「海が好きな男」
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「海が好きな男」/関口光太郎/2004年

三宅感氏、戸坂明日香氏と一緒に、
渋谷のギャラリー・ルデコで開催した「みはじ展」という展示に出した作品だよ。

暗室のギャラリーに、実物大の部屋を作り、
おっさん一人と、海関係のものをたくさん作って飾り、
明りを一つ灯した。
このおっさんは、海が大好きなんだ。
それだけ。
それ以上でも以下でもない。
「コンセプト無し!」にこだわっていたのかもしれない。

学校から、トラックに乗せて作品を渋谷に運ぶ時、山崎さんが
「サンコンと 海のおやじは どこへ行く」
という句を読んでくれた。
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# by syun__kan | 2010-08-01 15:28 | 作品写真 | Comments(0)
「動物」
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「動物」/関口光太郎/2004年

大学3年の夏休み、わしは友達とインド・ネパール旅行に出発!
しかしネパールで暴動発生!
ホテルから外出禁止に!
でもなんとかして外出したく、警備の薄い早朝を狙って寺院とかを観に行ってた。
しかしホテルに帰ってきたら、ホテル周辺の道をデモ隊が破壊して回ってる!
普通に車とか燃えてる!

そんな感じで旅行から帰ってきて、2学期が始まったのだけど、
わしは作品なんか作る気が全くなくなってしまったのさよ。
ネパールの暴動には、本物の怒りの感情があった。
日本では、本物の怒りの感情なんて、滅多にお目にかからないから、
ネパールの感情のリアリティに圧倒されてしまって、
日本の美術大学で、安全地帯でちまちまヘリクツこねてコンセプト考えて、
ニヤニヤ伏し目がちで説明しながら作品制作なんて、
ああ、カッコ悪くて絶対できないよ!!
と思ってたのさよ。
いたいけな、ナイーブなセキグチクンは。

でも、課題として、何か作って提出せねばならぬ。
何も作る気しない…何なら作れるだろう?
動物なら作れるかも?

ということで、わしは何も考えずに、動物図鑑を見て、
手当たり次第に動物を、53体作ったのだよ。
リハビリのつもりで、立体によるスケッチ。
校内で展示したのち、多摩動物公園でも展示した。
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# by syun__kan | 2010-08-01 15:17 | 作品写真 | Comments(0)
光るガムテープ
最近は制作している。
普段は学校で働いているので、
生徒たちや同僚の先生とコミュニケーションを取りまくっているが、
本来的には、わしは自分の世界に入るのが好きな性質を持っていると思う。
制作することは、完全に自分の世界に入ること…。
三宅氏のような、映画製作であれば、まだいろんな人とコミュニケーションを取る必要があるが、
わしの彫刻はなにぶん一人でできてしまうので、誰とも話す必要が無く、
今わしは存分に一人の世界に入っている。

一人の世界に入ることが好きなのに、多くの人とコミュニケーションを取ることが必要な職業に就いているのは、
自分の弱点を強化したい目的もあった。
実際、この仕事は非常に勉強になる。わしをビシビシ育ててくれている。
自宅から、職場へマイバディを引きずりだせば、同僚がいて、生徒が問答無用に登校してくる。
この強制コミュニケーションの環境において、わしはどれだけ多くのことを発見したか。
学んだか。
それこそが、この3年半の全てであり、財産である。

そして今…わしは久々に、ミクロの世界にこもる…
自分だけの世界に。
自分の独裁が行き届く、イッツアスモールワールドに。
そこには、学びや発見が無い、わけではない。
ミクロの世界にも、発見はある。
例えば…わしの作品を見た人から、よく
「何日分の新聞を使ったんですか?」と聞かれる。
わしはいつも「数えてないから、すみませんわかりません」と答える。
でもほんというと、新聞は、各社ごとにページ数が違う…
朝日と日経が多い。40面まである。
読売は38面。東京とか、産経はもっと全然少ない。
これが発見。ちっさ!発見ちっさ!
そしてもう一つ。
ガムテープは光る。
粘着面どうしを貼り合わせて、それを一気に引きはがすと、
はがれる部分が、仄明るく、青白く光る…。
学生時代、夜の彫刻棟にこもって制作してた時に、発見した。
なぜ光るのかは、分からない。
幻を見たわけではない。ほんとに光る。
発見した時は、一人で夜中にそんなことを発見していることが、
おかしくて少し怖かった覚えがあるよ。

通りゃんせ 通りゃんせ
ここはどこの 細通じゃ
芸術制作のの 細道じゃ
ちっと通して 下しゃんせ
御用のないもの 通しゃせぬ
この子の七つの お祝いに
粘着テープが 光ります
行きはよいよい 帰りはこわい
こわいながらも
通りゃんせ 通りゃんせ
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# by syun__kan | 2010-07-28 10:03 | 日記 | Comments(4)
野菜の発達段階
そうなんですか、最近はミョウガを使って料理するんですか。
ミョウガを手なずけている自分が好き、みたいな感じですか?
すごいですね、わしはミョウガなんか使ったことありません。
ミョウガを使いこなせるようになったら料理の上級者ですね。
野菜にも発達段階がありますよね。
わしは自分で料理し始めた当初なんか、レタスでしたよ。
レタス、キュウリ、トマト。切るだけ、みたいな。
ニンジン、タマネギを取り入れられるようになるまでには、しばらくかかりましたね。
レタス、キュウリの段階から、ニンジン、タマネギの段階へは、一つ階段を上らなくてはなりませんよね。
その間をつなぐのが、キノコ類みたいな。
そうですね、マイタケは素晴らしいですよね。
全部食べられるし、手で切れるしね。
キノコ類って、洗っちゃいけないって言いますよね。
でも、シメジの根元って、汚くないですか?
いや、もちろん根元は切りますけど、上のほうまで名残が残るじゃないですか。
まあいいや。
ニンジン、タマネギの段階を経て、上級のミョウガの段階へと行くと。
ミョウガのさらに上の段階がある?それは何ですか?
ああ、確かに、スイカの皮を食べられるようになれば、それは最上級ですね。
スイカの皮を調理してこそマスターと。
あ、でもわしは、子どものころスイカの皮食べてましたよ。なんかもったいなくて。
プライベートでボリボリと。
最上級者と、初心者以前の人間が、同じものを食べていたという不思議ですね。

という話を、同僚の女の先生とした。
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# by syun__kan | 2010-07-26 12:09 | 日記 | Comments(0)
アドレナリン
アドレナリンあなどれないあなどれないアドレナリン。
脳がアドレナリンをちびる。
体は、去年より、加齢臭を出すことにしたらしい。
今年も、運動後は臭い。
体に加齢臭、頭にアドレナリン、唇に火の酒、背中に人生を。
制作を始めた。
ちゃんと覚悟を決めた制作を。
リスクのある制作を。
仕事の合間、朦朧としながら逃げ腰の制作ではなく。
これ以上やると明日の仕事に支障が出るからここまでにしよう的な制作でなく。
5メートル大の作品を。
個人的には、3年ぶりか。
実際に材料を買いに行くと、頭に、内出血のようにアドレナリンが出るのがわかる。この感覚がなんとも懐かしい。
3年間、出てなかったか、アドレナリン。
絵画は、キャンバスの大きさが枠になるが、彫刻は、枠が決まっていない。
「世界はここまで」という、枠がない。
キャンバスは本当に世界。
この世界に何を生み出すかということ。
空気とケンカすることが、彫刻を作るということ。
空中を睨み、据わった目をして、アドレナリンを出す。
これが、彫刻家ハイ。
彫刻家のダンディズム。
彫刻家のロマンティシズム。
彫刻家の寂しさ。
あるー貧血。森のな浣腸。くまさんニンニク。出会っ短足。
という替え歌を聞いて、懐かしい気持ちになる人もいるかもしれないけど、
わしは職場でまだそういう世界に生きてる。
人生の乗りこなし方はもちろんまだわからないけども、
アドレナリンが出ると、生きてる気がする。
加齢臭を嗅いで死を想い、
アドレナリンに生を感じる。
Amazonでジンギスカンのアルバムを注文し、
夕飯に和風たらこスパを作る。
短パンとサンダルを購入し、
靴下に別れを告げる。
ああ、夏が来たよ。
正しく夏を消化しよう。
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# by syun__kan | 2010-07-19 18:26 | 日記 | Comments(0)
シュールな夢
仕事の関係の人たちとカラオケに行った…
ある人が、ブルーハーツのトレイントレインの歌を歌う。
「栄光に向かって走る あの列車に乗ってゆこう」
みんなが盛り上がる。
「南風に吹かれて シュールな夢を見ていたい」
と歌う。
トレーントレーン走ってゆーくよートレーントレーンどこーまでもー
みんなノリノリだ!盛り上がってるじゃないか!!
しかし、ふと思う。
ブルーハーツの人は、シュールな夢を見ているのかもしれないけど、
一般市民にとって、南風に吹かれて シュールな夢を見るのは、けっこう難易度高い。
みんな、ほんとにシュールな夢を見てるのかい?
現実的な将来設計をしているんじゃないかい?
歌う時だけ、詩に共感するなら、それも有りだ。
それがレジャー。
でもわしは、現実世界でも、ほんとにシュールな夢を見たい。
ここにいる人たちと同じスタンスで歌ってしまってはダメだ!!
このままでは飲みこまれる!!
真剣に歌うぞ。真面目な顔で、すわった目で。
タンバリンを打ち鳴らす。
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# by syun__kan | 2010-07-06 23:01 | 日記 | Comments(0)
いききるるる
奥さんは鬱であるが、さらに飼っていたフェレットが死んで、
絵に描いたように最悪な精神状況であった。
それが、1週間くらい前の話。
今は、徐々に安定?回復?してきて、少しは危機を脱した感がある。
しかし、「真っ暗森」が波を作ってやってくるのは相変わらずで、
よく無力感にのしかかられている。
「自分は何の役にも立ってない」とか、言っている。
そんなしけたこと言うなよベイベー。
役に立つとか、そういう仕組みなんてないさ。
わしだって、働いてるけど、対価をもらってるから、プラマイゼロだ。
何かで誰かが優勝したって、喜ぶ人もいるけど、
同じくらい悔しい人も生むから、これもプラマイゼロだ。
なんにもしないことと、変わらない。
本人は不本意だろうけど、周りにとっては、別に同じことだ。
わしは朝5時半に起きる。
奥さんはパンにチーズを乗せて焼いてくれる。
わしはこの間、安かったから買ってしまった、すごくまずいインスタントコーヒーに、
クリープと砂糖を入れて、「まっず!」と言いながら飲む。
奥さんは、それを見て「飲まなきゃいいのに」と言う。
奥さん、現実問題として、あなたがいないと困る。
まずいコーヒーを飲む瞬間を、どうにかしてくれるのは、大事なことだ。
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# by syun__kan | 2010-06-29 23:19 | 日記 | Comments(5)
すすすむむむむ

YMOの、「千のナイフ」という曲が好きだ。
前進する感じがするから。
進むことは素敵だ。
速すぎるのは、好きじゃない。
速すぎると、何かを見落としそうで恐い。
いや、速く進む奴は、あえて周りを見落としているのか。
前だけに集中することが、一番の近道なのか。
キーーーンって。
徒歩の速さで進む方が、周りが気になって大変かもしれない。
色んなものに引っかかるかも。
引きずることになるかも。
乗せることになるかも。
重くなっても、止まっちゃだめだ。
進まないと。
「千のナイフ」は、徒歩の速さで、途切れずに進む奴のカッコよさを表現した曲だと勝手に思う。

道のりは=速さ×時間。
これを、みはじの公式という。算数の時間に習った。
大学のころ、みはじの公式をテーマにした「みはじ展」というグループ展をやった。
時間=道のり÷速さ。
これが人生の全てに思えたからだ。
わしは「道のり」を担当した。
友人の三宅氏は「速さ」、戸坂氏は「時間」を担当した。
あの展示は、本当にめちゃくちゃだったけど、楽しかった。
やれやれ、思ったより複雑だった、人生は。
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# by syun__kan | 2010-06-24 22:50 | 日記 | Comments(0)
200万円
今年の夏は、久々に制作する。
岡本太郎賞に応募して、200万円をとるのだ。
そのための作品の構想を練る…。
ただの作品じゃだめだ。
優勝に相応しくないと。
大きいほうがいい。
4メートル以上。
でも規模を広げすぎると、ひと夏で仕上がらない。
地元で作れる範囲。
いくつものアイデアが浮かんで消える。
手、
地面にさかさまに突き刺さったマイケル・ジャクソン、
ドライヤーで髪を乾かす奥さん、
自転車で走る少年、
強風の中、自転車で立ち止まる女子高生、
人の形に立ち上がる街、
耳をふさいで笑う自閉症児、
踊るビル、
絵柄が飛び出たTシャツ、
夜に散歩するネコ、
3人組のバンド、
映画の看板、
トロフィー、
ベビーベッド、
スペースシャトル、
どれも決め手に欠く…。
つかまりそうでつかまらないネコをつかまえるために、
距離をはかって慎重に近づく。
みたいに、構想を練る。
繰り返すが、200万円に相応しくないといけない。
絶対的なヒーローに対する、カウンターカルチャー的な魅力を持った作品ではだめだ。
優勝に相応しいのは、やはり絶対的なヒーローなのだ。
例えばゴッホの、「星降る夜」のような。
過去の受賞作品の傾向を踏まえつつ、去年の受賞作品に似ていてはだめだ。
わしは去年、一昨年、全然制作する気など起きなかったのに、
どうして今年は、作る気満々なのだろう?
よくわからないけど、タイミングが合ったのだ。
頭の中で、ジェームス・ブラウンが「アイム・バック!」と叫んでいる。
生まれてから今まで、考えてみれば、
生活環境は3~4年周期で変わってきた。
3~4年ごとに、新しいことを始める。
そろそろ、その時期なのかもしれない。
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# by syun__kan | 2010-06-11 22:34 | 日記 | Comments(2)
宙空を見つめる
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幼稚園年長のときに、公開されたのが映画「ゴジラvsビオランテ」。
これは要するに、人生最大のカルチャーショックだった。
人の手によるサムシングに、初めて感動した瞬間だったから。
花の形のビオランテが、芦ノ湖に姿を現すシーンとか、今見ても、倒錯してて最高。
怪獣は何気に一種の彫刻である。
別の映画だけど、ギャオスが東京タワーに巣を作るシーンもセクシー。

最近、何かある程度大きな作品を作ろうと考えていて、
イメージをしようとしてよく宙空を見つめる。

わしも、小さいころに見たビオランテやギャオスのような、
永遠に消えない傷を作りたいなあ。
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# by syun__kan | 2010-06-06 00:35 | 日記 | Comments(0)



現代芸術家、関口光太郎の日記。
by syun__kan
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