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ブロッコリー所感
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冷蔵庫の野菜室を開けたら、パルプフィクションの黒人のような彼がいた。
ムキムキのボディに湧き上がるアフロ。
野菜室の引き出しから、窮屈そうにガタゴト這い出してきて、
わしの目の前に存在した。

わしが食べかけていたレーズンパンを、ゆっくりと奪い取ってムシャとかじり、
飲みかけていた牛乳も奪って飲む。

「赤ん坊が生まれました、と」

彼は語り出した、

「母乳に成分が入るとおなかが張るから、
仕方ないから食べると言ってたのは、ユー?」

アフロやひげから雫がしたたっている。
わしはただ、見すくめられて、たぶん口が半開きになっていたと思う。

「成分が良くないと分かる前に買っちゃっていたから、
捨てるのはもったいないから、
苦行かもしれないけど一気に食べちゃおう。
そういうテンションで食べられるために、おれは土から這い出して来たんだっけか?」

そこまで聞いたわしは、彼を押して、
後ろで沸いている鍋に沈めた。
全部沈みきらなかったけど、とにかく蓋を押し付けて閉じ込めた。

数分して、蓋をそっと開けて彼を裏返した。

また数分して、彼を取り出して、マヨネーズをかけてアフロにかぶりついた。
一息に全部食べた。
美味しかった。苦行なんてとんでもない。全然飽きなかった。まだ食べられそうだった。
そのままボディも半分食べた。
さすがに根元は火が通ってなかったので残した。

そういう経験だった。
群馬産ブロッコリーの丸茹では。
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by syun__kan | 2014-01-21 20:43 | 日記 | Comments(0)
ブロッコリー所感〈予告編〉
ボリさんが、すごく夜泣きする日と、わりと大人しく寝てくれる日があり、
よく泣く日は、何が原因なのか?
ということをあれこれ調べたり、検証したりした結果、
どうやらわしと奥さんが、

・ねぎ
・玉ねぎ
・ブロッコリー
・セロリ
・生キャベツ
・にんにく

なんかを食べた日に、泣くことが分かった。
母乳にそれらの成分が入ると、ボリさんはおなかが張ってしまうらしい。

日本ではあまりそういうことは言わないけど、
病院とかでもそういう指導はないけど、
海外では「ねぎを食べた母乳はおなかが張る場合がある」というのは、わりと言われることらしい。
まあ、それぞれの赤ちゃんの体質によるのだろうけど、
ボリさんは弱いようだ。

ということで、うちの献立は禁ねぎ系になった。
いや、わしはもちろん食べていい。けど、夫婦で別々のもの食べるのは作る手間がかかるし、
家族は基本的に同じものを食べるべきという頭がある。

まあべつにいい。
玉ねぎベースやにんにく味、大好きだけど、食べなきゃやっていけないという程でもない。

しかし困ったのは、冷蔵庫にすでにあった、ねぎたち。
実家から送られたり、すでに自分で買ってあったりした、ねぎたちの進路。
特にブロッコリーなんかもう、地元産のグッと群馬の新鮮野菜、通常の1.5倍くらいのサイズの一株が、
堂々と、トトロがオカリナ吹いてる木のごとき存在感で、
やる気満々で野菜室に控えている。
どうしよう。
いまさら「出番無いです」なんて言える雰囲気ではない。

わしは覚悟を決めた。
明日、そのブロッコリー一株を丸ゆでして、マヨネーズで食べよう。
ただそれだけでは、つまらない苦行になってしまう可能性があるから、
その時の所感をこの日記に書こう。

ということで、「ブロッコリー所感」、近日公開。
全米が泣いた。
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by syun__kan | 2014-01-18 23:26 | 日記 | Comments(0)
欲望に忠実
赤ちゃんはどうかって?
そんな当たり前なことは書かないぜ。
誰もが同じように感じることなんて、アーティストがわざわざ表現する意味はない。
うちに赤ちゃんがやってきて、約一ヶ月が経過しました。
一ヶ月世話しました。
はいどうですか、なんて、
みんな同じような感想を言うだけだろ?

オムツを替えていておしっこかけられたりとか、
携帯の待ち受けを赤ちゃんの写真にしたりとか、
顔を見るたびめろめろになるとか、

そんなありきたりなこと。
書かないぜ。
書くまでもないぜ。

ああ、確かにそんな感じさ。

赤ちゃんは欲望に忠実だ。
おなかが空いたら泣く。さみしくなっても泣く。
オムツが汚れて不快でも泣く。
昼夜問わない。
奥さんが24時間体制で、一日10回くらい授乳している。

昨夜ももちろん、欲望に忠実に午前1時半くらいに泣き出し、
奥さんが目を覚まして授乳した。
赤ちゃんに起こされたとき、奥さんは夢を見ていたそうだ。
魔法少女まどか☆マギカの、架空の新作映画の予告編を観ていたそうだ。
ほむほむ視点の映画で、髪がみどり色のまどかのようなキャラクターが登場し、
どうやら彼女がキーパーソンらしい。
髪がピンクの、通常のまどかも同じ学校にいて、
さてどうなるんだろう、
という感じの映画だったそうだ。
どうだい、欲望に忠実だろう?
まどか☆マギカの新作が作られるなら、そりゃ観たいよね。

一時間半くらい授乳しても、泣き止まなかったらしい。
だから、わしも起こされた。午前3時だ。
わしもその時、夢を見ていた。
荒っぽくミンチした、というかミンチの途中のような、
ミンチし始めて途中でやめたような肉を焼いた、
ハンバーグとステーキの中間のような肉料理を、
食いちぎろうとしていた。
この夢、フロイトだったらどう診断するだろう?
わしだったら、「肉が食べたい」って診断するね。
どうだい、欲望に忠実だろう?

わしら親子は、やりたいことがいっぱいなのさ。
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by syun__kan | 2014-01-16 21:03 | 日記 | Comments(0)
分かれ道
ピテカントロプスの時代から、人類はずいぶん進歩した。
昔は獣を狩り、果物を採取してシンプルに暮らしていたものだ。
次々と道具を開発して、
手間という手間を省くような流れになった。
2014年、もう充分暮らしやすいと、大体の人は思っているはずだけど、
まだまだ進歩は止まらない。
例えば移動手段にしても、
昔は歩いたり走ったりするだけだったけど、
自転車を考え、鉄道や自動車、飛行機を考え、
遠いところにバンバン移動できるように。
前は走って獲物を追っかけていたけど、
今は仕事行くものみんな車。
歩いたり走ったりしなくなった。
でも、そういった進歩の結果、体をあんまり動かさなくなって、
運動不足。運動能力の低下。身体感覚の低下。
そして肥満。
そしたら今度は何するかっていうと、フィットネスクラブ。
ランニングマシンで、あえてその場走り。
ガラスばりの窓に向かって、汗を流してその走りする人の群れ。
お金を払って車を買い、運動不足になり、お金を払ってあえて走っている。

…と、上記のような文章があった場合、
その後にどう続けるか?

「ああ、人類はなんておろかなんだろう」

と続けることもできる。
けど他のアイデアとして、

「そんな人類って、ウフッ、なんかカワイイよね!」

と続けることもできる。

その辺が、人生をどのように味わうかの、分かれ道なのかもね。
ちなみにわしは、どっち派かというと…
うーん、日によるかな。
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by syun__kan | 2014-01-13 10:31 | 日記 | Comments(0)
あの頃のお前はどこ行ったんだ
わしは予備校で柳健司という彫刻家に教わった。
近寄りがたい険のある先生だったが、
単なる受験のためのテクニックを超えて、芸術の本質的なことを指導してくれた気はする。
「うさぎの模刻をするなら、作品を外の道において、窓から見下ろしても(アトリエは4階)、うさぎだってわかるように作らなきゃだめだ」
と言われたことをよく覚えている。

しかしまあ、わしはたかだか高校生であった。
芸術家の審美眼にかなうものなど何も持っていない。
描くデッサン、作る模刻像、全て見透かされ、浅はかな計算、打算、
妥協、甘え、
全部ダメ出しに次ぐダメ出しに次ぐダメ出し。

唯一、何か救いのある声かけは、
「悪くないよ」
というもの。
褒めるための言葉は、唯一これだけ。
これだって、かなりレアで、一年以上通って数回言われただけだと思う。
わしらは、この「悪くないよ」をゲットするために、肩の筋肉をガチガチに凝らせて、
鼻の穴の中を木炭の粉まみれにして、努力したものだ。
たぶん三宅感氏も、戸坂明日香氏も。

何だかんだで、大学にいた頃に匹敵するくらい、彫刻とは何ぞやということを教わった気がする。
わしの中には、柳先生イズムが残っている。

もう一つ覚えている台詞は、
わしがデッサンの調子が良かった時期、「こんなものでいいのか?」という変な打算を抱いてしまったがために、その後に描いたモリエールの石膏像のデッサンが全然良くなかったときに言われた、
「あの頃のお前はどこ行ったんだ」
というもの。
この一言で、自分の慢心と実力の無さを思い知らされ、目の前が真っ暗になったものだ。

わしも最近、その台詞を使った。

「あの頃のお前はどこ行ったんだ。
餃子焼いても、すぐつるっと剥がれてたじゃないか。
全然焦げ付かなくて。
テフロン加工の申し子だったじゃないか。
テフロンテフロンしてたじゃないか。
それがいまじゃあ、なんだ。
餃子も全部分解してるよ。
薄焼き卵も剥がれなくてぐちゃぐちゃだよ」

相手はフライパンである。

それを聞いた奥さんが、
「新しいの買えば?」
とのリアリスティックなコメント。
わしは、いったん
「わかった。じゃあ西友で買うか」
と答えた。ものの、すこし間を置いて
「ちょっと話してからにする」
と言い、フライパンに話しかける、

「お前、やる気ある?
もしやる気無いなら、出てってもらってもかまわないんだ。
台所の他のみんなの雰囲気も悪くなる。
うち貧乏だけど、新しいフライパンくらい買えるんだよ。
今日パエリアする。
初めて作るよ。
フライパンが重要なメニューだ。
お前、できるのか?」

フライパンは黙っていたけど、滑らかな表面が、
「やります。やらせてください」
と言っていた。

初めて作るパエリアは、意外と簡単で、いい感じに焦げ付いておいしかった。
「悪くないよ」
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by syun__kan | 2014-01-05 21:33 | 日記 | Comments(0)
ハルとコマ
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コマ「ひまにゃ」


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コマ「犬のTシャツの襟を引っ張ります」 ハル「何?」


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コマ「犬の口にひっかけます」 ハル「あががが!」


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コマ「じゃ」 ハル「あががが!」
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by syun__kan | 2014-01-05 15:53 | 日記 | Comments(0)



現代芸術家、関口光太郎の日記。
by syun__kan
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