そのまま帰っても良いのだけど、
帰ったらいつも通りの、娘の世話とか家事が待っているわけで、それはそれで好きなのだが、
今日は「友達と会う」と決めた日なので、
もう少しそれを味わいたい。
しかし小池さんに会うためだけに、さっき行った銀座のギャラリーに戻るのも大変だなと思い、
やっぱり帰るかと、いったん改札を出たのだけど、
小池さんの残像がちらついた。
小池さんとは、
3年前に、展示の搬入を手伝ってもらった以来会っていない。
今日の機会を逃せば、冗談ではなく、
また会うのは3年後とかになるだろう。
そう思い直し、
わしは再び電車で引き返したのであった。
銀座の歌舞伎座近くのギャラリーに、
たくさんの人が訪れ、
レセプションが開かれていた。
小池さんはジャケットを着て、
お友達、知り合いの方々と話していた。
イケてたぜ。
小池さんからは、
「自分はなぜ作るのだろうか」
というような、
自問自答を感じない。
作ることが、自然の摂理かのようだ。
そこがいつも、すごいと思う。
話せて、嬉しかった。
7時になったので、帰った。
8年前に最後に遊んだ友達が小池さんで、
久々に会った友達が小池さんて、
関口には三宅君と小池さんしか友達がおらんのか、という感じだが、
実際のところ、けっこうそれに近い。
それだけ友達が少なく、
そして教職とアートと家族の三本柱で満タンの日々で、
友達と会うというのは、
最高級品の過ごし方だ。
と、改めて実感する。
三宅君一家、小池さん、良い日をありがとう。
今日という日をサンプルケースとして様々に検証しながら、しばらく過ごします。
と打っている、帰路の電車。