「動物」/関口光太郎/2004年
大学3年の夏休み、わしは友達とインド・ネパール旅行に出発!
しかしネパールで暴動発生!
ホテルから外出禁止に!
でもなんとかして外出したく、警備の薄い早朝を狙って寺院とかを観に行ってた。
しかしホテルに帰ってきたら、ホテル周辺の道をデモ隊が破壊して回ってる!
普通に車とか燃えてる!
そんな感じで旅行から帰ってきて、2学期が始まったのだけど、
わしは作品なんか作る気が全くなくなってしまったのさよ。
ネパールの暴動には、本物の怒りの感情があった。
日本では、本物の怒りの感情なんて、滅多にお目にかからないから、
ネパールの感情のリアリティに圧倒されてしまって、
日本の美術大学で、安全地帯でちまちまヘリクツこねてコンセプト考えて、
ニヤニヤ伏し目がちで説明しながら作品制作なんて、
ああ、カッコ悪くて絶対できないよ!!
と思ってたのさよ。
いたいけな、ナイーブなセキグチクンは。
でも、課題として、何か作って提出せねばならぬ。
何も作る気しない…何なら作れるだろう?
動物なら作れるかも?
ということで、わしは何も考えずに、動物図鑑を見て、
手当たり次第に動物を、53体作ったのだよ。
リハビリのつもりで、立体によるスケッチ。
校内で展示したのち、多摩動物公園でも展示した。