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「大人魚姫」
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9月のはじめから、11月24日まで、船橋アンデルセン公園こども美術館にて行った展示が、無事終了しました。
アートピープルなんて来ず、基本的に公園に来た親子連れのみが来館する施設でしたが、
幼児でも楽しめることを普段から念頭に置いているわしとしてはもってこいのシチュエーションといえ、
展示を見た子どもが「すげー」「でけー」等のシンプルな感想で感心してくれる光景に非常に癒されました。
こむずかしい理屈がないと消化できない大人とは違う。
展示が、船橋の子どもたちに何か刺激を与えられてたらいいなと思います。
美術館の職員さん、アートアソシエイツの方、どうもありがとうございました。

中心となった「大人魚姫」は、今年の夏に制作した。
全長630センチ、高さ300センチ。
顔は、わしの奥さんに似てるけど、わし自身にも似ている。
要するに、もうすぐ誕生予定の、わしの子をイメージしたのかもしれない。
アンデルセン公園にちなんで何かアンデルセン関連の作品を、というリクエストがあったので、アンデルセン童話集を読んでみたのだけど、
やはりもっとも美しく、イメージ的にも鮮烈だったのが「人魚姫」だった。
しかしながら、とにかく主人公の人魚姫(15歳)が、失恋し、声を失い、ひどい目にあい続ける展開は、
教員として子どもと接し、わが子の誕生も待っているわしとしては悲しすぎて、
不幸な少女の象徴である人魚姫を、逆にとにかく強くたくましく!描こうと思ったのが出発である。
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by syun__kan | 2013-11-25 22:03 | 作品写真 | Comments(2)
関口、比喩やめるってよ
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今年の初めだったか、川島誠の「800」という小説を読んだ。
800メートル走に打ち込む二人の高校生を、両者の視点から描いた話である、
と紹介するだけだとシンプルな青春ぽい話に思えるが、
どうしてどうして、もっともっと、なんというかそれだけじゃないというか、
いや、それだけ、確かに800メートル走に打ち込むだけなのだが、
もっとなんかこう、うまくいえないんだけど、うーん・・・
レッツゴー!!!
という感じの話で、衝撃的と言っていいくらいに面白かった。
硬質な文章、純粋で深い味わい、
硬ーいフランスパンのようだった。

それ以来、ティーンエイジャーが主人公の小説が気になるようになり、古本屋に行って文庫本を買うときのチョイスがいつもそれになった。

あさのあつこさんの「バッテリー」も読んだ。が、
これはもう、全編が情に溢れていて、行間から情という名の水分がしたたり落ちるようだった。
ページが濡れてるかと思った。
フレンチトーストのようだった。
情に惹かれる方は大好きなはずだが、乾いたフランスパンを求めていたわしには合ってなかった。

森絵都さんの「DIVE!!」は、さすがに上手かった。
「すんごい勢い!」というのはないけど、綿密によくできたエンターテイメントで、
百貨店のアップルパイのよう。

山下貴光さんの「屋上ミサイル」は、ミステリーのようなSFのような青春のような、
要素がいろいろ混ざっていて、
昔モスバーガーで売っていた、パンの部分がライスで中にきんぴらみたいなのが挟まってるバーガーのようだった。

関口尚さんの「ナツイロ」は、甘苦い感じで、
マーマレードを塗ったトーストみたいだった。

というのを経て、ついにたどり着いたのが、朝井リョウさんの「桐島、部活やめるってよ」。
新聞広告等で目にし、いつか読みたいと思っていたのだ。
いかにもティーンエイジャー純度の非常に高そうな感じがしたし。
ところが・・・!合わなかった。
わし自身が高校時代に青春していなかったからかだろう。
高校生あるある的な言葉、心理に全然共感出来なかった。当時と同じだ。
じゃあこの本は、ヤマザキの88円のつぶあん&マーガリンのコッペパン。

だめだ、フランスパンにたどり着けない。
そろそろティーンエイジャー本のマイブームを店じまいしようか。
そこで思いついたのが、川島誠の、他の本を読むことだ。
どうしてそれを思いつかなかったのか。
そこで、川島誠の「夏の子どもたち」という本を古本屋で買って読んだ。

か、かてえ!
「800」よりも硬いかもしれない。
まさにフランスパン!
端っこのカカトみたいになっている部分かのごとく。
川島誠の描く少年の物語は、やはり良かった。
フランスパンが欲しくば、フランスに行けばよかったのだ。

ということで、解決法を得たわしは、もう一冊、川島誠の本を手に取った。
「太陽のみなしご」というタイトル。

しかしこれが、硬くなかった…。
川島誠が全部フランスパンというわけではなかったようだ…
さながらこれは…なんというかもっとやわらかい生地の…うまく言えないんだけど…

というかどうしてわしは本をパンに例え続けているのか?
なんでだっけ?
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by syun__kan | 2013-11-16 00:27 | 日記 | Comments(0)
これにて
最近ワークショップを二本行った。

一つは11月10日、東京ミッドタウンにおけるエドヴァルド・ムンク生誕150周年のイベント。
わしがあらかじめ作っておいた2メートル20センチのムンクの叫びの周りに、
「一緒に叫んでくれるもの」を通りすがりの人に作ってもらって、
設置していった。
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自宅での2メートル20センチムンクの制作、及び作品と材料の郵送の手配はけっこうしんどかったけど、
ワークショップ自体は滞りなく進み、
なかなか楽しかった。
オシャレで構造的なミッドタウンにおいて突如泥臭い図工ができるとあって、
参加した子どもたちのテンションもほどよく高く、
面白い創作活動が続いた。

もう一つは、その地区の中学校美術教員を対象とした、実技研修との名もついたワークショップ。
こちらはイマイチだった。
前に立って会場を見渡したときの先生方の疲れた顔、
大量に集まりすぎた新聞紙の後片付けの徒労感、
ゲーム的な制作中も表情一つ変えず途中で帰られた方。

何が原因か?
研修日ということで自由意志とは別に参加された方がいたのか、
中学生を相手にしている先生方に対して関口の提示した図工的な内容がフィットしなかったのか。
いや、もっとも主要な原因は自分である。
この研修に対してのシミュレーションが足りなかった。
できたものを持ち帰る袋を手配していなかったり、大量のゴミが出ることをあらかじめ伝えられていなかったり。
それなりの準備はした。パワーポイントを作り直したり、参作を持って行ったり。
しかし、まだ必要量に達していなかったのだ。
忙しさにかまけて、自分はやっつけ仕事をやらかしてしまったのではないかという思いが去来し、
悔しい、悔しいと何度もつぶやく。
限界に挑戦しようとする意思のあるところにしか、感動や美しさは生まれない。
「こんなもんでいいや」という仕事は、必ず見抜かれる。
参加してくださった先生方、呼んでくださった先生方には、不本意な仕事をしてしまい本当に申し訳ありませんでした、と伝えたい。

自分勝手な解釈が許されるなら、30歳そこらのハナタレ小僧にとっては、
「いつもうまくいく」という経験は、むしろ毒だ。
失敗は失敗ではなく、このやり方がだめであるとわかった意味で成功だとトーマス・エジソンが言っていた。
途中で帰られた先生の存在を、わしは決して忘れない。
必ずリベンジする。

ということで、実はこの2本のワークショップは、2013年の怒涛のアート活動ラッシュの締めだった。
来月ボリジロウが産まれるので、しばらくアート活動は産休育休に入る。

今年初めのアート活動であった、エルトブ・テップでの展示でも、
期間中に作品の破損があった。
そのときもわしは、詰めの甘さを露呈したのである。
学習がないと言えばそれまでだが、
戒めで始まり、戒めで終われたのはとても良いことだと思う。
いい気になるには100年早い。
鼻っ柱なんぞ折られればよい。
作り直してマイケルみたいになればよい。
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by syun__kan | 2013-11-14 22:08 | 日記 | Comments(0)
ナポリタンカツ
近所のスーパーに買い物に行ったら、お総菜コーナーに目が留まった。
ナポリタンカツという商品があったからだ。
ハムの上にスパゲッティーナポリタンが盛ってあり、それがカツにされている。
衝撃を受けた、というほどではない。が、見過ごせなかった。
心に引っかかってしまった。

ナポリタンカツ?

わしは自分がお総菜コーナーの従業員になったところを想像し、
上司が、

「今日はナポリタンカツ作るから」

と言ったら、どう思うだろうと考えた。

「え?ナポリタンカツ??」

と思うに違いない。
家に帰って、家族に、

「今日ナポリタンカツ作ったんだぜ!!」

と言って、笑い話にすると思う。

などと考え、レジに並んだら、自分のカゴにナポリタンカツが入っていることに気付いた。

え?誰が入れたんだ?イタリア人か?違う、わしだ。
いや、イタリア人かもしれない。カゴに入れた瞬間のわしはイタリア人だったかもしれない。
とにかくわしは、ナポリタンカツを購入している。

なぜわしはナポリタンカツを買ったのか?
さっきちょっと笑いものにしていたではないか?

この問いは、わしをさらなる思索に追い込んだ。
そこに、哲学的な命題がある気がしたからだ。
美術における、送り手と受け手の意識の問題。
でたらめをやったつもりの送り手が、受け手のインプットを予測できていない。
案外すんなり受け入れられてしまっている。
ここにはどのような意識の齟齬があるのだろうか…。

答えは出なかった。

家に帰って、その日は食べる用事がなく冷蔵したのだが、
翌日出して食べてみた。

そしたら、非常にパッとしない味だった。
まるでナポリタンをカツにしただけのような。

それにより、わしの抱えた命題は質的な変化を帯びた。
わしはあの時イタリア人だったのではなく、好奇心溢れるおじさんだったのではないかという可能性だ。
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by syun__kan | 2013-11-07 22:55 | 日記 | Comments(2)
ワム ピキ ピキ
夢を見た。
音楽的な夢だ。
わしは小さい頃から、楽器を習ったとか、合唱隊にいたとか、友達とバンドを組んでたとか、
そういう経験は、全然ない。
音楽に対して、秀でたものは、何も持っていない。
しかし今朝の夢は音楽を創造する内容だった。
なので少しテンションが上がっている。

夢の中で、わしは部屋の掃除をしている。
奥さんと一緒に。
すると、一枚のCDが出てくる。
どうやら剛力彩芽さんのCD。

わしは現実世界において、10年くらいテレビを観ない生活をしているので、最近の芸能のことはほとんどわからないのだが、
今年度になって剛力彩芽さんのことが好きな知り合いができ、その人がよく剛力さんの話をするので、
わしもポスターなんかを見かけると「あ、剛力さんだ」と思うようになり、徐々に知識が身に付いていた。
ダンスが得意な所や、親しみやすい笑顔など、好感を持つようになっていた。
剛力さんはCDデビューをしていて、デビューシングルの歌詞は「友達じゃない」ということも知っていた。

なので夢の中でわしは、「それ、『友達じゃない』?」と聞いた。
しかしどうやら、そのCDは、『友達じゃない』じゃない。
見たことないタイトルが印刷されている。
ということは、これは剛力さんのセカンドシングルなのかもしれない。
そこで、CDプレーヤーに入れて聴いてみた。

しかし、流れてきた一曲目は、メロディーも歌詞も、全然面白みのない、残念な曲だった。
こんなので大丈夫なのか?剛力さん。と思う。
しかし、二曲目に流れてきたのは、非常に斬新で、世間を突き放すように先端的な、鬼気迫る素晴らしい作品だった。
メロディーも歌詞も、今までにないような感じだ。
タイトルは「ワム ピキ ピキ」だった。
そのCDはDVDを兼ねていたのか、同時にプロモーションビデオまで目の前に流れ出した。

薄いベージュの、砂の細かい砂浜で、白い衣装のバックダンサーをたくさん引き連れ、剛力さんが踊っている。
曲調はキラキラしたテクノっぽい感じで、マーチっぽいパーカッションも付いている。
歌が始まる、

「そんなんじゃ合格まだ遠いよー
5時間睡眠寝すぎだよー
メタルフレームのメガネして
天才に勝つ方法を考えろ

ワム ピキ ピキ  ワム ピキ ピキ
声の限り叫べば変な人
ワム ピキ ピキ  ワム ピキ ピキ
意味のないことにも意義はある」

画面が切り替わる。
そこは新宿御苑のような、緑の広場。
紫の藤の花で作られた電話ボックスくらいの小屋が三つあり、
引き続き白い衣装を着た、剛力さんと、主要なバックダンサー二人が、着物の女性に連れられて小屋に入る。
曲はそこで、ラップになり、芸能人の名前を連呼する。
まるでマドンナの「ヴォーグ」みたいだ。

「こいずみきょうこ おおはしきょせん
はしだすがこ ちいたけお
ばんどうえいじ もりわきけんじ
もりぐちひろこ もりたかちさと・・・・・」

それがしばらく続く。

画面は切り替わり、白い砂浜に戻る。
海の家のおばちゃんのような人が、座っている。
後ろに、海の家で働いているのだろうか、白いハーフパンツをはいて上半身裸のヤンキーっぽい兄さんたちが連なって座っている。
彼らは皆、こちらを見つめ歌っている。
曲は元のコーラスに戻る。

「そんなんじゃ優勝まだ遠いよー
災い転じて福となせー
ボールの下斜めに蹴り込めば
同点のフリーキックは曲がるのさー

ワム ピキ ピキ  ワム ピキ ピキ
鉄棒の上でバランスを片足で
ワム ピキ ピキ  ワム ピキ ピキ
飛び降りて回転してすくっと立ってこっち向け
レッツゴー!!」

画面が切り替わる。
白い砂浜に、白いキツネが半円を描き、円の外側を向くようにして並んでいる。
それぞれのキツネの前に、白い鮭が一匹ずつ、放射状に並んでいる。
彼らは皆、口がパクパクして歌っている。
次はサビだ、

「夢広げて シーツを投網して
西日で瞬間の影絵を描け
砂浜に舞い降りるシーツに飛び込んでくるまって寝る」

……以上だ。そのあたりで目が覚めた。
書いてみて、テンションがすっと、下がった。
おはよう。じゃあ、元の生活に戻ろう。
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by syun__kan | 2013-11-03 11:58 | 日記 | Comments(2)



現代芸術家、関口光太郎の日記。
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