気付かれた方がいるかは分からないが、
関口は8月2日に制作初日を迎えて以降、
一日も休んでいない。
昨年広島で滞在制作した際は、
14日間の滞在において、2日間、閉館日があり、
その日はオフ日ということで厳島神社を観に行ったりしたものだ。
しかーし。
この、浜田市世界こども美術館は、
子どもが楽しめる美術館を謳っているだけあって、
なんと8月中は閉館日無しなのであった!
じぇじぇじぇ!
すごいね!
本気だね!
ホテル代を出していただいている以上、
「関口この日休みます」
とか言って、
海水浴とか行ってる場合じゃない。
制作するためのホテル代である。
いつやるか!?
いつ新聞揉むか!?今でしょ!!
世界遺産の石見銀山とか観に行ってる場合じゃない。
こんなに集中して制作できる時なんて、今だけなのだから!
足を延ばして、出雲大社なんか観に行ってる場合じゃない。
こんなにテープ貼りまくれるの、今だけなのだから!
だから8時半から19時半くらいまで、毎日11時間は制作している。
…
まあ、ちょっと見たかったかな。銀山。社。
まあまあ、運よく神楽は見れたから、良いだろう。
美味しいお魚も食べたし。
浜田市のお・も・て・な・しは、享受している。
ここまで、何故か2013年の流行語大賞のワードを使ってしまったので、
あと一つ、「倍返し」をどうやって使おうか、悩んでいる。
制作場所は、初めは木工室でスタートし、
広い創作室に移動してワークショップを実施したのを機にそこで制作を続けた。
部屋が広いと、引いて全体を見ることができるのでやはり良い。
美術、特に立体作品の制作においては、制作場所は広いに越したことは無い。
そして、明日からその創作室は、他のワークショップで使われるため、
わしは搬入口に移動したのだった。
いいね、このコンクリ感。
これでこそ、彫刻のアトリエという感じがする。
空間は広く、そしてきれい過ぎない方が良い。
遠慮なく使える。
彫刻というのは、空間への攻撃である。
制作の進度は…依然、予断を許さない。
あと5日間か…。
首&頭は、今、6本と少しできている。
明日、11日午前中に、8本仕上げたい。
午後に、尻尾を取り付けるための骨組みを作りたい。
12日は、内側を新聞&ガムテープで塞ぎたい。
13日に組み立てて、接続部分を修正したい。
14日は、具を追加して、壊れそうな部分にボンドを塗りたい。
15日は外に出して、組み立てて写真撮りたい。
これで終わりだ。
それにしても、こうして日程を書き連ねると、
こんなに長く家を空けてしまい、
奥さんと娘に申し訳ない、という思いが沸く。
16日に帰ったら、
そう、
…
倍返しだ!と言い切るには、そんなに役に立てる自信があまりなく、
しかし1.3倍返しくらいは、せねばなるまい。