カテゴリ:作品写真( 44 )
手の子
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連休初日。
奥さんと娘は、友人たちと電車で出かけるので、
朝わしは、車で二人を駅まで送った。
ラジオでマドンナの「ホリデイ」が掛かる。
わしは一人となったので、
洗濯と犬の散歩を済ませてわしは、
岡本太郎記念館に展示している作品のメンテナンスに行った。

メンテナンスというか、開きたかったのだ…
手を。
この作品は、手が地面に立っていて、
手のひらの中央から女の子が出ている形になっているが、
狭い旧居で作った影響で、わしの気持ちも縮こまったのか、
手を軽くにぎり気味の感じで仕上げた。

しかし設置の時、会場の広さというか、
雰囲気をみて、

「やべ、開けば良かった」

と思ったのだった。
やはり、狭い世界で深く考え込んだことって、一歩外に出ると全然通用しない、
という場合はよくある、
これもそれだ。
やや握り気味の方がバランス的に良いと思っていたが、
こうして置いてみると、バランスとかそんなことはどうでもよく、
「手である」ということがストレートに伝わる方が重要だとわかる。
握り気味だと、「手である」ということが、
一目で伝わりづらいのだ。

しかし設置時は手を開かせる時間は無く、
そのまま展示は開始し、
会期はわりと長いので、
わしは、「会期の半ばまでに、もすこし手を開けたらいいな」という思いを、
うっすらと抱いていた。
今日がそれだ。

朝、記念館に電話してアポを取り、
途中池袋に寄って好きなラーメン屋さんに行ったが休みで愕然として気を取り直してコンビニでカップラーメンを食べてから表参道に向かい、
午後2時頃記念館に着き、
相変わらずお客さんで賑わっている中、
やおら新聞紙とガムテープを取り出して、20分ほどかけて、
小指と薬指の角度を変えた。

しかしながら、今回の作品は、
「でかい」という属性がないし、
他の出品作家さん達の作品が特濃なこともあってか、
お客さんの目を引かない。
作業しながら、そして作業後もしばらく、
お客さんの反応をうかがっていたが、
もう一歩、
どうがんばるかはわからないけど何かしらがんばらなくちゃだめだ、
という思いが浮かぶ。
何かが甘かった。
今後に活かそう。

そういうわけで、
手は若干開かれたものの、
印象は大して変化しなかった。
「手を開きたい、そうすりゃもっと良くなる」という思い自体が、縮こまった思考だったのかもしれぬ。

そして、カメラを忘れたのでガラケーで撮影したけど、
iPodも持っていたのでそっちで撮ればよかった。

などという、景気の良くない、ゴールデンウィークらしくない、
反省会のような日記もたまにはいいじゃない。
マドンナの「ホリデイ」も、
内容のわりに、旋律に哀愁があると、ずっと思っている。

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by syun__kan | 2017-05-03 22:54 | 作品写真 | Comments(0)
フタバシンブンガムテリュウ
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いわき市立美術館にて。
24日(金)夜に組んだ骨組み。
福島県で出土した有名な化石であるフタバスズキリュウを模し、
実物大の体長約7メートル。

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25日(土)、小学生12名による共同制作で完成した、フタバシンブンガムテリュウ。
本日26日(日)は、美術館を訪れた通りすがりのお客さんに、
この首長竜のまわりに泳がせたいものを、
各自作ってもらうよ。

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by syun__kan | 2017-03-26 07:44 | 作品写真 | Comments(0)
プロレスデビュー・詳細
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小さいころから、プロレスラーに憧れていた。
プロレス中継を心待ちにし、暇があればプロレスの妄想をし続けていた。
しかし、本気でプロレスラーになりたいと思ったことは、実はない。

幼心に、わかっていたのだ。
わしの腕が、あんなに太くなるわけない。
あんなアクロバティックな動きを、できるわけない。
蝶野にSTFをかけられて、ロープまで這って逃げれる自信がない。
どうすればビッグバン・ベイダーに勝てるか、方策が何も思いつかない。

だからわしは、無謀なチャレンジを起こすことなく、
大人しく鑑賞者でありつづけた。
そして少年はおじさんになり。

そんな中、知人を通じて舞い込んだ、みちのくプロレス様からのご依頼。

「東京タワーを作ってほしい」

みちのくプロレスといえば、ザ・グレート・サスケ選手が1992年に旗揚げした、歴史ある超有名団体。
東京タワーが出動要請されているのは、みちプロ年末恒例の、
何でもありの強烈なスペクタクルが繰り広げられる、「宇宙大戦争」という大会。
わしも過去に、何度も観に行っている。

こんな機会はない。
二つ返事でオーケーし、制作に取り掛かった…
要したのは約三日間。
「宇宙大戦争」に足を踏み入れれば、作品は必ずぶっ壊れるに違いない。
ぶっ壊れるのが確定しているものを、三日間、全力で作る。
もったいない?とんでもない!
プロレスラーは、何年もの弛まぬ練習の末、命がけでリングに上がっている。
三日間の苦労なんて、なんでもない。
三日間の苦労で、あの憧れのリングに、上がれるのだ!
作品が、わしに成り代わって!

試合前日、制作場所である練馬区の秘密基地に、
先方がピックアップに来てくださった。
お忙しい中、ご足労いただき申し訳ない。
来てくださったのは、何度も試合を拝見している、欠場中の選手で、わしは早くも舞い上がった。

当日、12月15日(木)。
わしは終業後、後楽園へ。
三宅感君と戸坂明日香さんを誘った。
二人は親友だが同時にライバルなので、ここぞという時にしか会わないが、
今日はここぞ感がある。

格闘技の聖地・後楽園ホールに、観衆は1850人の超満員札止め。
アンダーカードも素晴らしかったが、
いよいよ6試合目、メインイベント。

公式記録を引用すると、

▼宇宙大戦争11~FAKE~誰にも言わないで下さい。衝撃のメンイベント。好きな人と観に来てほしい。これは、ふたりの物語。
○ザ・グレート・サスケ/バラモンシュウ/バラモンケイ/ウルトラマンロビン/モスラ(ミニマスター)
36分31秒 ダークナイト・ライジング→体固め
キラー・クロックGAINA/ハーレイ・クイン2号/デッド・ショット1号/グンジ/●シン・ミニラ(のはしたろう)


とのことで、たぶんプロレス未見の方はさっぱり意味不明だと思うが、
要するに、5対5のタッグマッチであり、
各選手がそれまでの流れを受けて様々なキャラクターに様変わりし、
筆舌に尽くしがたいカオスな激闘を繰り広げた。

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東京タワーは、シン・ミニラと共に入場し、
試合開始後しばらく、場外に安置されていた。
このまま最後までほっとかれたらどうしようと、わしは不安だった。

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試合中盤、ついにリング内へ。
高鳴る鼓動。

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ミニマスター選手が変身した「モスラ」が、そこに繭を作り、成虫に羽化した。
東宝特撮映画ファンでもあるわしは、原作に忠実な展開に感動した。
シン・ミニラがキングコングの様に人形をもってタワーにのぼり、
モスラがアタックして落とすという、怪獣映画さながらの展開は、
そのセンスに脱帽した。
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ウルトラマンロビン選手のフライング・ボディアタックは、シン・ミニラにかわされ、
東京タワーを直撃し、
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それでも壊れなかったタワーは、武器となって様々な選手に振り回され、
最終的にハーレイ・クイン2号選手のヒップドロップを浴びて見事に真っ二つに折れ、
リング下に落ちて行った。
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タワーがリング上にあった時間は、ものの5分くらいだったか?
興奮していてわからないが、
ただただ夢心地だった。
わしは貧弱なため、ボディアタックもヒップドロップも受けられない。
ケガして保健室である。
代わりに、わしの作品が、プロレスラーの本物の技を受け止めてくれたのである。
夢が叶った状態に近い。

タワーが折れた瞬間、後楽園ホールは「あー!!」という歓声に包まれた。
それはこのタワーが、一定のクオリティの高さで作られていたからだろう。
ショボかったら、壊れても何の感慨も起こさない。
一生懸命作った結果が、後楽園の歓声の一助になったのだから、
この上ない喜びだ。

しかしながらその後、くだんのザ・グレート・サスケ選手が、東京タワーのことなど誰もが忘れるような、
想像を絶する技?アクション?を展開し、
後楽園ホールは大熱狂空間と化し、
30分を超える試合は終わった。

終了直後の客席で、わしをみちのくプロレスに紹介してくださった方が、
「みちのくの人と挨拶していきませんか?」
と声をかけてくださった。
わしは一瞬迷ったが、断った。
プロレスのバックステージは、わしにとって聖域である。
今回、ちょっと踏み込んだ形になったが、
何となく、あくまで鑑賞者としての幸せな距離を持ち続けたいと思ってしまった。
プロレスを鑑賞する幸せは絶妙なバランスの上に成り立っている。

ボロボロになった東京タワーはおそらく可燃物として処理されるが、
元々わしの新聞紙とガムテープによる造形活動は、瞬間の美しさを求めるものであった。
最近は5年くらいは残そうと、倉庫に作品をしまったりしているが、
完成品と過ごした期間がほんの一瞬だった今回の件は、
初心を思い出す機会にもなった。
本当に、ありがとうございました。

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by syun__kan | 2016-12-17 21:59 | 作品写真 | Comments(0)
関口の作品、プロレスデビュー
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新聞紙とガムテープで作られたタワーです。
詳細は後日。

また、本件に関連してやや多忙だったため、昨日今日は東京五輪に向けた制作をお休みしました。
すみません。
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by syun__kan | 2016-12-15 23:50 | 作品写真 | Comments(0)
「大人魚姫の城」
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「大人魚姫の城」/関口光太郎/2016年

魚の形の城です。
高さ380×横幅950㎝、奥行可変。
広島市現代美術館、ミュージアムスタジオにて。
2016年7月29日からの日記で、制作過程をさんざん書き連ねましたが、
「作品写真」のカテゴリでも載せたかったので、
改めて紹介させてください。

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7月16日、17日のワークショップで参加者様が作ったもの、
29日から2週間の滞在制作中にお客様が作って置いて行ったものを取り入れながら、作りました。

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「大人魚姫」と対面しています。
スサイタカコさんも同じ空間で作品世界を展開させていて、
二人でスタジオをけっこうなカオスにしています。

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正面入り口から入れます。
中は「新聞かまくら」的な洞窟になっていて、海の王様が鎮座しています。

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尻尾の下から出られます。
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by syun__kan | 2016-09-17 22:14 | 作品写真 | Comments(0)
「冒険」「動物マスク」
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国立新美術館「MIYAKE ISSEY展:三宅一生の仕事」展示風景 撮影:吉村昌也

こちらが、関口光太郎が参加した展示物であります。
イッセイミヤケのA-POCというプロダクトとコラボした作品です。

5メートルの箱の上の、「珍しい鳥」を、
冒険者が双眼鏡を持って探しに行く様子です。
いくつになっても新しいことを探しに行く、三宅一生さんの冒険心に敬意を表しました。

それなりに大掛かりですが、この作品、
一切反響がありません。
良いとも悪いとも、誰にも言われません。
いや、「MIYAKE ISSEY展」自体は、大変な反響を呼んでいるそうで、
来場多数、わしもネットを観ましたが、多くの方が「三宅一生さんは凄い」と絶賛しています。
ほら言ったでしょ!この展示はものすごく面白いって。
そう、観に来た人は、三宅一生さんの凄さに目を奪われ、
新聞紙とガムテープでできたこのサムシングが、誰の何であるか、
そんなことは気にならないようです。

足を引っ張らなかっただけで満足です。
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by syun__kan | 2016-04-02 23:59 | 作品写真 | Comments(0)
ソニー「KIDSTONE」
ソニーの「KIDSTONE」というサイトに、
お正月にぴったりな新聞紙&ガムテープ工作のレシピをアップしました。
作ってみてね!
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by syun__kan | 2015-12-25 09:41 | 作品写真 | Comments(0)
あさひでがくえんさん、表紙に登場
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このたび、関口の職場である旭出学園(特別支援学校)のゆるキャラ、
「あさひでがくえんさん」が、
特別支援教育の専門誌である「特別支援教育の実践情報」(明治図書)の、
表紙をゲットしました。
また誌面においては、たった1ページではありますが、
あさひでがくえんさんを作り出した過程について、関口が寄稿しています。

それではみなさん、ご一緒に。

「生産人!」
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by syun__kan | 2015-11-22 00:02 | 作品写真 | Comments(0)
大人魚姫ちゃん、松本に登場
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長野県の、まつもと市民芸術館という施設にて、
23日に行われる「チャオ!バンビーニ」というワークショップ中心のイベントに、
わしも講師として参加するのだけど、
それに先がけて「大人魚姫」を設置してきました。
普段は美術展示というよりも舞台発表に使われる施設の、ロビーなので、
照明は暗いですが、
伊東豊雄氏建築の非常に美しい空間でした。
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by syun__kan | 2015-11-14 22:51 | 作品写真 | Comments(0)
芸術新潮に作品写真
この間、訪問した会社で、
置いてあった「芸術新潮」11月号を、何気なくめくったら、
わしの作品写真が載っていてびっくり。
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安藤忠雄特集でした。

そう、確かに、この「明るい夜に出発だ」という作品は、
安藤建築である21_21デザインサイトの、このサンクンコートという空間に、
どんなものを置けばインパクトを出せるか、
ということを綿密に考えた末にたどり着いたものなので、
ある意味安藤さんの建築が羊水となり、それによって産み出されたものなのだと、
改めて思いました。

ちなみにこの展示のレセプションに、安藤さんはいらしていて、
わしは「場所をお借りします」とあいさつしました。
一瞬だったし絶対覚えていただけてるわけないと思うが・・・
良く考えてみれば、わしがアーティスト活動を始めるに当たり、大変お世話になった方ですね。
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by syun__kan | 2015-11-02 23:28 | 作品写真 | Comments(0)



現代芸術家、関口光太郎の日記。
by syun__kan
関口光太郎ホームページ
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