると消えるのだ。
無意味化による魂の救済。
これが、アートの役割の一つなのかもしれない。

また、YouTubeの、視聴者のコメント欄を見るのも好きだった。
「おもしろい」という意見が多数の一方、
「すぐ消える」「調子に乗ってる」という後ろ向きなコメントも。
インターネットというメディアも新しいとは言いつつだいぶ歴史を重ね、
利用者の心理の分析や情報の玉石の判断が進んできたと思う。
一つ言えるのは、
何もやっていない人より、何かやっている人の方が、絶対にえらい。



「宿替え」/桂枝雀
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平安寿子さんの小説をきっかけに、落語に少し興味を持った。
今の時代はYouTubeがある。
まず見たのは、江戸落語の雄、小説によると落語の神様と称される、古今亭志ん朝。
確かに、見事だった。
聴いていて本当に心地よい、音楽のようなリズム感。
押さえの効いた物腰。
落語の粋というものが少し理解できた。

次に視聴したのが、大阪の爆笑王と称される、この桂枝雀。
これは、衝撃的だった。
非常に面白いのだが、何となく怖いのである。
細すぎて目の表情が読み取れない。
いや、一応笑顔ではあるのだが、
終始一貫して笑顔なので逆に怖い。
そして、受けても受けなくても、電車道の様にひたすらギャグを放ち続けるのである。
(もちろん基本的には爆笑なのだが、あまり反応のない時もある)
そして座布団からはみ出さんばかりに、ひたすら動きまくる。

わしは何となく、「ダイナマイトキッドだ」と思った。
ステロイドで筋肉をパンパンにして、激しい戦いを繰り広げ、
あっという間に体を壊して歩けなくなってしまった、刹那的で破滅的なプロレスラー。

別に薬物を使ったわけではないが、
桂さんは落語の探求心のあまり自分を追い込んでしまったか、自殺を図り、病床で亡くなったとのこと。
自分の心身を省みないほど、振り切った者の表現の凄みには、さすがに誰もかなわない。


というわけで、今年も良い作品との出会いがあった。
自分の造形活動に示唆を与えてくれるものが多かった気がする。
来年も、良い出会いがありますように!!
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by syun__kan | 2016-12-25 21:44 | 日記 | Comments(0)

手続き

わしは観念した。
追い込まれたのである。
逃げ場はない。やるしかない。

まずは、日付を書いた。
「平成」と、あらかじめ印字されているので、
ここは「28」と書けばよい。
何もない場合、「2016」で行くか、「平成28」で行くか、あるいは「H28」でいいのか、
悩んだりするのだが、
「平成」と書いておいていただけると、迷わないので、
そこはありがたい。

わしは今まで、数々の苦手を克服してきたと思っている。
何しろ、二十歳くらいのときは、新聞紙にガムテープを巻くこと以外は苦手だった。
社会人として、少しずつ成長し、
33歳となった今、
手続き…そう、
書面による手続きは、
最後に残された大きな苦手の一つと言える。

苦手なため、見て見ぬふりをしていた諸々の「書面による手続き」が、
最近数件溜まってしまった。
今日やらないとまずいのである。

わしは自分の氏名に取り掛かった。
これは「関口光太郎」である。
何度も書いてきたので、さすがに間違えない。
問題はふりがなである。
「ふりがな」と書いてある場合は「せきぐちこうたろう」と書き、
「フリガナ」とある場合は「セキグチコウタロウ」と書く。
困るのは、一字一字、マス目になっている場合で、
濁点を一マスに数えるか、または姓と名の間を一マス空けるべきかなどについて、
「見本」のなんとか太郎さん、なんとか花子さんの書き方を見返して学ばねばならぬ。
果ては住所にまでふりがなをふれとなると、
「埼玉県」の読み方など当たり前すぎではないか?というツッコミや、
カタカナのアパート名にも必要か?等々の疑問がわいてきて、
一人でひとしきり一悶着する。

住所関係、自動車関係、税金関係、何かの審査、マイナンバー、メンバーカード、おくすり手帳…
生活の中で登場する様々な「書面による手続き」には、
それぞれ書き方の正解が一つしかない。
これが苦手なのだと思う。
すなわちわしは、いかに「自分らしくあるか」を考えて、
そればっかり考えて生きてきたと言える。
アートにおいては、いかに、
既存のやり方でない、唯一無二のやり方を見つけるかが重要だし、
教職においても、普段の生活においても、
「自分なりの方法」というものを、
常に模索してきた。
それがわしにとっての「生きること」なのだ。

でも、書面による手続きには、
「自分なりのやり方」みたいなのは、一切ないのだ!

名前の自分なりの書き方、
住所のオリジナリティ溢れる表現、
生年月日の情感あふれる発露、
勤続年数の心に響く書き方、
電話番号の斬新な表現、
そういうのが、まったくもって、認められていない!
「みんなちがってみんないい」みたいな価値観が全然ない!
そういうのは、「訂正箇所」と書かれたふせんを貼られて戻って来るだけだ!

で、あるからして、
わしにとって、書面による手続きをすることは、
大げさに言ってしまえば、屈辱、ということになる。
その間、わしは自分なりに生きられないのだから。

というか単に、緊張すると字を間違いやすいので憂鬱という面もある。

しかし…
何とか、わしはやり遂げた…
裏写り式の紙に余計な圧を掛けないように気を付け、
コピーした免許証をのりで貼り、
認め印を押した。
封筒に入れたとき、わしは本当に涙ぐんでいた。
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by syun__kan | 2016-11-25 23:02 | 日記 | Comments(0)

前川淳とリック・フレアーとわし

前川淳はわしにとってのアイドルである。
今のわしがあるのは、前川淳のおかげである。
ありがとう、前川淳。
ほんと、すごい人だよ。前川淳さんは。

え?

前川淳って誰だって?
まえかわじゅんを知らないだと?
何ていうことだ!!
わー!!わー!!

…失礼。
取り乱した。
ある程度当たり前か。

前川淳は、折り紙作家である。
その業界では、超大御所である(たぶん)。
わしは小学生の頃、前川淳・著による「ビバ!おりがみ」という本を前橋市立図書館で借り、
その後購入もし、
のめり込むようにはまり、
収録作品を憑りつかれたように折ったものだ。
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http://origami-everyday.blogspot.jp/2012/04/blog-post_23.html

とりあえず、よくある日本の伝承的な折り紙作品とは、比較にならないほど難しい。
何しろ、人物の手先の五本指まで、
正方形の紙をハサミを入れずに、折るという操作だけで作り出すのだ。
編者の笠原邦彦氏も書いていたが、
日本の伝承を母に、幾何学を父にして生まれたという感じなのだ。

個人的には、折り図に沿ってかなり折り進めてから、
「いったん全部開いて広げてください」という工程が現れる、あのドS感が好きだった。
広げた紙には、ここまで折ったことによる、ある程度規則的な折り目が付いている。
今度は、その折り目を頼りに、目印にしながら折り進めるのだ。
中盤以降「中割り折り」という折り方の応酬により、
徐々に目的の形…カンガルーならカンガルー、恐竜なら恐竜の形に近くなっていく作品、
このリズム感が最高に面白い。
そしてここでも、前半で付けた折り目が目印になる。

このフィーリング、わしは幼心に、リック・フレアーの試合に似ていると思った。
フレアーは、試合前半に相手の膝をちょこちょこ痛めつけ、
相手の技を受けたりなんだり、ややあったあと、
終盤に足攻めが功を奏して、
最後、足四の字固めが決まるのだ。
前半の伏線が見事に回収される感じが似てるのだ。
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そう思って、わしは小学校に提出する日記で、
前川淳折り紙とプロレスの類似性について論じた記憶がある。
果たしてかのテラカワ先生は、それを読んで何を思ったのだろうか。

しかしなぜ今、前川淳さんがわしの中で再びキテいるかというと、
「ビバ!おりがみ」の中の、初級の作品の一つに、
手だけが地面に屹立しているものがあり、
あの強烈なイメージが、
来年、3月くらいに出品する予定の、1.5メートルくらいのわしの作品に、
影響を与えそうだからである。
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by syun__kan | 2016-11-20 22:04 | 日記 | Comments(0)

ノーミュージック・ライフ

「ノーミュージック・ノーライフ」という言葉が嫌いである。
だって、耳が不自由で音楽が聴こえない人だっているじゃないか!
音楽無しの人生だって、普通に有り得る!

と言っていたら、奥さんが、
「その言葉を言うのは、ミュージシャンか、CDショップの人でしょ。
その人たちは、音楽がないと生きていけないじゃん」
と述べた。
ああ、確かに…
彼らは音楽がないと、仕事無くなる。

それに、耳が不自由でも音楽を楽しむ術はある、というような感じの意見も聞こえてきたりして、
わしの気勢は削がれていくわけだが、
要するにだ、何が言いたいかというと、
わしのiPodが壊れたということだ。

長年連れ添った、たぶん10年くらいか?iPodちゃん、
アップデートしたら動かなくなってしまった。
アップデートしなければよかった。
というか、ザ・アナログ人間のわしにとっては、
世の中に「必要な事」としていつの間にか組み込まれている、
この「アップデート」という仕組みに全く馴染めずにいる。
特に問題ないと感じているものが、突然「いろいろ性能が向上しますから必要です」みたいな理由を言われて使用を中断され、
再起動すると仕組みがいろいろ変わっていて、
使い方をまた一から覚えなくてはならない。
何なのだろう、何というか、
完成してから売ってくれ。という感じだ。
それが道理ってもんじゃろう。

ああ、完全にグチだ。
パーフェクトコンプリートグチ、グチの結晶だ。
つまらない人間になったものだ。くそう。

そんなわけで、実はこの半年くらい、
音楽を聴いていない。
家では迷惑になるので自分の好きな音楽を垂れ流すことはせず、
かといってイヤホンをすると家族と話ができない。ので、
これまで音楽を聴くタイミングは通勤で歩いているときと犬の散歩しているときだったのだが、
この半年は無音である。

現代芸術に少しでも興味のある人ならご存知だと思うが、
ジョン・ケージという音楽家が作曲した「4分33秒」という曲がある。
ピアニストがピアノの前に座り、ピアノの蓋を開け、
特に音は出さず、
4分33秒経ったら蓋を閉じる、という曲。
楽器を鳴らさない、ということで逆に聴こえてくるもの、見えてくるものは何か、
みたいな、そういう感じの作品である。

わしはそれをずっと聞いている状態、
タイトルは「4分33秒」どころではなく「半年」である。
一体わしは、何が聴こえてきたのだろうか。見えてきたのだろうか。

とりあえず犬の散歩中は「ペンパイナポーアッポーペン」をエンドレスで口ずさんでいたりする。
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by syun__kan | 2016-11-12 01:03 | 日記 | Comments(0)

最近のこと

毎日何かしら作ってアップするということをしているので、
それである程度満たされてしまうのか、
あるいは単に時間が無くなってしまうのか、
気付けば最近日記を書いていなかった。

しかしながら、日記を書くということは、それなりに意味がある。
何年前という時に、わしは何を考えていたのか。
その年齢段階には、その年齢段階特有のフィーリングがある。
次の段階に進むのなら、前の段階のことをさっぱり忘れてしまっても、
まあ良いのかも知れないけど、
忘れないまでも、
読み返せば確認できるくらいにしておくのは、
せっかく色々なことを考えて生きてきたのだから、
有意義なことではないか。
もったいないというやつだ。

例えばだ、昨年の10月のわしの日記を読み返すと、
「約一年半後に個展する」と宣言されていて…
…むむ?
ええっと?
それに従うなら、わしは来年4月に個展をしなければならないということになるが…
どうしよう?
でもまあ、あれだ、
あの時は、依頼された制作物ばかりやり続けていたので、ストレスが溜まっていたのだ。
今年は夏に広島市現代美術館でけっこうはっちゃけられたし、
個展ではなかったにしろ、
ある程度好きに制作活動できたので、今は特にそんな風に思っていなく、
あの日記をひょっとして覚えておられる方は、
何とか、勘弁していただきたい。
その都度仮説を立てて生きて行くしかないんだ、人生は。

御託はこのくらいにして、
たとえショーアップしたり面白い感じの考察を添えられないにしても、
忘れないうちに、最近の出来事を記しておこう。

結局のところ、わしがワークショップの前日入りのために訪れると、
その地のチームは優勝するのである。
夏の広島もそうだった。
今回、10月29日もそうさ。
29日、わしが札幌について、ホテルでテレビをつけたら、
ジャクソンさんが四球を与えて非常にしんどそうな表情でマウンドに立っていた。
日本シリーズは北海道日本ハムファイターズが優勝したのだ。
かの、広島を倒して。
広島のファンは、広島マツダスタジアムにて、自軍を倒して優勝した日ハムの胴上げに対しても、
惜しみない拍手を送ることで、
この物語を非常に美しいものにまとめ上げていた。
広島の方々はやはり美しかった。

翌30日は、北海道新聞社の会議室で、
わしは午前午後、計200人くらいの方々を前に、
ハロウィンの飾りを新聞紙とガムテープで作るワークショップを行った。
わしはこれのために、朝、ホテルで、カラー布テープを使ってスリラー風の衣装を作った。
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札幌の子どもたち、大人たちも、こちらのロボニャンのような、
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素敵な作品をたくさん作っていらした。
どうもありがとうございました。

その後、娘の七五三をしたり、カーペットを買ったり、落語に興味を持ち始めたりしながら、
わしは2016年末を過ごしている。
ええ、以上ですよ。
今日は特に何か宣言したりはしないでおきましょうね。
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by syun__kan | 2016-11-10 22:19 | 日記 | Comments(0)

おろおろ

夏に広島市現代美術館で滞在制作した時、
広島東洋カープは首位攻防戦を行っており、
展示最終日のワークショップのため前日入りした日に、
セ・リーグでの優勝が決まった。

そんな縁もあり、関口は、
普段野球にほぼ興味が無かった身ながらも、
広島の人たちにカープがどれだけ愛されているかを切に感じ、
仮にというか、
暫定的にというか、
広島東洋カープのファンとなった。
ようするににわかである。
「黒田」以外の選手はほとんどわからない。
カープと聞いて、思い浮かべる顔は美術館の方々、来てくださったお客さんたちである。
でもそれでも良いではないかと思う。
思っていた。

現在カープは、パ・リーグ優勝の日本ハムファイターズと、日本シリーズを戦っていて、
広島2勝、ハム3勝の激戦となっている。

何が困ったかと言うと、
わしは今週日曜日に、北海道でワークショップを行うのである。
北海道はそう、日本ハムファイターズの本拠地なのであった。
いったいどんな顔をして過ごせば良いのだろか?
今週日曜は、流れによっては、広島のマツダスタジアムで優勝を決める大一番が行われている可能性がある。

人々がその球団を愛する姿を見て、つられてにわかファンになったことを考えれば、
北海道の方々に、ファイターズ愛を見せつけられた時、
わしはどうなってしまうのだろうか。

広島、北海道、どちらにせよ、
野球ファンの皆様の、球団への愛情、優勝を願う気持ちは、
本当に熱く、切実な、年月を経て降り積もったものがある。
わしは自分がどちらにせよにわかであることに、現在ささやかな罪悪感を抱いている。

両チーム、勝っても負けても、全力を出して素晴らしい試合をしていただきたい。
と、小学生の時に行事で挨拶していた校長先生みたいなことを、
おろおろしながら書く。
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by syun__kan | 2016-10-28 22:45 | 日記 | Comments(0)

2件の宿泊

最近2件、一泊旅行をした。

一つは、奥さんとボリさん(2歳10か月)と犬とのキャンプ。
わしの夏休み中の広島滞在制作に、
奥さんとボリさんは5日間くらい同行宿泊する計画だったのだが、
犬猫の預け先が決まらずにとん挫し、
じゃあ滞在制作終わってから一泊キャンプ行こうという話になり、
しかし雨天で延期し、
それもまた台風で9月に再延期し、
それも雨天で再々延期し、
家庭内の空気を相当に低気圧にした上で、
10月ようやく実現したものだ。

今年から我が家に登場したアイテムである自家用車に、
保冷バッグや犬を詰め込んで、
遊園地も敷地内に備えたキャンプ場に向かって、
高速を飛ばした(奥さんが)。

犬と2歳児の世話をしながら、
外で野菜を切ったり火を起こしたりという敢えて不便な生活体験をするのは、
かなりしんどく、
奥さんとわしはいつも以上にフル回転で働き続け、
結局は犬とボリさんへの慈善事業といった趣となったが、
しかしながらメリーゴーランドに乗るボリさんと、補助で乗る奥さんを、
柵の向こうに立って笑いながら眺めるという、
よくある父親スタイルの自分を、悪くないなと思ったりした。

もう一件の宿泊は、両親の還暦祝いの箱根一泊。
やはり暦が一周するほどの年月を生きたということは、かなりめでたいことだと思うので、
行こうと提案した。
箱根は、仕事の修学旅行の関係で何度も行き、ある程度勝手が分かっているので、チョイスした。

母は、まるで小学生のように、前日から当日にかけて一睡もできず、
一日目すでに疲労困憊状態で、
わしも一週間の仕事の疲れでそれなりに困憊であり、
移動しただけでだいたい終わり、
温泉に入り(父は比較的カラスの行水なので、一緒に入ったら7分ほどで出た)、
食事をとり、
ブラタモリを見た後8時台に就寝した。

二日目は朝日の当たる仙石原を見て、
星の王子様ミュージアムや彫刻の森美術館を見て帰った。

それらの宿泊を通し、自分を客観視して、
いろいろ危ない所だったが、意外とまともに育った、と思った。
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by syun__kan | 2016-10-21 23:58 | 日記 | Comments(0)

ネズミ鍋

インド人の前に、鍋が出され、
開けるとネズミが丸ごと入っていた。

色とりどりの固い麵が入ったお椀に、
丸ごとのトマト、きゅうり、魚が盛られた皿。
同席の客と思われる女の子たちは、裸で倒れている。

シェフが炊飯器を開けると、救急車が詰まっていた。
救急車を炊くとは…
しかしよく見ると、客は人間だけでなく、
ゾウもいる。猫も、クマもいる。

ああ、そうだ…
そうそう、ここは児童館の乳幼児が遊ぶ部屋、
ボリさん(2歳10か月)との、ままごとの風景であった。
ネズミや女の子はぬいぐるみだし、
カラフルな麺は、チエンリングという、円形が無限に連結される玩具である。

そして、眉間に赤い印があるのでインド人と思われたが、
彼は眠気をこらえるために眉間をマッサージし過ぎて、赤くなってしまった関口であった。
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by syun__kan | 2016-10-14 22:16 | 日記 | Comments(0)

関口家とマイケル

人生で訪れる様々な困難な状況、
わしはいつも、ガムテープで何とかしてきた。

大体のことは、貼れば何とかなった。

いや、ほんとに。

ほんとだってば。

それでもダメなとき…
貼ってもダメなとき…
貼るとか、貼らないとか、
そういう問題じゃないとき。
物理的に貼れないとき。

その時はどうすればいいかって?

まあ、それは人それぞれかもしれない。
わしの場合は、
マイケル・ジャクソンだ。

ガムテープでダメなら、マイケルだ。
これで何とかなる。

新人歓迎会とか、自己紹介しなきゃいけないときとか、何かしら盛り上げたいとか、
何か作りたいけど何作ろうとか、
何描こうとか、
そういう時、わしはいつもマイケルに頼った。

「マイケルが好きです」と言ったり、ダンスをしたりすれば、それだけで周囲は納得したし、
というか「マイケル」という単語自体に、何か独立した力…「おかしみ」と「説得力」を足して二で割ったようなものが宿っていて、
ほとんど万能だった。
指を立てて「ポウ」と言う、たったこれだけだ。
全世界的に通用する。

ボリさん(2歳10か月)の名前には、
一時的に「舞子」と「月歩」が候補に挙がった。
いや、「挙げた」には及ばない。ちょっと言ってみただけだ。
すぐに奥さんと「それはないね」となった。
「これはやっちゃいけないよね」と。
わしがマイケルに深く感化されていることは、わしの知り合いにとっては周知のことだ。
これらの名が、マイケルにちなんでいることはすぐにバレる。

わしは自分の趣味を人に押し付けることは止めたのだ。

しかしながら、ちょっとだけ。
ほんとにちょっとだけだよ。
最近、ボリさんに見せた、マイケルのDVD、
ボリさんは、

「マイケル、かっこいいね」

と言ってくれたのである。
マイケルが、くるくる回って膝からストンと落ちる動きを、マネしたりするのである。
ほんとに、押し付けじゃないよ。
ほんとだよ。

今日は奥さんの運転する自動車の後部座席に座りながら、
一緒に「ライブ・アット・ウェンブリー1988」を観た。
ライブの後半、マイケルは一曲ごとに、
ステージ隅の小型テントに入って、衣装を変える。
この様子を、わしは、

「マイケル、お着替えしてるね」

と説明した。
もう一声、ボリさんが理解できるよう、
ボリさんにとって身近な言葉で伝えようとして、

「オムツ替えてる」

と言ってしまった。
ほんのはずみの一言だったのだが、ボリさんは妙に納得してしまったようで、
テントから出て来て「ダーティ・ダイアナ」を歌うマイケルを見て、

「オムツ替えたね」

と述べていた。
しまった。
ボリさんの中では、完全に、マイケルは一曲ごとにオムツを替えていることになってしまった。

逝去してなお、妙なゴシップを与えられてしまったが、
子ども好きなマイケルなら許してくれるだろう。
ライブ映像を見て、ボリさんは、
「今度行きたい」
と言っている。
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by syun__kan | 2016-10-02 23:00 | 日記 | Comments(0)

いくつかの掲載

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©劉成吉

「くりっくにっぽん」というサイトで、
関口の記事が掲載されました。
奥さんの反応は、
「老けたね」でした。

http://www.tjf.or.jp/clicknippon/ja/mywayyourway/09/post-24.php

「あさひでがくえんさん」も出てます。

もう一件、紹介がだいぶ遅れましたが、
7月に、広島で文化情報を紹介するフリーペーパー、「to you」にも、
紹介されました。
(もう手に入りません)

http://www.cf.city.hiroshima.jp/bunka/01to_you/1-02back.html

こちらで特筆すべきは、
関口(の似顔絵イラスト)が、表紙を務めたということです。
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奥さんの反応は、
「君こんな優男風なイケメンじゃないよね」でした。

あともう一件、
中日新聞のポプレスというコーナーにて、
紹介されました。
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http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/popress/feature/CK2016090902000239.html

奥さんの反応は、
「なぜ毎回同じTシャツなのか」でした。
確かに、6月くらいにホットペッパーに載った時もオバケTシャツだった。
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by syun__kan | 2016-10-02 00:27 | 日記 | Comments(0)