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セロハンテープのお話

セロハンテープがあるでしょ。
まだ、ほとんど使ってない。
テープが厚く重なって、透明でなく、黄色くみえるくらい、新品。
テープカッターの、ギザギザのところから、テープをはがして、親指と人差し指でつまむ。
ビーッて、引っ張り出す。
ビーーーーッって、引っ張り出す、
そのまま走る!
ビーーービビーイーーーーイイイッて、宙を駆けていくセロハンテープ。

ビビビーーーーーイイイーーーーーーービビビ
べバビビイイビイイビビビーーイイーーーーーーイビビーーーーーー
空間を一直線に、セロハンテープが切り裂く。

テープがはまっている、プラスチック車輪が、カタカタカタカタっと回る。
振動するテープカッターのボディ。(でも倒れない)

ビビビーーーーーイイイーーーーーーービビビ
べバビビイイビイイビビビーーイイーーーーーーイビビーーーーーー
どこまで行くんだ、セロハンテープ。

新品だったセロハンテープも、これだけ疾走したら、さすがに薄くなる、透明になって、じきに芯の白が透けてくる。

ついにテープが尽き、芯の白い紙が一瞬テープに連なって出て、絶えた。
フワッ、宙に浮くセロハンテープ。ヒラリ!

すぐに風にあおられ、ひるがえり、
ねじれ、粘着面どうしがひっつき、
地面に着いたテープに砂や砂利がつく。
ジャリジャリジャリジャリジャリ。あー。

おしまい。
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by syun__kan | 2012-03-21 22:41 | 日記 | Comments(1)

美術とは、美術家とは

鎌倉明弘さんという美術家がいて、昨年末に火災事故でお亡くなりになった。
わしは、鎌倉さんと、5年ほど前、横浜ザイムでのグループ展でご一緒したことがあった。
亡くなったことは、共通の友人である狩野仁美氏が電話で知らせてくれた。

鎌倉さんが亡くなった火災現場は自宅兼アトリエで、
焼け跡には、焼け残ったドローイング等の作品が落ちていて、
でもそれらは現場検証の人や野次馬たちに踏まれていた。

狩野をはじめとする友人たちが作品を焼け跡から拾い出し、このたび国分寺で展示を開いた。
「鎌倉明弘さんを偲ぶ」展。
今日はそれを観に行っていた。

美術家に一番必要な素養とは、美しさを追求することだと思う。
美術とは、美の術であり、それはつまりどういうことかというと、美しく生きることだと思うのだ。
お金とか、そういうのではなく、美しいか否かを判断基準にして、何をするかを選択する、人生を歩むこと。

この展示の出来事、様子、人々は、美しかった。
生前の鎌倉さんとはグループ展でご一緒しただけで、プライベートまでは付き合いは無かったが、
美しい友人たちを持った鎌倉さんも美しい人だったのだろう。
これぞ美術であり、彼らこそ美術家だと思った。
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by syun__kan | 2012-03-18 22:54 | 日記 | Comments(0)

PC情報

しばらく前、わしの愛するノートパソコン氏が、昏倒なされた。
電源押しても、うんともすんとも言わなくなってしまった。
わしは真性の文系で、諸手を挙げて、まいりましたでござる。

大変だどうしようドラえもお~くさ~ん

ということで、こんなときは、わしと違って理系にも強く、ちゃんと「最先端の事象」に興味がある、奥さんに頼るしかない。

すると奥さんは、奥さんのパソコンに、「別のアカウント」とやらを作ってくれて、
わしも使えるようにしてくれた。
なので最近は、奥さんのパソコンをかりて、メールしたりブログを書いたりしているのである。
ひと部屋をパーテーションで区切って同居するようなイメージか。
ユーザーの切り替えとログオフの違いはさっぱらこっちゃわからんが。

ただ、奥さんのパソコンは「R」のキーが、調子悪いのである。
何かの拍子ではがれてしまったのを、接着剤かなんかでくっつけたとのことで、
(いやあ、こういうエピソード聞くと、最先端奥さんにも親近感わきますな、ははは)
角度を気にしてしっかり押さないと入力されない。

最近岡本太郎賞になったので、自分のことが書かれた記事がないか気にして検索するため、
「関口光太郎」と入力しようとすると、「関口小唄王」になってしまう場合が多い。
なんだか歌がうまそうである。
着物を着てそうだ。
髪をなでつけてそうだ。
宴会場とかで披露してそうだ。

さっきは「関口工タオル」になってしまった。
粗品だろうか。
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by syun__kan | 2012-03-15 20:48 | 日記 | Comments(0)

「マイケル・ジャクソンと彼の子どもたち」

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2007年3月4日、Michael Jacksonがひょこっと来日。
突然のことでファンは上へ下への大騒ぎだった。
情報は錯綜。
普段ボンヤリ派この上ないわしも、24時間体制でネットで情報を追った。

マイケルは3月8日、新木場スタジオコーストで、かの悪名高い?参加費40万円握手&ツーショット撮影会を開催。
マイケルを崇めるわしは、貯金をはたいて迷わず参加。
…できるわけもなく。

しかし翌日9日、参加費1万5千円のパーティーも開くとのこと。
握手や撮影は無いし、
果たして生マイケルをどの程度拝めるかは分からないものの、この参加費なら行ける。

さらに入った情報によると、同時に「ファンアート・コンテスト」を開く、とのこと。
ファンが制作したマイケルの絵とかを、マイケル自身が審査し、
優勝者1名は、後日マイケルとブランチを共にできる!という、
にわかに信じがたい企画。
要するに、40万円なんかはたかなくても、実力次第で、マイケルと超接近できるというわけさ!チャーンス!
見たい!ヒゲの剃りあととか超見たい!

しかしこれが告知されたのは、当日の2日前くらい。
バイトもあるし、制作時間ありまへんがな!
結局、制作に取り掛かれたのは7日の14時ごろ。
8日の15時には、新木場に向けて出発しなきゃならないわけで、
制限時間は25時間!

マイケルのためならエンヤコーラ。
徹夜で、6畳一間を風呂場まで駆使し、作りましたとも。
こんなに集中した24時間は後にも先にもこの時だけだったかも。

できたものを、アパートの駐輪場でパパッと撮影し、
その後ビニールで梱包し、
わしは橋本駅から京王線に飛び乗った。
グルグル巻きのマイケルと共に。

会場に着いて作品をスタッフに預ける。
パーティー開始、そっくりさんが4・5人出てきてひたすらマイケルパフォ。
本人はいつ出るの??
と思っていたら、主催者が、
「マイケルは作品を審査中なんだけど、
みんなの作品がすばらしいから時間がかかってる。
1名だけブランチって言ってたけど、
1名に絞れないから、11名が一緒にディナーできる企画にします」
とアナウンス。

わしはテンションマックス!!

仮にも多摩美術大学彫刻科卒業のわしが、11名に選ばれないわけない!!

そして主催者が、11人の名前を、一人ずつ呼ぶ。
呼ばれた人は客席からステージへ上がる。

しかし、この関口光太郎の名は、呼ばれず!
マイケルに会えないこと、美大生が非美大生に敗れたこと、二重のショッキング。
もっと肌ツルツルに仕上げればよかった…。

そしてマイケル本人登場。
黒パンツ、黒い丈の短いジャケット、サングラスのシンプルないでたちでさすがにかっこいい。
ちょこっとしゃべり、ファンの大合唱に指揮をとるようなリアクションをし、
雪崩を起こしそうにステージに殺到するファンを「ちょちょっと大丈夫?」みたいなリアクションをし、
約5分で退場。

そんでもってパーティー終了。

作品の返却は無し。

わしは帰宅。

ということで、この作品と過ごした時間は、ほんの一瞬だったんだよ。
この作品、果たしてマイケルは持ち帰ったんだろうか?
わしには、新木場の海を漂うこのマイケル像が頭に浮かんで仕方ない。

しかし後日、ネット上に、この時マイケルが作品を審査している映像が流れ、
本人がわしの作品と対面している瞬間が映っていた。
この作品は、マイケルの脳細胞に記憶を残したんだ。たぶん。

追記…

この映像の9分8秒頃から、わしの作品が出てくるよ。
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by syun__kan | 2012-03-05 16:18 | 作品写真 | Comments(0)

「感性ネジ」

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写真は、写真家の森英嗣(bozzo)さんが撮ってくれた、この作品の一番かっこよく見える角度。

2月26日に、岡本太郎賞現代芸術賞のレセプションがあった。

大規模なレセプションというと、わしは24歳のときに、六本木21-21design sight での21世紀人展のレセプションに出たことがある。
あの時は、服飾デザイナーだったり、インテリアデザイナーだったり、音楽家だったり、
いろんなジャンルのクリエイターの、
すでに一流になっている人たちの群れに、
どこの馬の骨かも分からない肩書きも定まらないメガネ青年のわしが混ざった格好だった。
周りに三宅一生さんや安藤忠雄さんや荒木経惟さんのような、本の背表紙が似合う名前の人たちが歩いている非現実的空間は、
ふわふわして掴み所が無いけど居心地だけは良かった。

28歳の現在、今回参加したレセプションはどこが違ったかというと、
参加者はみんな現代芸美術を志している、同ジャンルの人たちということ。
みんなまだ一流というわけではなく、卵であること。
優劣がつけられているということ。

なので、ハッキリ言って居心地は良くなかった。
それはそうだろう。
わしが太郎賞になったことを、快く思わない人はたくさんいるはずなんだ。
なんというか、そういう波動を感じた。
だが、そんなことは関係ねえ、ガッテム、アイムナンバーワン、かかってきやがれ。
と、そんな蝶野正洋みたいなタンカが切れればかっこいいのかもしれないけど、
わしの正直な気持ちは、
ああ、なんかどうも申し訳ない。
つぎはもっと、良い、楽しい物を提供します。
今回はこれでなんとか。
という感じだった。

恩師である池ヶ谷肇先生からは講評とシャンパンをいただき、
ウッチーから黄金に光る筆箱をいただき、
戸坂明日香さんからは世界のタワーの写真集とカカシの写真集をいただき、
中学時代の友人のねぎみそさんからはお花や写真やラスクをいただき、
花火師のたんださんと6年ぶりに会い、
搬入を手伝ってくれたホンダのモデラー金ちゃんや画家の佐藤一大くんや
サンバの女王・松井姐さんも来場してくれ、
同業者のイシハラさんも来てくれたけどちょっとしか会えなかった。
マヨサンとツボンヌさんも、
出前アートの方々も来てくださった。

皆様と会えたことで、周囲から、そして岡本太郎からの目に見えないプレッシャーに、やられそうになっていたわしの魂は、救われました。

とはいえダメージはひどく、疲れの残った体で翌日からの仕事に臨み、
あいにく忙しく週6勤務の週だったので、わしは疲弊し、風邪気味になって、今日に至る。

負けるもんか。ま・け・る・も・ん・か。
岡本太郎なんかに。
なぜならわしは光太郎だから。太郎より光るんだー。

太郎賞受賞者には、青山の岡本太郎記念館で個展を開く権利?が副賞的に与えられる。
おそらく今年の秋ごろの開催になるだろう。
ただし、ただの個展でなく、太郎の世界に「乱入」するような展示をしなければならないんだってさ。
いいだろう。
み・て・ろ・よ~~~
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by syun__kan | 2012-03-04 23:06 | 作品写真 | Comments(6)