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しらすしらすしらすしらすしらすしらすしらすしらす・・・

生後7ヶ月を過ぎ、好調に離乳食街道をひた走るボリさんと、
離乳食を作り出し続ける奥さんは、
6月7日に白米のおかゆでスタートし、食べる種類を順調に増やす。

にんじん、豆腐、ほうれん草、鯛、かぼちゃ、トマト、バナナ、りんご、ブロッコリー、しらす、ジャガイモ、パプリカ、小松菜、桃、とうもろこし、キャベツ・・・

それらを奥さんはすりつぶし続け、ボリさんに与え続け、
ボリさんは「いつなんどきだれのちょうせんでもうける」とばかり、ほぼ拒むことなく受け入れ続ける。

先日、何と下の歯が一枚、うっすらと生えてきた。
何ということだ。まるで人間じゃないか・・・
本当に、あっという間にフェアリーでなくなってしまう。
まだいいんじゃないですか?と言いたくもなるが・・・
ボリさんは人生を先に進めることに非常に前向きな姿勢を見せる。

新しい技やグッズがあると、すぐに試してみたくなるボリさん、
歯で木のスプーンをコリコリと噛み、削る。

ボリさん、それは噛むものではない。
いや、ボリさんはまだ、歯が食べ物を噛み砕くものであると知らないのであろう。
試用期間なのだ。
いつか、流動的でない硬めの食べ物を食べる折になって、
「ああこれかみくだくためのものなのか」
と気づくのであろう。

そして今日は、大好きな、しらすをすりつぶしたものを、奥さんがスプーンで与えられるのが待ちきれなかったのか、
手でわしっと掴んで、ぐちゃ!っと口に運び、
すぐ次の二度目のアプローチでは、掴んだしらすを自らの側頭部に、むちょ!っと押し当てたとのこと。

わしは仕事に行っていて、見ていなかったのだが、奥さんによると、
耳の中にしらすが盛られていたとのこと。

ボリさん、それは聴くものではない。
いや、ボリさんには聴こえるのかもしれない。
すりつぶされ、食べられゆくしらすの、最後の叫びが・・・

「しらすしらすしらすしらすしらすしらすしらすしらす・・・」

おそらく聴こえるのだろう。
何しろまだフェアリーだから。
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by syun__kan | 2014-07-25 21:38 | 日記 | Comments(2)

ワークショップのお知らせ

8月前半にいくつかワークショップをするので、告知します。

まずは池袋の大型書店、「リブロ」にて。

以下、リブロのホームページより

リブロ池袋本店では『新聞紙とガムテープでこんなのつくれた!親子で自由研究』(講談社・本体1,400円)の発売を記念して、著者・関口光太郎先生による工作教室を開催致します。参加は無料です。
無料参加整理券ご希望の方は別館地下1階わむぱむ児童書売場レジにて係員にお申し付け下さい。

日時:8月3日(日)
    第1回:午後2時~ (対象は幼稚園年長さん以上)
    第2回:午後3時~ (対象は小学生)
会場:西武池袋本店別館地下1階リブロわむぱむ児童書前
定員:各回9名
参加費:無料
お問合せ:03(5949)2945(児童書売場)


・・・ということで、
なにぶん、人通りの多い場所でそんなにはっちゃけるわけにもいかないので、
くだものやボール等、ごく簡単な例題作品の中から選んでいただき、
ちょっとだけ体験していただくというワークショップです。

もし!大きな動物とか作って思い切りアートしたいぜ!という方は、
その場で本を購入していただき、
ぜひおうちで作ってみてくださいね!
という流れです。

もうひとつのワークショップは、
現在開催中のアーツ前橋での展示、
「プレイヤーズ」関連イベントです。

以下、アーツ前橋ホームページより。

「彫刻1,000体ツクルンジャー☆完結編!?」
新聞紙とガムテープでふしぎな生き物を作ろう!
あと313体で感動の1,000体。みんなで達成スルンジャー!!

日 時:8月8日(金) 、8月9日(土)
午前の部 10:00〜12:30/午後の部13:30〜16:00

会 場:前橋プラザ元気21 1階にぎわいホール

参加費:無料

持 物:新聞紙3日分程度、作品を持ち帰るための紙袋 ※新聞紙はアーツ前橋でも用意します。

事前申込み:8月1日(金)必着 →すべての回で定員に達したため、お申込みを締め切りました

定 員:両日各部とも30名

協力:群馬ヤクルト販売株式会社、日東電工株式会社、日東電工CSシステム株式会社、レンゴー株式会社前橋工場


・・・ということで、
3年前に一度開催した「1000体ツクルンジャー」というイベント、1000体に達成してないまま現在に至るので、
達成させようというのが今回の趣旨です。が、
もう定員に達してしまったようです。
観に行くだけであれば歓迎ですよ!
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by syun__kan | 2014-07-24 23:55 | 日記 | Comments(0)

格言おじさん

「アーティストは普通のことで悩んではだめだ。
普通の悩みとは、サンマーク出版の本とかにすでに答えが書いてある悩みのこと。
冷静に考えれば答えなんて分かっている悩みのこと。
そういうレベルの悩みに引きずられていると、普通の人生のねばねばに足を取られて、
普通から離脱できなくなる。
普通からフ!と飛んで離れて見せるのがアーティストなんだから」

と、道沿いの雑木林からわしの目の前に飛び出してきたおじさんは言った。
何がなんだかわからない。
わしは帰宅中の自転車。

「でも、普通からフ!と飛んで、離脱しても、遠くに行き過ぎてはだめだ。
あくまでも、普通の人たちに見せ付けられる範囲で飛ぶんだ。
誰にも見えないところまで飛んでいってしまうと、それはただの変なおじさんだ」

とおじさんは言う。
そういう髪の毛はぼーぼーで、ひげももしゃもしゃだ。
名乗ってもいない。

「誰ですか?」

とわしは聞く。

「わしは、未来から来た君だ。
君は今30歳だけど、そのうち40歳になったり50歳になったりする。
しばらく生きてみて、得たことを、
あらかじめ格言にして君に授けようと思って」

とおじさんは言う。
先ほどからしゃべっていることは、格言らしい。

「じゃあ次行きますよ」

と前置きした。

「人に対して、なるべくイラッとしないように。
イラッとしないということは、逆に相手との格の違いを示すことだ。
イラッとしてしまうと、それは相手の次元に引きずり込まれたっていうことになる」

「ああはい」と、わしは答える。
おじさんは続けて、

「止まるな、動け。止まると濁る。
止まりながら考えたことに意味は無い」

と言った。
なんだかそれは、わしも考えたことのあることだった気がしたので、
このおじさんが、本当に未来から来た自分なのではないか、と思い、
わしはおじさんを改めてよく見た。
カラフルでしわくちゃのシャツ。
ぼさぼさの髪とひげは、あえてそうしているのか、そうならざるを得なかったのか。

「じゃあそろそろ帰ります」

と言って、唐突におじさんは回れ右して雑木林に入っていった。
わしがあわててのぞくと、おじさんは5メートルほど立ち入ったところで、
中腰に体を沈めて精神統一していた。
そのまま動かない。
体一つでタイムワープするのだろうか。
タイムマシンとかはないのだろうか?

しかし、しばらく見ていても変化が無かった。
あまり帰るのが遅れるとボリさんの子守をしている奥さんも怒る。なので、
わしは、「時間かかりますか?」と聞いた。
おじさんは、

「何もしていないやつは、何かしているやつに対して文句を言う権利は無い」

と言ってきた。
どうやらそれも格言らしい。
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by syun__kan | 2014-07-18 23:11 | 日記 | Comments(0)

日本文教出版社 高校美術3

ひばりが丘の、いつも「少し古いJポップ」をBGMで流している、
1000円出せばとにかく肉がおなかいっぱい食べられるステーキ屋さんで肉を食べていたら、

「イエーイエー、教科書にない、僕らだけの歌―」

という歌詞が聴こえてきた。

ふむ、「教科書」という言葉は、良い意味で使われる場合と、良くない意味で使われる場合があるな、
と、肉を噛みながら思う。

スポーツで「教科書どおりの動き」とか言えば、
優秀なプレー!というニュアンスが強いけど、
今流れているこの歌においては、「僕らだけの歌」が素晴らしいものなのであって、
「教科書にある歌」は、ありきたりで大人たちから強制的に押し着せられるものであると。
そういう悪いニュアンスが「教科書」という言葉に込められているな。
と、わしは肉を噛む。

わしはというと…
教科書、大好きです。
教科書、素晴らしいと思う。
教科書にある歌も、絵も、公式も、文献も、基本的に素晴らしいと思うよ。
と、わしは肉を噛む。

だって、教科書に載るレベルのものを作った人ってさ、
若い頃は、教科書的なもの、スタンダードなものに反発したんだと思う。
これまでの常識に反発し、
わが道を行き、
自分のスタイルを作り上げ、
気づいたらそれが新たなスタンダードになっていて、
結果的に教科書に載る。
ビートルズしかり、岡本太郎しかり。
それって、最高にかっこいいことだと思うよ。
と、わしは肉を噛む。まだ噛んでいる。
硬いんだ。仕方ない。1000円で200グラム食べられるんだから、文句は言えない。

そしてわしは、平成27年度から発行される教科書、
日本文教出版社「高校美術3」において、2ページにわたり掲載されるのであった。
高校の美術で「3」まで履修する人はそんなに多くないだろから、部数はそれほど多くないと思うけど。
あと、小学生向けの図工の教科書にも、作品写真が小さく1枚、載る予定。

正直、美術と教育の二股をかける者として、こんなに喜ばしく、誇らしいことはない。
わしも、噛めば噛むほど味が出ると良いなと思う。
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by syun__kan | 2014-07-14 23:07 | 日記 | Comments(0)

関口光太郎プロフィール

思えばこれまでこのブログにプロフィールを載せていなかったので、載せてみた。
(ポートレイト撮影:森英嗣)
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1983年、群馬県前橋市生まれ。

5歳のときに観た映画「ゴジラvsビオランテ」に、人生を変えるカルチャーショックを受ける。
それは、「人の手によるサムシング」に初めて感動した経験だった。

2002年、多摩美術大学彫刻科入学。
在学中に木、鉄、石等の一通りの素材を経験するが、馴染めず、小学校3年生の時に両親に教わった、新聞紙とガムテープを使った工作を思い出して、再びやり始める。
卒業制作には、その手法で《瞬間寺院》を制作。

卒業後、都内の私立特別支援学校に勤務。
雑誌に掲載された卒業制作の写真がデザイナーの三宅一生さんの目に留まったことで、造形作家としての道も同時に歩み始める。

2012年、第15回岡本太郎現代芸術賞受賞。

現在まで、新聞紙とガムテープを使った立体作品の制作、
および各地の美術館や公共施設で工作のワークショップを行う。

2014年、「新聞紙とガムテープでこんなのつくれた! 親子で自由研究」、2015年、「親子で自由工作 新聞紙とガムテープでつくって遊ぼう! 」(共に講談社)を出版。

2015年、職場である旭出学園(特別支援学校)の図工・美術作品を紹介するブログ「あの窓、あの机。~旭出学園の美術」を開設。


≪展示履歴≫

2015年
「関口光太郎展 新聞紙とガムテープで彫刻つくった!」 調布市文化会館たづくり1階展示室

2014年
企画展「プレイヤーズ」 《大人魚姫》  アーツ前橋

2013年 
企画展「日本のデザインミュージアム実現にむけて」  21_21DESIGN SIGHT

「新聞紙とガムテープで作ったおとぎ話あります」 《大人魚姫》他数点  ふなばしアンデルセン公園

「Hibino on side line off side line 日比野克彦」 《サンダーストームチャイルド》他数点 川崎市岡本太郎美術館  

「サンダーストームチャイルド」 《サンダーストームチャイルド》他数点  多摩美術大学

「デザインあ」 特別オブジェ《関口光太郎「あ」》  東京ミッドタウン

「関口光太郎展」 《ヒーロー(大)》他数点  ELTTOB TEP ISSEY MIYAKE GINZA

2012年 特別展「ヒーローズ」 《ヒーロー(大)》 《王様》他数点  岡本太郎記念館

第15回岡本太郎現代芸術賞展 《感性ネジ》  川崎市岡本太郎美術館

2008年 三宅一生ディレクション「XXIc.21世紀人」 《明るい夜に出発だ》 21_21DESIGN SIGHT

2006年 卒業制作 《瞬間寺院》 多摩美術大学
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by syun__kan | 2014-07-07 00:10 | プロフィール | Comments(2)

シャクトリムシ

とんでもない疲れ。
どこに出しても恥ずかしくない疲れ。
全米ナンバーワンの疲れ。
そんなことをつぶやきながら玄関をくぐる。
仕事から帰ってきて、奥さんが用意してくれた夕飯を食べる。
それから、アート関係の方たちにメールする。
アーツ前橋でやっている展示のワークショップ担当のAさん、
出版した工作本の担当者のBさん、
日東電工のCさん。
もう9時過ぎなので、皆様もう終業されているだろうけど、仕方ない。
わしは日中は教員の仕事をしているから、アート関係のことは夜に済ませるしかない。
明日朝にでも読んでいただければ良いだろう。

お風呂に入ろうとしてTシャツを脱いだら、胸の真ん中に赤い傷があるのに気づく。
なんだっけこれ。
触るとけっこう痛い。
今日何かぶつかったりしたっけ…
いやそんなことはない。
昼休みに生徒とサッカーしているうちに転んだとか?
いやいや、そんな激しいプレーはなかった。
ひっかかれたとか?
ないない。
全然思い出せない…
それなりの傷があるのに思い出せないのは何だか気持ち悪い。
確かに、今は意識朦朧としている。
一日の終わりに、余力を残さないよう、日々全力投球しよう。というような、
そういうかっこいいモットーに従って生きている。とか、
そういうわけじゃない。が、
仕事した一日の終わりには、だいたいフラフラ状態になっている。
だから、今日一日のことも思い出せないのか。
ああ、何だったっけ、この傷…

風呂場に入って、ようやく思い出す。
今日、理科系の授業で、シャクトリムシを生徒に紹介したんだった。
映像でシャクトリムシの歩き方を見せて、
それからとっさに、わしは床にうつぶせに這いつくばって、
おしりを上下させながらシャクトリムシの様に歩いてみせた。
動きを伝えたかったのだ。
その時、首から笛をぶら下げたままだった。
昼休みのサッカーで使ったままの笛が、
床との間でこすれて、わしの胸部を圧迫し、傷つけたのだろう。
そのときはアドレナリンが出ていて気づかなかった。
はあ、思い出してよかった。
もう疲れたよ。
やれやれだ。

風呂から出て、犬猫のトイレを片付けて、後は寝るだけだ。
ふと、パソコンを見て、メールが来ているのに気づく。
Aさん、Bさん、Cさん、全員から返信が来ている!
まだ仕事してるんかいな!
お三方、皆女性である。
9時過ぎに送ったメールが全部その日に返ってくるとは…
サバイバルだなおい、世の中は。

シャクトリムシの様に、シャクとって、一日一日生きて行かにゃあならんのだな。
自己憐憫など100年早かった。
わしは心の中で「ち」と、舌打ちして、布団に倒れた。
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by syun__kan | 2014-07-05 21:50 | 日記 | Comments(0)

本屋にあった

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職場の最寄り駅、大泉学園のくまさわ書店に、自分の本を発見しました。
感動しました。
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by syun__kan | 2014-07-04 22:18 | 日記 | Comments(2)

本日発売!!

以前からお伝えしておりましたとおり、
関口による工作本、
「新聞紙とガムテープでこんなのつくれた! 親子で自由研究」
が、本日発売されます。

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ボリさんも大絶賛。
「父ちゃんの本だ!」

新聞&ガムテープ工作の良さを3点挙げるとすれば、

1・・・簡単だけどやりこみ要素が無限です。

だいたい小学校1年生くらいから、ガムテープが一人で切れるようになります。
なので一人でチャレンジするなら、そのくらいから。
大人が手伝えば、もっと小さい頃からイケます。
しかしワークショップをやったりすると、
子どもより保護者のほうが、熱を入れてやり込んでいるケースが散見されます。
その気になれば、本当にどこまでもリアルにできるし、
本当に何でも作れますからね。
かくいうわしも、これをやり続けて二十数年。
アーティストが、一生かけて追求したくなるくらいの可能性のある素材です。

2・・・子どもは、何だか知らないけど「貼る」操作が大好きです。

子どものシール好きは有名です。
塗ったりするより、サクサク色彩世界が変わるからでしょうか。
この工作も、貼る操作が中心です。
サクサク作れる立体作品。
特に後半のカラーテープによる色づけは、多くの子どもを惹きつけます。

3・・・身近なものがアートになる情操教育。

アートは画材やに行かなきゃできないと思ってませんでしょうか。
そんなことはありませぬ。
そこに新聞紙があるじゃろう。
それは平面じゃ。
しかしな、それをクシャっとしてみなされ。
ほら、立体になった。
テープで巻けば形が定着し、重力に逆らうように立ち上がる。
こうしてできた形は、必ず人それぞれの個性が出る。
パーソナリティーが手からにじみ出て、痕跡となって残る。
時に予期しなかった形が生まれ、
その人の分身のような存在感を発する。
これはもはや「工作」ではない。
「工作」というと、一つの正解図をみんなで目指すイメージだけど、
新聞紙とガムテープによる作品は、いつの間にか生まれてくる人それぞれのバラバラ感が見所だ。
それは立派な「アート」である。
新聞紙とガムテープで、「日常生活」と「アート」の間にある何となくの溝を埋めたいんだ。
その気になれば一日で地球の裏側にいけるように、
アートは、寝室のようにいつでも、みんなを待っている。

というような体験ができます。この本で。

この本にはいろいろな作品の「作り方」が載っているけれど、
コツさえ掴めば、すぐに「自分だけの、世界に一つの」的な造形活動ができると思います。
実は、むしろそういった自由な感じの創作がみんなに広がることを期待しています。
この本は、そうなるためのサービス満点のヒント集となるでしょう。

・・・ああ、書いてたら何だか盛り上がってしまった。
こういうテンションで生まれるのか、世の中の売り文句というのは。
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by syun__kan | 2014-07-04 00:00 | 日記 | Comments(4)