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一言では言えない人

ヒーローズ展は終了しました。
展示は、美術大学時代を中心とした友人たちと久しぶりに会う機会にもなる。

「会計士」とか「コンピュータープログラマー」とか「花屋さん」とか「整備士」とか「建築士」とか「介護ヘルパー」とか、
世の中にはいろいろな仕事・肩書きがあって、
それらはたくさんあるようにも思えるけど、
進路選択をしなければいけなかった21歳前後の自分にとっては、あまりにも少なく感じ、

「この中から選んで、自分をどれかに当てはめなければならないのかー!」

と思って愕然としたものだ。
自分はどれにも当てはまらない気がして。

結局「教員」を選んだ。それは結果的にまったく正しい選択で、とても充実した毎日を送っているけれども、
封印したはずの作品制作も、生理的欲求に逆らえずに結局解禁し、
教員をメインに、傍らで細々と美術活動を並行させる生活になった。
では何を作っているかというと、「彫刻」というには素材が弱すぎて、何か違う気もして、だから「彫刻家」を名乗るのも気が引け、
普段からアート界にそれほどの興味も無いので「現代芸術家」や「アーティスト」も名前負けな感じがする。

結局自分を表すと、「教員の仕事の傍ら、新聞紙とガムテープを使った立体作品の制作も行う人」ということになるか。
要するに、自分の仕事・肩書きは、一言で言い表でないのである。

でも、一言で言えない人って素敵ではないか、とも思う。
わしと同じように「愕然と」したはずの、美大の友人たちも、久々に会うと、皆、自分の生理的な欲求と社会に自分を当てはめなければいけない事情の狭間で、
それぞれに「一言では言えない人」になっていた。

その、一言ではとてもとても言い表せないわしの友人の代表、三宅感くんが、ホームページを作られたとのこと!
http://kan-miyake.com/kan-miyake.com/menu.html
これはすごい。素晴らしい。
一言では言えない彼の魅力が、もちろん全部ではないけど、かなりのボリュームで、世の中に初めて?アピールされている。
絶対必見!!!
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by syun__kan | 2012-10-31 06:31 | 日記 | Comments(0)

「ヒーローズ」はあと一週間で終了です

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bozzo(森英嗣)さん撮影による作品写真です。
実物より良く見えるといううわさもあります。が、

10月10日より開催中の、岡本太郎記念館での「ヒーローズ」も、残すところあと一週間になりました。
あれほどギャーギャー大騒ぎしたのに、あと一週間なのです。
未見の方、せっかくなので、ぜひおいでくださいな。
最終日、28日は庭で新聞紙工作のワークショップもやっております。
詳しくは記念館ホームページへ。

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by syun__kan | 2012-10-21 21:44 | 日記 | Comments(2)

奥さん

・奥さんが去る10月19日に30歳の誕生日を迎えた。

・奥さんは、わしの美術活動における、パソコン&ワークショップ&社交の実働部隊である。わしは基本的に新聞を揉んでガムテープで巻くしかできないので、それ以外の部分は奥さんがやっているといって良い。

・展示やワークショップなどの美術活動をする際は、必ず奥さんを連れてゆく。わしがボーっとしていたり、あるいは覚醒しすぎたりしていてカバーできないところを、奥さんがフォローしてくれるのである。

・奥さんが仕事等で不在のとき、わし一人で美術活動に向かう場合もあるが、かなり心細い。

・奥さんがいないときの関口は、クリープのないコーヒーである。わしのワークショップに来て、奥さんがいなかったときは、「なんだ今日はクリープ入ってないじゃんかよ」と思っていただいて良い。

・奥さんは子どもの扱いがめちゃくちゃ上手い。教員であるわしより遥かに上手い。天性のものを感じる。

・新聞を揉んでガムテープで巻くことも、奥さんはできる。今岡本太郎記念館で展示中の作品も、ツバメのパーツはだいたい奥さんが作った。

・わしは現在29歳である。わしは20代なのだけど、奥さんは30代なのである。

・奥さんは今年の初めはまだ鬱病に伏せて家でだいたい寝たきりだった。しかし現在は週の半分はお絵かき教室の先生をして働いている。かなり回復したと言える。初詣の高尾山で、大吉が出るまでおみくじを引いたのが良かったのかもしれない。

・奥さんは20代が終わるときに死のうと思っていたらしい。若いときのトラウマをたくさん抱えていて、現在もカウンセリングを受けている。過去に足を引っ張られていると言って良い。経験の無い人には理解しづらいかもしれないが、心的外傷は、忘れようと思って忘れられるものではない。でも死なずに30代になったのだから、生まれ変わったと思って、これからは付録だと思って、人生を楽しんでほしい。本編よりも付録の方が魅力的な場合は多々あるのだから。

・誕生日を祝うために、ハリネズミ型のオリジナルケーキを注文して、今日食べたのだが、二人で食べるには大きすぎて、わしの腹部の張りが今半端ではない。

・奥さんに好きな食べ物を聞くと、「サンマとジャガイモとイチゴとチョコ」と答える。わしは「全部食材レベルじゃんかよ」とつっこむ。

・わしは自分の過去に何のトラウマも抱えていない。だからこれからも軽々と生きていける。そしてこれからも、わしが生きてゆくのに奥さんは必要である。奥さんがいなければわしは仕事と美術活動の両立なんてできないであろう。だから奥さんも、今後ともわしと一緒に軽々と生きてゆく必要がある。

・みんなもせっかくだから奥さんが30年生きたことを祝ってほしい。本当に良く頑張ったと思う。

・これから先、奥さんとわしには良いことしか起こらないのである。
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by syun__kan | 2012-10-20 23:52 | 日記 | Comments(1)

特別展「ヒーローズ」開幕

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というわけで、昨日なんとか無事に搬入を終え、
岡本太郎記念館様での特別展「ヒーローズ」が、本日10月10日より始まりました。
10月28日までやっております。
関口は、期間中、日曜日のみ在館しています。
日曜日は11時から15時まで新聞紙工作のワークショップをしています。
詳しくは記念館ホームページまで。
http://www.taro-okamoto.or.jp/
さてと、関口は岡本太郎に勝てたのでしょうか?
たった一日だけくらい、勝たせてほしいなと思います。
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by syun__kan | 2012-10-10 06:19 | 日記 | Comments(0)

決闘前夜

いいことを教えてあげよう。
明日は決闘である。
ドキッとするだろう?

血で血を洗う、やるかやられるかの、決闘をする。
相手は素人ではない。
プロ。というか、
プロも何も…チャンピオンクラス。
知らない人はいないほどの人物。
しかも会場は、圧倒的にアウェー。というか、
アウェーも何も、相手の自宅だった場所だ。
わしは怖い。
やられるかも知れない。
爆死するかもしれない。
何しろ相手は爆発的だ。

確かに、わしの今までの戦績は悪くない。
いつも、周りの光を全部消してやる、くらいの、物騒な気持ちで戦ってきた。
何もそんな物騒なテンションで向かわなくても・・・と思われるかもしれないけど、自分としては、正解だったと思う。
何しろ、消すか消されるか。
鑑賞者の脳に、いかに自分の遺伝子を残すか。
表現者としての種の保存に関わる問題なのだ。
強い作品が、弱い作品の印象を消してしまう。
美術家にとって、エキシビションとは、戦いである。

しかし、今までの敵は、いつも自分と同じ立場の、同世代の、未完成な若者たちだった。
今回の敵は、生半可ではない。
岡本太郎である。
明日、岡本太郎記念館が閉館したら、わしの作品を搬入する。
明後日も、一日中搬入。
岡本太郎記念館に関口光太郎作品を突っ込んでしまう。
突っ込んでしまい、館内を落ち着いて眺め回せば、すぐに勝ち負けが分かる。
どっちが魅力的か。
怖いのである。
太郎の太陽に焼き殺されるかもしれない。
「はじめから勝とうなんてつもりはないよ」
と言ってしまえば、楽かもしれない。
でもせっかくだから、言っとこう、刺し違えてでも太郎を倒す。
そのつもりで搬入する。
会場には、太郎が書いた、有名な「殺すな」の文字も展示されている。
それは、わしに対して言っているのだ。
というつもり。
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by syun__kan | 2012-10-07 22:46 | 日記 | Comments(0)